始まりは水曜日の15時過ぎ
日曜日の11時過ぎ(8)
どれくらい経っただろうか。
「蒼さん?
大丈夫ですか?」
「うん、だんだん落ち着いてきた。
でも…まだこのままがいい」
なにこの人!
今日は特に可愛いんですけど!
というか…相当怖かったのかな。
たしかに、海に来る感じでいなければ、いきなり下着姿にされて外に出されたのと同じ感じだよね。
そう考えると…、さすがに蒼さんの友達でもちょっとどうなのかなって思ってしまう。
「あのお友達とは結構仲良いんですか?」
「うーん、どうだろう。
今日は本当はもう1人来る予定だったんだよね。
どちらかというと、その子と仲良くて。
その子が中間で、あの子とも私とも仲良しって感じなんだよね。
あの子は誰とでも仲良くなれる!ってタイプで、すごく明るい子なんだけど…。
だから、あの子単体で考えると仲良しとは言い難いというか…」
すごく言いづらそうに言ってるけど、正直微妙ってことだよね。
そんな相手に騙されたってきついな。
しかも格好的にも心許ない感じで。
一気に可哀想になって、なんというか父性本能?みたいなのが出てきて無性に慰めたくなる。
ぎゅっと抱きしめて、頭を撫でた。
彼女も、されるがままでいた。
SIDE 野田 END
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