本当に「育児って大変』なのだろうか。

yani

負ける力

マウントを取る人がいる。

あからさまな人もいるだろうけど、
無意識・無自覚にやってる人がどれだけ多いことか。

その奥底には劣等感を抱いている人もいる。

生活水準やお金や学歴や知識が劣っていることを
隠すために上に立とうとする。

マウントを取るっていうのはつまり、負けないように自分の位置を、その人の上に置くこと。

「これ買いました〜!」

『そうなんだ!あっこれ思ったより大きいね、場所取りそう』

どうして、『いいね』と一言言えないのだろう。

「これ置けないくらい部屋狭いの?」

なんてまともに返すとまたマウント合戦になる。


育てた子供が、玉の輿に乗った。

たまに帰ってきたら
食事や旅行代を全額出してくれて、
それを当たり前のように受け取って
周りに自慢する。

全然何も勝てないのに、
『あそこ、儲かってるみたいだわー』
なんて、上からな発言して当然恩恵をもらう。

そして裏話やクレームを周りに言う。

恥ずかしい。

【武士は食わねど高楊枝】

そういう人はたいてい、
人の話にかぶせ気味に発言してる。

こんな感じで、世の中には、
勝つために、相手を下に見る人がたくさんいる。

自分が上に立つために努力するのではなく、
相手を下げる。

私もどちらかと言うとそうだ。

何かにつけて勝ちたい。

言わなくても心の中で、「あ、私の方が勝ってるな」と思ってしまう。


そんな中、世の中には負けられる人もいる。

正確には勝ち負けに入らない。

相手を勝たせてあげられる人。

「これ買ったよ〜」

『わぁなにそれ?すごいねー!どうやって使うの?』

こういう人たちは、聞く力が優れている。

『すごいねー!あなたの子供頑張ってるねぇ。昔からそんな才能あったの?』

質問してくれるから、気持ちよくなれる。

そのかわり気付けば、その人に話をさせてないことがよくある。

それに気付ければ、次は話を聞いてあげようと思える。

話を聞いてもらう営業の技としては有効だ。

でも、彼らはそれを望んでるわけじゃない。

自分だけ、自分の大事な人だけがわかってくれればそれでいい。

勝たなくていい。負けていい。


私も身近で成功している人を見ると、
ライバル心燃やして、揚げ足取ろうとするところがある。

そうじゃなくて、
相手に寄り添って、成功を喜び、努力を讃え
ねぎらいの言葉を掛けられれば、どんなに心豊かだろう。

負けていい。

負けてていい。

側からみれば負けてるかもしれない。

でも、そう言ってあげられることで
あなたの気持ちになって考えられるってことは
結局勝ってるんだ。

つい勝ち負けにこだわってしまうけど、
勝ち負けに入らないこと。

そもそも戦ってないから負けない。

心の言うことをちゃんと聞いて、
人の話を聞いて、言葉を掛けたいと思う。

それはきっと
素直な子供にはダイレクトに届くだろう。

「かけっこで1位だったよ!」

『何人で走ったの?私が子供の時は何秒で走ったよ』

無意識にこんな言葉が出たら怖い。

『すごいね!将来オリンピック出られるんじゃない?』

...これは言い過ぎかもしれないけど、
最初に『すごいね!』って言えるようになりたい。

今から張り合わない練習をしておこう。

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