オタクとロリ

マッチ棒

第94話〜絶叫〜

池袋から地下鉄に乗ること10数分。

俺とロリ3人は、後楽園遊園地に到着した。

「じゃあ、みんなの分のチケット買ってくるから、何乗るか決めててな」

俺は、ロリ3人と自分の分の乗り物チケットを買うため売り場へと向かう。

(……そういや、遊園地って初めてだなぁ)



「お待たせ」

しばらくして、3人の元へと戻った俺はそれぞれにチケットを渡す。

「それで、最初は何に乗るんだ?」

尋ねてみると、真衣ちゃんが答えた。

「はい。最初はお化け屋敷がいいかなと」

「なるほど……お化け屋敷なぁ」

(別に、お化けが怖いと言うわけではないが……お化け屋敷に入ったことがないので、どんな感じなのか分からないので不安だ。)

と、いうことでロリ達3人とお化け屋敷へ。

***

園内を歩くこと5分。外れの方に屋敷はあった。

「4人ですね。それでは、ふたりペアになって入ってください。」

入り口に行ってお姉さんにチケットを渡すと、お姉さんはそう言った。

「ふたりペアだって………」

ロリ達の方を見て確認すると、花凛が恥ずかしそうに「わ、私は慎と一緒がいいなぁ」と。

そういう事なので、俺と花凛。真衣ちゃんと優衣ちゃんペアで中に入ることにした。


扉を開け、中に入ると暗がりの部屋の中に不気味な声が響く。

「ここは、忘れ去られた洋館。ここでは、過去に三回殺人事件が起こっていーーーーー。」

アナウンスが終わると、奥の扉が開く。

どうやら、この洋館を探索して勾玉を2つ取ってくるのがミッションらしい。

「じゃ、じゃあ行くか」

「う、うん。」

ちゃんと道なりに進めるか不安な俺と、暗がりにビビっている花凛は、奥へと進んで行った。



しばらくして、屋敷全体に男女の「ギャーーーーッ!!」という叫び声が響き渡った。

***

「ハ、ハァ〜…」

叫びに叫んで、見事勾玉を回収した俺と花凛は、お化け屋敷の外に出るとホッとして地面に崩れ落ちた。

(……や、やべー。お化け屋敷こえぇ)


あとから調べてわかった事だが、ここの遊園地のお化け屋敷は、大御所演出家が手掛けているらしい。

(そりやぁ、怖いわ)










          

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