オタクとロリ
第90話〜嘘〜
4月1日。世界的に嘘をついても良いとされている日。
俺は、自宅のリビングで中学校の制服を身にまとった花凛を見ていた。
「ど、どうかなぁ?」
彼女は、紺色のセーラー服を俺に見せながらそう尋ねる。
「あぁ。似合ってて可愛いよ。」
そう答えると、頬を赤らめながら花凛は微笑んだ。
***
花凛に告白をされてから数日が経つが、俺の心はあまり変わっていない。
あの日あの場所で花凛に言われた「好き」の一言。それがどういう意味なのかは、わかっているけどどう答えたら良いのかが分からない。
あの時は、「えーと……俺も好きだ。花凛のことが。」と言ってしまったが今思うと、彼女に対して果たしてあの返事が良かったのだろうかと考える。
俺はおっさんで彼女は、中学生。まぁ、恋愛に歳の差は関係ないと思うが、それにしても中学生と付き合うというのには少しばかり抵抗がある。逮捕される怖さより俺が花凛に接するときが困るという怖さがあるのだ。
今まで通りではなくなるという怖さ。彼女は、まだ子供という怖さ。お互いの立場。……あと、同僚の山口にこのことがバレたらと思うと夜も眠れない。
と、いう冗談は置いておいて。
本当に、あの時なんて答えるのが正解だったのだろう。今のところは、旅行前とは変わってはいない。まぁ、強いて言えば花凛が旅行前より俺にデレデレしてくる事くらいか。
俺があーだこーだ考えていると、件の幼女は「私、そろそろ学校に行くね」と言い通学鞄を持つ。
そう、花凛も今日から中学生。と言っても、小中一貫校だから入学式的なものはないけど。
「気をつけていくんだぞ。」
玄関に移動し、靴を履く花凛にそう言う。
「うん。じゃあ行ってきます。」
「あぁ。気をつけてな。」
俺が見送ると花凛は、元気そうに学校へと向かって行った。
あ、ちなみに俺は今日、有給を使って休んでいるので。
          
俺は、自宅のリビングで中学校の制服を身にまとった花凛を見ていた。
「ど、どうかなぁ?」
彼女は、紺色のセーラー服を俺に見せながらそう尋ねる。
「あぁ。似合ってて可愛いよ。」
そう答えると、頬を赤らめながら花凛は微笑んだ。
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花凛に告白をされてから数日が経つが、俺の心はあまり変わっていない。
あの日あの場所で花凛に言われた「好き」の一言。それがどういう意味なのかは、わかっているけどどう答えたら良いのかが分からない。
あの時は、「えーと……俺も好きだ。花凛のことが。」と言ってしまったが今思うと、彼女に対して果たしてあの返事が良かったのだろうかと考える。
俺はおっさんで彼女は、中学生。まぁ、恋愛に歳の差は関係ないと思うが、それにしても中学生と付き合うというのには少しばかり抵抗がある。逮捕される怖さより俺が花凛に接するときが困るという怖さがあるのだ。
今まで通りではなくなるという怖さ。彼女は、まだ子供という怖さ。お互いの立場。……あと、同僚の山口にこのことがバレたらと思うと夜も眠れない。
と、いう冗談は置いておいて。
本当に、あの時なんて答えるのが正解だったのだろう。今のところは、旅行前とは変わってはいない。まぁ、強いて言えば花凛が旅行前より俺にデレデレしてくる事くらいか。
俺があーだこーだ考えていると、件の幼女は「私、そろそろ学校に行くね」と言い通学鞄を持つ。
そう、花凛も今日から中学生。と言っても、小中一貫校だから入学式的なものはないけど。
「気をつけていくんだぞ。」
玄関に移動し、靴を履く花凛にそう言う。
「うん。じゃあ行ってきます。」
「あぁ。気をつけてな。」
俺が見送ると花凛は、元気そうに学校へと向かって行った。
あ、ちなみに俺は今日、有給を使って休んでいるので。
          
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