オタクとロリ

マッチ棒

第88話〜本番〜

風呂から上がって、部屋に戻りたくさんのご馳走を食べた俺は寝る間際、花凛に呼び出されて旅館近くの川辺に来ていた。

「なぁ、花凛。話ってなんだ?わざわざ外で話さなくてもいいだろう。」

目の前にいる花凛に俺はそう言う。

すると、彼女はこちらに振り向き顔を赤くしながらーーいや、正確には暗くてよく見えないがーー呟いた。

「わたし、ずっと慎のことが好きだったの。」

その瞬間、俺は生まれて初めて女の子からそれも幼女から告白をされた。

***

「おう、さっぱりしたか?」

女湯から出ると、ちょうど同じタイミングで慎も出てきた。

「う、うん。さっぱりしたよ。」

「そうか、ならよかった。でも、花凛少し顔赤いぞ?」

「…!?べ、別にちょっとのぼせただけだから。」

「なら、よかった。さぁ、部屋に戻って夕飯でも食おう」

それから、部屋に戻るといつの間にか2人分の布団と夕飯が用意されていた。

「失礼いたします。」

わたしと慎が座ると、部屋のふすまが開き綺麗な着物を着た女将さんが入ってきた。

「本日のお夕食は、この辺りで採れた山菜の天ぷら,それから湯波,そしてお肉でございます。どうぞ、お召し上がりください。」

そう言うと女将さんは、部屋を出ていく。

「じゃあ、いただくか」

わたしたちは、夕飯を食べ始めた。

***

夕飯後、わたしは慎に告白をするため大谷川の河原に行くよう言った。

そしてーーーーーーーーーーーー

















「か、花凛…それは、どう言う……。」

彼女の当然の告白に彼は戸惑う。

まぁ、戸惑うのも無理はない。親からひどい仕打ちを受けた幼女から告白をされたのだから。

共に旅行に行ったり、夏の戦場に行ったり、一緒に寝たりご飯を食べたり………。



彼は、少し考えた。

このままOKを出していいのだろうか。もし、出してしまえば今までの関係が壊れるのではないだろうか。自分なんかが彼女の恋人になっていいのだろうか。



考えに考えを重ねた彼が,鬼月慎が出した答えはーーーーーーーーー


























          

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