オタクとロリ
第61話〜実家①〜
駅からバスに揺られること20分。
「まもなく、終点です。」
バスの終着点である停留所につき、さらに5分歩く。
「花凛、着いたぞ!」
「おー!すごい!『もふもふびより』で見たような家だね。』
「そうだな。けど、中に入れば、もっとすごいぞ。」
家の前でそんな事をしていると、後ろから声をかけられた。
「あら。いらっしゃい。遠いところからよく来たねぇ。」
「?……おう!お袋。ただいま。」
「あぁ。おかえり、慎。それと、花凛ちゃん。」
***
時間は、昨日に戻る。
『転生したら天使の輪がない見習い天使だった件』の全話一挙放送を見終えて、花凛が風呂に入っている間に俺は電話でお袋に花凛の事を説明していた。
虐待を受け家出をし、それを俺が保護して今一緒に暮らしていること。別に変なことはしていないこと。花凛の方も俺のことを頼っていることなど全部。
最初は、花凛のことを友達の子供と言うことにしようかと考えてしたが、自分の親がわかってくれる人だと信じていたので全て伝えることにした。
お袋は、案の定「そうなのね。それなら遠慮しないで、連れてきなさいな。」と優しく言ってくれた。
(……わかってくれる親でよかった。)
***
「さぁさぁ、中に入って。」
家の前で俺たちを見つけたお袋は、中に入るように言う。
花凛は、終始「なんで私の名前知ってるの?」と言うような顔でお袋の方を見ている。
ガラッ
お袋が先に行って、玄関の引き戸を開ける。
すると、スゥーッと懐かしい匂いが鼻に入ってきた。実に一年ぶりの実家の匂いだ。
俺と花凛は、お袋に続き居間に向かった。
「おう。帰ったのかぁ。元気にしてたか?慎」
俺が居間に入ると、こたつでくつろいでいた祖父がそう言った。
「ただいま。じいちゃん。じいちゃんこそ元気にしてたのか?」
「はっはっはー。ワシは、見ての通り元気じゃよ。」
「そっか。なら良かった。」
と、俺が祖父と会話しているとふと、気まずそうにしている花凛が見えた。
「…花凛。そんなところに居ないで中に入りなよ。」
俺が声をかけると花凛は、「う、うん。」と言いながら居間に入って来た。
「まもなく、終点です。」
バスの終着点である停留所につき、さらに5分歩く。
「花凛、着いたぞ!」
「おー!すごい!『もふもふびより』で見たような家だね。』
「そうだな。けど、中に入れば、もっとすごいぞ。」
家の前でそんな事をしていると、後ろから声をかけられた。
「あら。いらっしゃい。遠いところからよく来たねぇ。」
「?……おう!お袋。ただいま。」
「あぁ。おかえり、慎。それと、花凛ちゃん。」
***
時間は、昨日に戻る。
『転生したら天使の輪がない見習い天使だった件』の全話一挙放送を見終えて、花凛が風呂に入っている間に俺は電話でお袋に花凛の事を説明していた。
虐待を受け家出をし、それを俺が保護して今一緒に暮らしていること。別に変なことはしていないこと。花凛の方も俺のことを頼っていることなど全部。
最初は、花凛のことを友達の子供と言うことにしようかと考えてしたが、自分の親がわかってくれる人だと信じていたので全て伝えることにした。
お袋は、案の定「そうなのね。それなら遠慮しないで、連れてきなさいな。」と優しく言ってくれた。
(……わかってくれる親でよかった。)
***
「さぁさぁ、中に入って。」
家の前で俺たちを見つけたお袋は、中に入るように言う。
花凛は、終始「なんで私の名前知ってるの?」と言うような顔でお袋の方を見ている。
ガラッ
お袋が先に行って、玄関の引き戸を開ける。
すると、スゥーッと懐かしい匂いが鼻に入ってきた。実に一年ぶりの実家の匂いだ。
俺と花凛は、お袋に続き居間に向かった。
「おう。帰ったのかぁ。元気にしてたか?慎」
俺が居間に入ると、こたつでくつろいでいた祖父がそう言った。
「ただいま。じいちゃん。じいちゃんこそ元気にしてたのか?」
「はっはっはー。ワシは、見ての通り元気じゃよ。」
「そっか。なら良かった。」
と、俺が祖父と会話しているとふと、気まずそうにしている花凛が見えた。
「…花凛。そんなところに居ないで中に入りなよ。」
俺が声をかけると花凛は、「う、うん。」と言いながら居間に入って来た。
コメント