オタクとロリ
第60話〜帰省〜
1月2日の午前6時すぎ。
俺は、花凛と共に故郷に帰るべく朝早くから東京駅に来ていた。
「慎、人がいっぱいいるよ?」
「あぁ、そうだな。迷子にならないように手を繋ぐか。」
「…!?…う、うん。」
朝の東京駅は、正月ということもあってか人がやたらといる。
俺と花凛は、逸れないように手を繋ぎ生まれ故郷に向かう列車が止まっているホームへと向かった。
「まもなく、十二番ホームから列車が発車します。」
午前7時40分。アナウンスと共に列車は動き出した。
ここから実家までは、列車で3時間。前に二人で鎌倉に行ったことがあるが、それよりもさらに時間がかかるので、発車して早々俺と花凛は眠りに着いた。
ーーーーーそれからどのくらいの時間が経ったのだろうか。
俺は、目を擦りながら窓の外を見る。
車内からは、いかにも田舎と言うような景色ーー田んぼや畑が見える。
すると、車内アナウンスが流れた。
「あと十分ほどで○○○に到着いたします。降りるお客様は、準備をしてください。」
(……早いな。もう、着いたのか。)
俺は、横でスヤスヤと気持ちよさそうに寝ている花凛を起こし、頭上の棚に置いていた大きなリュックサックを足元へと下ろす。
それから列車は、小さなトンネルに入り俺の生まれ故郷である駅に着いた。
「うわー!!慎、すごい景色だね。田んぼがいっぱいあるよ。」
改札を出て小さな駅前ロータリーに着くと、花凛はそう言いながら、珍しいであろう田舎の景色に目をキラキラさせながらそう言った。
「いやー、いつ帰ってきても本当、何もないなぁ。」
実に一年ぶりの故郷に涙するかと思ったがそうでもなかった。
俺たちは、駅から町の中で唯一の交通手段であるバスに乗り、実家のある西方面へと向かった。
          
俺は、花凛と共に故郷に帰るべく朝早くから東京駅に来ていた。
「慎、人がいっぱいいるよ?」
「あぁ、そうだな。迷子にならないように手を繋ぐか。」
「…!?…う、うん。」
朝の東京駅は、正月ということもあってか人がやたらといる。
俺と花凛は、逸れないように手を繋ぎ生まれ故郷に向かう列車が止まっているホームへと向かった。
「まもなく、十二番ホームから列車が発車します。」
午前7時40分。アナウンスと共に列車は動き出した。
ここから実家までは、列車で3時間。前に二人で鎌倉に行ったことがあるが、それよりもさらに時間がかかるので、発車して早々俺と花凛は眠りに着いた。
ーーーーーそれからどのくらいの時間が経ったのだろうか。
俺は、目を擦りながら窓の外を見る。
車内からは、いかにも田舎と言うような景色ーー田んぼや畑が見える。
すると、車内アナウンスが流れた。
「あと十分ほどで○○○に到着いたします。降りるお客様は、準備をしてください。」
(……早いな。もう、着いたのか。)
俺は、横でスヤスヤと気持ちよさそうに寝ている花凛を起こし、頭上の棚に置いていた大きなリュックサックを足元へと下ろす。
それから列車は、小さなトンネルに入り俺の生まれ故郷である駅に着いた。
「うわー!!慎、すごい景色だね。田んぼがいっぱいあるよ。」
改札を出て小さな駅前ロータリーに着くと、花凛はそう言いながら、珍しいであろう田舎の景色に目をキラキラさせながらそう言った。
「いやー、いつ帰ってきても本当、何もないなぁ。」
実に一年ぶりの故郷に涙するかと思ったがそうでもなかった。
俺たちは、駅から町の中で唯一の交通手段であるバスに乗り、実家のある西方面へと向かった。
          
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