オタクとロリ

マッチ棒

第51話〜授業〜

わたしが学校に通い始めて今日で二ヶ月になる。学校の環境にもだいぶ慣れてきたし友達もたくさんできた。

「それじゃあ、今日は教科書236ページからやりましょう。」

1時間目、担任の岡元先生はそういう時歴史の教科書を開き授業を始めた。

「織田信長は、1560年に起こった桶狭間の戦いで今川義元の首を取りました。ちなみに、この戦いは信長が休憩中の義元軍に奇襲をかけたと言われているので日本三大奇襲に入っています。」

クラスメイトたちは、「信長、すげー」とか「相手の人かわいそう」とか言っている。

わたしは、歴史の授業は大好きとまではいかないが好きな方ではある。

なんでも、HGO(歴史巨大秩序)というゲームがあってそのゲームの中に出てくるキャラクターが歴史上の人物がモデルなので信長とかが出てくる。

このゲームは、慎から最初に教えてもらったゲーム。「勉強にもなるからやってみな」と、慎と出会った次の日に言われた。

それから、午前中の授業はあっという間に終わった。

そして、給食を食べてからの午後の授業。

2時間分あるうちの1時間は、体育。

わたしは、そこまで運動するのが得意ではないので同じく運動が苦手な子と一緒にペアを組み授業を受けた。

授業内容は、縄跳び。

二人組を作ってそれぞれの跳び方を見ると、いうもの。

そして、今日最後の授業は理科。
わたしが、苦手な教科だ。

こんなの、絶対将来使わないよ。という感じの計算や仕組みを理解するのは難しい。

でも、岡元先生は曰く「意外とこういう専門的な知識も実は、将来意外なところで役に立つかもしれないよ。」とのこと。

わたしには、まだよくわからない。

キーンコーンカーンコーン!

チャイムが鳴り、下校の時間になった。

「花凛ちゃん。一緒に帰ろう!」

わたしが、ランドセルに教科書や筆箱を入れているとオタク友達の真衣ちゃんがそう言った。

それから、わたし達は二人で並んで下校した。

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