隣の席の山中くんは男の娘!?
第8話
山中に放課後の空き教室でマッサージをしてもらってから二日ほど経った休日のこと。
俺と山中は、2人で池袋にあるコスプレショップに来ていた。
まぁ、理由はそんなに難しくはない。
ただ単に山中が、「週末一緒にコスプレショップに行こう!」と誘ってきたのだ-----------誘われて気がついたのだが、どうやら山中は趣味でコスプレをしているらしい-----------。
とは言っても、俺は生まれてから一度もコスプレをしたことやコスプレショップに行ったことがなくその辺の知識はまるでない。
「なぁ、そのコスプレショップってとこには何が置いてあるんだ?」
どうしても気になったので、行きの電車内で試しに聞いてみた。
すると、山中は「え〜と、ねぇ〜。お店にはウィッグとか肉襦袢とか布とかいろいろ置いてあるよ〜」と教えてくれた。
(へぇ〜、なるほどなぁ〜。)
…………ん?待てよ?ウィッグってなんだ?肉襦袢《にくじゅばん》ってなんだ?
山中は、さも当たり前のように言っていたが俺はそれらを見たことも聞いたこともない。
気になったので、隙を見て調べてみるとどうやらウィッグというのは、キャラになりきるために付けるカツラのことで、肉襦袢というのは、筋肉のついたキャラや異性のキャラを演じるときに使われる肌色の下着(又は全身タイツ)のことらしい。
♢
「ねぇ、咲良井くん。見て見て!●●●の髪色のウィッグがあるよ!」
店内に入ってからすでに20分が経過している。
俺が陳列しているコスプレ道具(歴史物のゲームに出てくるという剣や弓)を見ていると、反対側で色とりどりのウィッグを見ていた山中が手招きしながらそう言ってきた。
彼は、目をキラキラと輝かせながら「このキャラの色のウィッグってなかなか見つからなくてねぇ〜。だから、今日見つけられてよかったよ〜♪」と嬉しそうに言う。
生憎、俺はそのキャラクターを知らないので「そうか、よかったなぁ〜」と適当に返した。
それから、山中はレアだと言うそのウィッグを買いまたしばらく店内の商品を見てから店を後にした。
つづく
俺と山中は、2人で池袋にあるコスプレショップに来ていた。
まぁ、理由はそんなに難しくはない。
ただ単に山中が、「週末一緒にコスプレショップに行こう!」と誘ってきたのだ-----------誘われて気がついたのだが、どうやら山中は趣味でコスプレをしているらしい-----------。
とは言っても、俺は生まれてから一度もコスプレをしたことやコスプレショップに行ったことがなくその辺の知識はまるでない。
「なぁ、そのコスプレショップってとこには何が置いてあるんだ?」
どうしても気になったので、行きの電車内で試しに聞いてみた。
すると、山中は「え〜と、ねぇ〜。お店にはウィッグとか肉襦袢とか布とかいろいろ置いてあるよ〜」と教えてくれた。
(へぇ〜、なるほどなぁ〜。)
…………ん?待てよ?ウィッグってなんだ?肉襦袢《にくじゅばん》ってなんだ?
山中は、さも当たり前のように言っていたが俺はそれらを見たことも聞いたこともない。
気になったので、隙を見て調べてみるとどうやらウィッグというのは、キャラになりきるために付けるカツラのことで、肉襦袢というのは、筋肉のついたキャラや異性のキャラを演じるときに使われる肌色の下着(又は全身タイツ)のことらしい。
♢
「ねぇ、咲良井くん。見て見て!●●●の髪色のウィッグがあるよ!」
店内に入ってからすでに20分が経過している。
俺が陳列しているコスプレ道具(歴史物のゲームに出てくるという剣や弓)を見ていると、反対側で色とりどりのウィッグを見ていた山中が手招きしながらそう言ってきた。
彼は、目をキラキラと輝かせながら「このキャラの色のウィッグってなかなか見つからなくてねぇ〜。だから、今日見つけられてよかったよ〜♪」と嬉しそうに言う。
生憎、俺はそのキャラクターを知らないので「そうか、よかったなぁ〜」と適当に返した。
それから、山中はレアだと言うそのウィッグを買いまたしばらく店内の商品を見てから店を後にした。
つづく
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