同棲。

マッチ棒

第17話

女子高生といえば多くの人が化粧をしていると考えるだろう。

だがしかし、私はそんなものしていない。いや、正確にはしたくない。


別に自分の顔に自信があるとかそういうことではなくて、ただ単に化粧という作業が面倒くさいのだ。


だって、毎朝家を出るたびにファンデーションだの口紅だのをして、結局体育で運動したら汗で全部落ちちゃうし、冬場マスクしてたら下地も何もない。

……と、いうことで今日も私は絶賛スッピンなのでした。


***


ナポリタンを食べ終えたわたしは、小説のネタを探すため有希さんのタブレットを使ってSNSの一つであるツリッターを開く。


アカウントは持ってるけど呟きはしていない。

『@jc_000000000』(←適当につけた名前ですのですぐ忘れてください。)


適当にトレンドを見ていく。


日本のトレンド一位:レジ袋有料化


(なるほど、7月からレジ袋有料になるんだぁ〜)



なんて、頭に残るのか残らないのか分からないような呟きを一通り見ていくーーーーー





ーーーーー気づけばおやつの時間になっていた。


画面を見過ぎで少し疲れたので、わたしは寝室に行き少し眠ることにした。


***


今日も無事にバイトと授業が終わり、莉緒ちゃんの待っている我が家へと向かう。


最寄駅から自宅までの道を歩いていると、頭上から白く冷たい粉が降ってきた。


「……あ、雪だ。」


降ってきたのは2月の東京には珍しい雪だった。


ここ数年は、気候変動の影響なのか東京にも雪が降るようになったが2月の初旬に降るのは珍しい。


そんなことを思いながら、部屋の玄関を開ける。


「莉緒ちゃん。ただいま」


………。


玄関からリビングの方へ声をかけるが返事はない。

とりあえず、靴を脱いで荷物を置き手を洗ってから莉緒ちゃんを探すことにした。











          

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