同棲。
小説
『これは、家出をしたJCが心優しきJKに拾われるところから始まる恋愛話である。
同棲。 著:三神莉緒
雲ひとつない夏の夜。都内の定時制高校に通う里美は、自宅近くの公園である少女を見つける。こんな時間に1人でベンチに座り、この世の終わりのような顔をして地面を見ているその少女のことが気になったのだ。
「こんなところで何してるの?」
里見が声をかけると、その少女はこちらに気づき顔を上げ一言
「家出してきた」
そう言った。
里美は、どんな理由で家でなんかしてきたのか詳しくは聞かなかったが、こんな時間に1人でいるのは危ないと思いうちに来ないかと誘う。
すると少女は、「え、いいの?」と里美の顔を見た。
「いいよ。うち、両親とかいないから」
里美は、自分の家のことを話しこの少女を連れて帰ることにした。
***
「ただいま」
家賃8万円ほどの1LDKの202号室の扉を開けると、中はこれぞ一人暮らしといった感じの雰囲気が漂う。
「どうぞ、入って」
里美は、少女に中に入るよう言う。すると、少女は「おじゃまします」と礼儀よく挨拶し玄関へと入った。
それから、里美は通学鞄を置き洗面所で手を洗ってから少女と共にリビングへと向かった。
互いにテーブルを挟んだ感じで座った2人は、とりあえず夕飯を食べることに。…腹が減ってはなんとやらと言うやつだ。
夕飯は、里美があらかじめ朝作っておいた塩焼きそば。ちょうど少し作り過ぎてしまったので2人分くらいはあった。
それを食べながら互いに自己紹介をする。
「私の名前は、里美。この辺の高校に通ってるんだ。」
里見が自己紹介すると、少女はコクリと頷き今度は自分の自己紹介を始めた。
「わたしは、花奈。埼玉の学校に通っていた。両親はもういない。」
少女の自己紹介が終わる。
里美は、心のどこかで何か引っかかることがあったが今は口にはしなかった。ーーーー』
それから、なんとも不思議な心情描写なんかが繰り返され莉緒ちゃんの書いた小説は終わった。
読み終えると、彼女は「ど、どうだった?」と不安そうに尋ねてくる。
私は、素直な自分の気持ちを伝えた。
「そっか……なら良かった。」
莉緒ちゃんは、ホッとした様子でノートを閉じる。
………それにしても、この話って私たちがモデルなんだよね。
と、言うことはこの先そう言う感じのシーンが出てくるのか。
私は、頬を赤らめた。
          
同棲。 著:三神莉緒
雲ひとつない夏の夜。都内の定時制高校に通う里美は、自宅近くの公園である少女を見つける。こんな時間に1人でベンチに座り、この世の終わりのような顔をして地面を見ているその少女のことが気になったのだ。
「こんなところで何してるの?」
里見が声をかけると、その少女はこちらに気づき顔を上げ一言
「家出してきた」
そう言った。
里美は、どんな理由で家でなんかしてきたのか詳しくは聞かなかったが、こんな時間に1人でいるのは危ないと思いうちに来ないかと誘う。
すると少女は、「え、いいの?」と里美の顔を見た。
「いいよ。うち、両親とかいないから」
里美は、自分の家のことを話しこの少女を連れて帰ることにした。
***
「ただいま」
家賃8万円ほどの1LDKの202号室の扉を開けると、中はこれぞ一人暮らしといった感じの雰囲気が漂う。
「どうぞ、入って」
里美は、少女に中に入るよう言う。すると、少女は「おじゃまします」と礼儀よく挨拶し玄関へと入った。
それから、里美は通学鞄を置き洗面所で手を洗ってから少女と共にリビングへと向かった。
互いにテーブルを挟んだ感じで座った2人は、とりあえず夕飯を食べることに。…腹が減ってはなんとやらと言うやつだ。
夕飯は、里美があらかじめ朝作っておいた塩焼きそば。ちょうど少し作り過ぎてしまったので2人分くらいはあった。
それを食べながら互いに自己紹介をする。
「私の名前は、里美。この辺の高校に通ってるんだ。」
里見が自己紹介すると、少女はコクリと頷き今度は自分の自己紹介を始めた。
「わたしは、花奈。埼玉の学校に通っていた。両親はもういない。」
少女の自己紹介が終わる。
里美は、心のどこかで何か引っかかることがあったが今は口にはしなかった。ーーーー』
それから、なんとも不思議な心情描写なんかが繰り返され莉緒ちゃんの書いた小説は終わった。
読み終えると、彼女は「ど、どうだった?」と不安そうに尋ねてくる。
私は、素直な自分の気持ちを伝えた。
「そっか……なら良かった。」
莉緒ちゃんは、ホッとした様子でノートを閉じる。
………それにしても、この話って私たちがモデルなんだよね。
と、言うことはこの先そう言う感じのシーンが出てくるのか。
私は、頬を赤らめた。
          
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