万色を支配する白魔王 ~ステータス極振りどころか全捨てし、スキルに全振りした少女のピーキー無双~
2 スキル全振り
【こんにちは、新規プレイヤーさん。これから、キャラメイクを始めます。まずは容姿を決定してください】
ゲームを起動した瞬間、真っ白の空間に飛ばされたと思ったら、突然そんなことをどこかから言われた。直後に目の前に現れる、体の設定の数々。……えっと、紗良が言うには確か――
「……リアル準拠で」
【了解しました。あなたのイメージから、アバターを構築します……完了しました。問題がなければ、ステータスとスキルのポイント割り振りに進んでください】
白いストレートの長髪、黒目、肌色の肌、若干低めの身長。完璧に私である。
よし! なんとかなった。一から作るとか、絶対無理である。もしそうだったら、途中で断念していた自信がある。
もしかしてだが、紗良はそこまで考えていたのだろうか。簡単にやめられちゃ困るから、このゲームについての情報を、隅から隅まで洗っていた、とか。
……考えすぎか。
SP(ステータスやスキルに割り振るポイント) 100
≪ステータス≫(それぞれ1SP消費)
VIT(体力) 1
STR(物理攻撃力) 1
DEF(物理防御力) 1
INT(魔法攻撃力) 1
MIN(魔法防御力) 1
AGI(敏捷度) 1
DEX(精密度) 1
LUK(幸運度) 1
≪スキル≫
『近接攻撃系一覧』
『遠距離攻撃系一覧』
『防御系一覧』
『支援系一覧』
『生産系一覧』
「……確か、スキルを先に選んだ方がいいって言ってた気がするの。キャラメイク時しか手に入れられないスキルもあるから、スキルを選んでからステータス割り振りを決めた方が……いいんだっけ? とりあえず、スキルを全部見てみるの」
そうして私は、スキルの閲覧を開始した。攻撃力強化に加え、剣に触れている相手に継続的にダメージを与える『聖剣』や、高確率で麻痺を引き起こす『雷矢』なんて、明らかな強スキルもあるが、おそらくこれらを選んでもあまり面白くはないだろう。
それにしても、多い。近接と遠距離だけで、千はスキルがあっただろう。これ以外にもスキルはあるそうだし、一体全部でどれだけあるというのだろうか。
そんなことを思いつつ、私はスキルの一覧を読み進めていく。そして防御系スキルの中に、目に留まったものが一つあった。
「『色撃』? ……なるほど、これは面白そうなの」
そのスキルの説明はこうである。
≪色撃≫
このスキルの使用中、自身の所有物かつアイテムボックスに入っているわけではない防具一つを、一時的に武器として扱えるようにする。ただし、発動時から十秒ごとに、その防具全体の色の平を思い浮かべなくてはいけない。失敗すると、このスキルは解除される。
Lv:1 システム的な分類を、武器に変更する。その防具による攻撃は素手と同等の物理攻撃となる。(10SP)
Lv:2 Lv:1より、更に正確に色を思い浮かべなくてはいけない。その防具による攻撃に、それが持つDEFのプラス値の分の物理攻撃が加えられる。(10+20SP)
Lv:3 Lv:2より、更に正確に色を思い浮かべなくてはいけない。その防具による攻撃に、それが持つMINのプラス値の分の魔法攻撃が加えられる。(10+20+30SP)
Lv:MAX Lv:3より、更に正確に色を思い浮かべなくてはいけない。破壊不能属性が付与される。(10+20+30+40SP)
口頭発動
クールタイム 1000秒
うん。何度見ても間違いない。これは、私のためにあるようなスキルだ。
スキルを全部見る必要なんて、もうない。私は迷わず、LV:MAXを押す。
「SPの消費は100。ステータスには全く振れなくなるけど、もともと1は振られてるし別にいいの」
そして、私は名前を『ノイ』と設定し、キャラメイクを終了した。
ノイ Lv:1
HP 10/10
MP 0/0
≪ステータス≫
VIT 1
STR 1
DEF 1
INT 1
MIN 1
AGI 1
DEX 1
LUK 1
≪スキル≫
色撃 Lv:MAX
本日二話目です、明日は、最強カップルの方を書くのでこっちは多分投稿できません。
フォローといいねをよろしくお願いします。いいねは、面白いと思った話だけでいいので。
        
ゲームを起動した瞬間、真っ白の空間に飛ばされたと思ったら、突然そんなことをどこかから言われた。直後に目の前に現れる、体の設定の数々。……えっと、紗良が言うには確か――
「……リアル準拠で」
【了解しました。あなたのイメージから、アバターを構築します……完了しました。問題がなければ、ステータスとスキルのポイント割り振りに進んでください】
白いストレートの長髪、黒目、肌色の肌、若干低めの身長。完璧に私である。
よし! なんとかなった。一から作るとか、絶対無理である。もしそうだったら、途中で断念していた自信がある。
もしかしてだが、紗良はそこまで考えていたのだろうか。簡単にやめられちゃ困るから、このゲームについての情報を、隅から隅まで洗っていた、とか。
……考えすぎか。
SP(ステータスやスキルに割り振るポイント) 100
≪ステータス≫(それぞれ1SP消費)
VIT(体力) 1
STR(物理攻撃力) 1
DEF(物理防御力) 1
INT(魔法攻撃力) 1
MIN(魔法防御力) 1
AGI(敏捷度) 1
DEX(精密度) 1
LUK(幸運度) 1
≪スキル≫
『近接攻撃系一覧』
『遠距離攻撃系一覧』
『防御系一覧』
『支援系一覧』
『生産系一覧』
「……確か、スキルを先に選んだ方がいいって言ってた気がするの。キャラメイク時しか手に入れられないスキルもあるから、スキルを選んでからステータス割り振りを決めた方が……いいんだっけ? とりあえず、スキルを全部見てみるの」
そうして私は、スキルの閲覧を開始した。攻撃力強化に加え、剣に触れている相手に継続的にダメージを与える『聖剣』や、高確率で麻痺を引き起こす『雷矢』なんて、明らかな強スキルもあるが、おそらくこれらを選んでもあまり面白くはないだろう。
それにしても、多い。近接と遠距離だけで、千はスキルがあっただろう。これ以外にもスキルはあるそうだし、一体全部でどれだけあるというのだろうか。
そんなことを思いつつ、私はスキルの一覧を読み進めていく。そして防御系スキルの中に、目に留まったものが一つあった。
「『色撃』? ……なるほど、これは面白そうなの」
そのスキルの説明はこうである。
≪色撃≫
このスキルの使用中、自身の所有物かつアイテムボックスに入っているわけではない防具一つを、一時的に武器として扱えるようにする。ただし、発動時から十秒ごとに、その防具全体の色の平を思い浮かべなくてはいけない。失敗すると、このスキルは解除される。
Lv:1 システム的な分類を、武器に変更する。その防具による攻撃は素手と同等の物理攻撃となる。(10SP)
Lv:2 Lv:1より、更に正確に色を思い浮かべなくてはいけない。その防具による攻撃に、それが持つDEFのプラス値の分の物理攻撃が加えられる。(10+20SP)
Lv:3 Lv:2より、更に正確に色を思い浮かべなくてはいけない。その防具による攻撃に、それが持つMINのプラス値の分の魔法攻撃が加えられる。(10+20+30SP)
Lv:MAX Lv:3より、更に正確に色を思い浮かべなくてはいけない。破壊不能属性が付与される。(10+20+30+40SP)
口頭発動
クールタイム 1000秒
うん。何度見ても間違いない。これは、私のためにあるようなスキルだ。
スキルを全部見る必要なんて、もうない。私は迷わず、LV:MAXを押す。
「SPの消費は100。ステータスには全く振れなくなるけど、もともと1は振られてるし別にいいの」
そして、私は名前を『ノイ』と設定し、キャラメイクを終了した。
ノイ Lv:1
HP 10/10
MP 0/0
≪ステータス≫
VIT 1
STR 1
DEF 1
INT 1
MIN 1
AGI 1
DEX 1
LUK 1
≪スキル≫
色撃 Lv:MAX
本日二話目です、明日は、最強カップルの方を書くのでこっちは多分投稿できません。
フォローといいねをよろしくお願いします。いいねは、面白いと思った話だけでいいので。
        
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