アクターズ・ラプソディ

切磋琢磨(ぶたまろ)

第二幕 オペラ座日本橋支部

 ビルに入って、すぐ、目の前には階段があり、そこを登ると少し洒落た扉があり、ジャズが耳に入ってきた。
 「ここ、だよな?お邪魔します」
 
 部屋に入ると目の前には客をもてなすであろうソファーとテーブル。内装は戦闘をするとは思えない探偵事務所のような雰囲気を感じさせた。
 「ようこそ。救世主オペラ座へ 何かお困りですか?うちらは迷子のペット探しから悪人Ruffians との戦闘など、様々な事をうけたまわっています。」

 入ってすぐ、声をかけてくれたのは眼鏡をかけた赤髪の細めの男性だった。どうやら俺を客人と思っているようだ。
 「えっと、俺は今日から配属されることになった堂嶋 銃冶です。」

 目の前の男性は黙ってしまった。そして顔を伏せた。どうしたんだろうか。すると部屋の奥の扉が開き、黒髪の大柄な男性と先程の女性が出てきた。女性の方は本部から配布される案内役オペレーターの服装をしていた。
 「赤麻螺アカソラ、どうした?客がきたんじゃないのか?」

 どうやら赤髪の男性は赤麻螺と言うらしい。そして赤麻螺さんはその場でかがんでいた。もしかして、恥ずかしがっているんじゃ………
天孥優テンドウさん、俺今、スッゲェ恥ずいです。いや、書類は見てたんすけど普通、客だと思うじゃないですか。俺、新人にあんなカッコつけたとこ見られたくなかったんす。」

 大柄の男性は天孥優さんと呼ばれていた。と言うか俺は別に先輩がカッコつけてもいいと思うんだが。
 「ああ、さっきのパツキンくんか。さっきはごめんね。私、キツい言い方しか知らないから。私の名前は仙導センドウ テイよろしくね。あ、それと呼ぶときは先輩つけてね?」

 「あ、はい。よろしくお願いします。堂嶋 銃冶です。」て言うかパツキンくんって………呼び方がちょっと………

 「おう新人、ちょっと部屋来いや。一応、面接的なこととかするからよ」

 天孥優さんがここのリーダーなんだろうな。俺は「はい」と返事して付いて行った。
 「そんじゃ、自己紹介をするか。俺は天孥優 壊路カイロだ。名前は運命なんてクソみたいなものはぶち壊せなんて意味があるそうだ。まあ、仲良くやろうぜ。」
 「あぁ、はい、よろしくお願いします。俺は堂嶋 銃冶です。」
 
 部屋は小さくはない。しかし、ビルの構造からすると明らかにおかしい。
 「どうだ?この部屋、ビルからはみ出してると思うだろ?でも違うんだよ」

 俺が考えたことが分かるのか?そうなると能力は限られてくる。
 「そうだ。俺はSFアクターだ。」
〜status<テンドウ カイロ>〜
Age:32    Height :197cm
Body weight:89.7kg
SFアクター
他人の思考を読んだり、超能力(物体を浮かす)などができるアクターズ。ただし、個人差が大きく出てくるものでもある。天孥優は思考への干渉ができるタイプである。
幕間Annexed
無し。幕間Annexed超能力者アクターズの中でも強い者にしか発現しない。ただし、能力は訓練で強くなるので後天的に獲得する可能性もあり。

 「そうなんですか。それで、面接的なものというのは………」




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