姉が好きで何が悪い‼️

ノベルバユーザー469194

姉妹?従姉妹?

「ったく…どうしよう…アイツ男なのに…
そもそも体育とかの着替えとかどーすんの?
プールとか身体測定とか…」ブツブツ…

「ねぇ?どーしたの?体育館で新一年の会が終わったらさ、さっさとどっか行って。戻ってきたと思ったら机に座ってブツブツ言って」

このこは幼稚園から一緒の向日葵。
私の地元は幼稚園は3つしかなく小学校中学校は1校しかない。だから自然と幼なじみ?的な人が増える。向日葵もその一人。

「向日葵…何でもない!ありがとう心配してくれて」

どうしよう…どうせ向日葵にはバレるだろうし…でもワンチャン気づかれないかも…でもアイツと2年も一緒だと思うと…

「そう?なんかあったら言ってね!
そー言えば一年生ギャル率高いねw
ウチらの時先輩が怖いから素っぴんだったし!背の高い子なんて特にナチュラルだけど態度でかそうだったし!」

そいつ多分桜…まだ気づかれてない?

「はーい!皆席についてね!今日から担任になった天野川姫子です。よろしくね。早速出席取るから!…空いてる机がないから欠席はなしと…じゃー春休みの課題だしてね」

ざわざわ…ざわざわ…キャーやだーと言いながらクラスの女子達は課題を教卓にだした。

「ハイハイ!ただ出すだけなのに騒がないの!」
と先生が言うと

はーい!と言いながら女子達は席につく。

「課題どころじゃないよ…これからどーしよう…桜のばか野郎…」と呟きながら課題を出す杏。

「全員出したね!じゃー一年の教室に行って自己紹介してきて」

この高校は上下関係や差別などを無くすため毎年一年に先輩から挨拶に行くシステムらしい。

杏達のクラスが一年の教室に着いた。

一年の先生が
「入っていいよ!」
その一声で先頭にいた子が入っていった。
そして教室をぐるっと囲むように次々に入っていった。そして名前を言って出ていった。
その作業を三クラス回った。
そして元のクラスに戻ってきた。

杏が一人でスマホを見ていると急に
「杏ちゃん!妹いた?」
と声が聞こえた。
顔を上げると横の席の三咲ちゃんがこっちを見ていた。

…ヤバいな…名字一緒だしアイツ私の事ガン見してたし…いずれバレるかも…

「いないよ!ウチは弟だし!」

「そうなの?B組の子スッゴク似ていたし名字も一緒だしそれにめっちゃガン見してなかった?」

「あの子は従姉妹なの!だから似てるし昔っから姉妹に間違えられてね 」

「あっ!やっぱり?似てるなぁって思って!
あの子可愛いね!杏ちゃんも可愛いけど…派手さがないよねw」

「私は地味でいいの!着飾るのは色々めんどくさいし」

いちいち何だよ…要は地味って事でしょ!
てかどうしよう…従姉妹って言っちゃった…

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