箱庭の楽園
箱庭の楽園5
里帆 「あの家は嫌いだけど、おばあちゃんは私にいっぱい優しくしてくれたんだもん。私はおばあちゃんの家に行く!だから螺羅も私のことは気にせずに家に帰ろう」
螺羅 「里帆、、、うん、わかった」
螺羅 「私、りほのことが気になって心配で帰るかどうかずっと悩んでたの。でも、里帆が帰るっていうなら私もそうするよ。
里帆、私はこの電話を切ったらすぐにお父さんとお母さんに電話する。その前に私ともう少し、お話しない?これで、最後になるかもしれないから。」
里帆 「うん、そうだね。いっぱい話そう」
螺羅 「うん、」
螺羅 私達はいっぱい話した。過去のことこれからのこと、お別れの時間はどんどんと迫っていく。この電話を切ってしまったら会えないかもしれないって思うとどうしても切れない。本当は会ってお話がしたかった。会って、抱きしめたり、握手したり、本当はどう思っているのか画面越しじゃなく直接会ってもっとわかりあいたかった。
画面越しで会う彼女はなんだか、いつもと違って少し心の距離が開いてきたような気がして少し寂しかった。
里帆 「ねぇ、螺羅。もし、また元の生活が戻れるようになったら、その時はいつも学校帰りに夜遅くまで遊んだあの公園でまた会おうね!今度はこんな画面越しじゃなくって直接」
螺羅 「うん、約束」
螺羅 里穂も同じように感じてたのかもしれないって思ったら少し嬉しかった。
私達が約束したあの場所はいつも学校帰りによく遊び、そして、私が帰る時いつも里穂が悲しそうな顔を浮かべてたあの場所
私はいつも聞けなかった。もしかしたら聞いて何かが変わったかもしれない。でも聞いても何も変わらなかったかもしれない。それでも、里穂に話を聞いて少しでも心を落ち着かせることが出来たら良かったかもしれない。そんなことを思いながら私は学校帰りによく遊んだあの公園でまた会うことを約束した。
螺羅 それから私は、荷物をまとめた。といっても私が持っているものなんてほとんど学校からの支給品だったため、持って帰れるものはほとんどなかった。里穂と連絡がとりあえたこのタブレットを家に持って帰ろうかと思ったら学校の支給品だからと止められた。せめてと思ってIDのようなものをメモしようといじったりもしたがパスワードがかかっていて見れなかった、、、、。
やっぱり、また再会するために会う場所決めておいて良かった。
そんなことを思いながらようやく家に帰ることになった。母に私は家に帰ると言うと泣いて喜んでくれた。私もそれを見て泣いた。
ずっと会いたかった家族と直接会うことができた。
もう2度と会うことなんて出来ないって思ってたから本当に嬉しい。
だけど、私の大切な友人里帆と会えないと思うと少し寂しかった。
私のかけがえのない親友里帆は今日も元気でいるかなー?、大丈夫かなー?
そんな毎日を送っているうちに
いつの間にか10年の月日は経った。
世界は瞬く間に変わっていく、
最初はマスクだけでみんな外出していたがいつの間にか家で仕事ができるようになり、ますます外出しなくなっていった。
そして、人とも家族としか会わなくなっていた。そのおかげか私たちの国は世界で一番病原菌にかからない国と言われるようになった。
それは、よかったのかもしれない。
自分達の命を守るためにはよかったのかもしれないけれど、人間らしい生き方、外で汗かいて働き、
友達と会ってお喋りをし
時には喧嘩して時には笑いあったりしてそんな日常がもう来ないかもしれないと思うと少し悲しくなった。
私は20歳になり家を出た。
里穂との約束をまもるために、
里穂、私はあなたと最後に約束したあの場所で待ってるよ!
今どこにいますか?
そんなことを思いながら私はまた会えると信じて毎日毎日約束した公園で待っている。
end
螺羅 「里帆、、、うん、わかった」
螺羅 「私、りほのことが気になって心配で帰るかどうかずっと悩んでたの。でも、里帆が帰るっていうなら私もそうするよ。
里帆、私はこの電話を切ったらすぐにお父さんとお母さんに電話する。その前に私ともう少し、お話しない?これで、最後になるかもしれないから。」
里帆 「うん、そうだね。いっぱい話そう」
螺羅 「うん、」
螺羅 私達はいっぱい話した。過去のことこれからのこと、お別れの時間はどんどんと迫っていく。この電話を切ってしまったら会えないかもしれないって思うとどうしても切れない。本当は会ってお話がしたかった。会って、抱きしめたり、握手したり、本当はどう思っているのか画面越しじゃなく直接会ってもっとわかりあいたかった。
画面越しで会う彼女はなんだか、いつもと違って少し心の距離が開いてきたような気がして少し寂しかった。
里帆 「ねぇ、螺羅。もし、また元の生活が戻れるようになったら、その時はいつも学校帰りに夜遅くまで遊んだあの公園でまた会おうね!今度はこんな画面越しじゃなくって直接」
螺羅 「うん、約束」
螺羅 里穂も同じように感じてたのかもしれないって思ったら少し嬉しかった。
私達が約束したあの場所はいつも学校帰りによく遊び、そして、私が帰る時いつも里穂が悲しそうな顔を浮かべてたあの場所
私はいつも聞けなかった。もしかしたら聞いて何かが変わったかもしれない。でも聞いても何も変わらなかったかもしれない。それでも、里穂に話を聞いて少しでも心を落ち着かせることが出来たら良かったかもしれない。そんなことを思いながら私は学校帰りによく遊んだあの公園でまた会うことを約束した。
螺羅 それから私は、荷物をまとめた。といっても私が持っているものなんてほとんど学校からの支給品だったため、持って帰れるものはほとんどなかった。里穂と連絡がとりあえたこのタブレットを家に持って帰ろうかと思ったら学校の支給品だからと止められた。せめてと思ってIDのようなものをメモしようといじったりもしたがパスワードがかかっていて見れなかった、、、、。
やっぱり、また再会するために会う場所決めておいて良かった。
そんなことを思いながらようやく家に帰ることになった。母に私は家に帰ると言うと泣いて喜んでくれた。私もそれを見て泣いた。
ずっと会いたかった家族と直接会うことができた。
もう2度と会うことなんて出来ないって思ってたから本当に嬉しい。
だけど、私の大切な友人里帆と会えないと思うと少し寂しかった。
私のかけがえのない親友里帆は今日も元気でいるかなー?、大丈夫かなー?
そんな毎日を送っているうちに
いつの間にか10年の月日は経った。
世界は瞬く間に変わっていく、
最初はマスクだけでみんな外出していたがいつの間にか家で仕事ができるようになり、ますます外出しなくなっていった。
そして、人とも家族としか会わなくなっていた。そのおかげか私たちの国は世界で一番病原菌にかからない国と言われるようになった。
それは、よかったのかもしれない。
自分達の命を守るためにはよかったのかもしれないけれど、人間らしい生き方、外で汗かいて働き、
友達と会ってお喋りをし
時には喧嘩して時には笑いあったりしてそんな日常がもう来ないかもしれないと思うと少し悲しくなった。
私は20歳になり家を出た。
里穂との約束をまもるために、
里穂、私はあなたと最後に約束したあの場所で待ってるよ!
今どこにいますか?
そんなことを思いながら私はまた会えると信じて毎日毎日約束した公園で待っている。
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