箱庭の楽園

神楽坂文恵

箱庭の楽園3

ある日いつものように白いエイリアンが宿題を持ってくる時間がやって来た。

するとそのエイリアンはカメラ付きタッチパネルを持ってきた。

なんだろうと思ってみていると

エイリアンは、色々とタッチパネルをいじって私の部屋が映し出されるようになった。

すると、そのパネルからお母さんとお父さんの声がした。

なんだろうと、そのタッチパネルを覗き込んでいると

エイリアンが無言で私に何かを教えようとしている。

私はそれをみてなんとなくこのタッチパネルの操作方法をこのエイリアンは教えようとしてくれているのだとわかって少しおかしかった。

私はそのエイリアンに教えてもらった方法でタッチパネルをいじったら
私の両親の顔が出てきた。

私は大泣きした。

螺羅 「お母さん、お父さん!会いたかったよー」

母 「私もよ螺羅元気にしてた?」

螺羅 「うん、元気だったよ!そっちは大丈夫?」

母 「うん、私達も大丈夫だったわよ。
最近はちょっとバタバタとしてたけどなんとかなったわ。それより学校大丈夫なの?
とある先生と生徒1名が感染してこの間中央病院に運ばれたって聞いてびっくりしちゃった。」

螺羅 「感染?なんのこと?」

母 「あれ、先生から聞いてないの?
今、私たちの国でとある感染症が流行っていてそれで、子供たちだけでも守らないとってことで学校に通ってる小学1年生から高校3年生までは学校で出来るだけ保護する事になったのよー。」

螺羅 「そんなことがあったんだ、知らなかった。私達は急にお家に帰れなくなったからびっくりしちゃった。」

父 「だけど、学校で預けるのも不安な家族は学校に言って保護してもいい事になったんだが、うちの家はうちの家で誰かが感染した時大変だからそれだったら学校に預けてた方がいいんじゃないかって思ったんだが...まさか、学校で感染者が出るなんてなぁ」

母 「そうねぇ、お父さん。」

螺羅 「あのね、お父さん。なんか聞いた話によると、辰くんが1人で学校を飛び出していっちゃたんだってそれで感染しちゃったのかなー?もう辰くん治らないの?大丈夫なのかな...」

母 「さぁ、お母さんも分からないけどきっと、、きっと大丈夫よ!辰くん昔から元気なこだったもの。でもね、辰くんのせいで他の生徒達みんな感染したらもともこもないの!大人はみんな、子供たちだけでもなんとか守ろうと思って学校に閉じ込めちゃったけどでも辰くんの話を聞いてねお母さんお父さんと相談して考えたんだけど螺羅あなたうちに帰ってこない?」

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