絶対孤独

せだ きるや

46 三年寝太郎

何だが、どでも
  重ぐで
   重ぐで
おら、もう動けねえだ

おらの足さ
地べたさ
埋まりごんじまっだみでぇで

なんだが
  おら、ごごさ
   いちゃなんねぇみでぇだ

この世さ、いでも
なんも起ぎねぇし

 いづもいづも
   くるじぐで
    くるじぐで

なして、こごさいるんだが
さっぱりわがんねぐなっちまっただ

もう、動けね
一歩も動けね

おらは、この地べたさ
はまりこんじまって
こごから一歩も動けね

なして、おらがこごにいるが
  そがわがるまで

一歩も動けね

おらは動けね

「絶対孤独」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「詩」の人気作品

コメント

コメントを書く