絶対孤独

せだ きるや

45 嗚呼、鼓動が聞こえない

嗚呼、重く垂れ込めた空気の下
嗚呼、僕は窒息しそうだ
重くのしかかる空気の下
嗚呼、僕は涎を垂らし
目玉をギョロつかせ
腐りそうな脳味噌をグルグル掻き廻す

けだるい午後の日溜まり
研ぎ澄まされた朝の静けさ

嗚呼、こんな世界に
何故、こんな世界に

涙すら出ない
嗚呼、鼓動が聞こえない
何も聞こえない
何も感じない
空虚すらない
何もない
嗚呼、何もない
何もない

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