絶対孤独

せだ きるや

35 そして僕らは自由に支配される

自由と混沌の狭間を
ギリギリと加速しながら
疾走する!

血走った眼球の向こうに
何がある?

置き忘れた心臓の鼓動は
もう聞こえない

決壊した堰を越えて
データが氾濫する

だから僕らは
データの彼方を目指す

遠いせせらぎも
君のぬくもりも
匂いも
食べ残したピザも
かなぐり捨てて

彼方を目指す

歪んだ時空の狭間で
何を見る?
何を聴く?

触れるものは何?

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