【コミカライズ】寵愛紳士 ~今夜、献身的なエリート上司に迫られる~
「どんな出会いでも好きになってた」1
◇◇◇◇◇◇◇◇
朝。先に目を覚ました雪乃は、同じベッドで眠る晴久を見て顔を熱くした。
(昨日いつもよりすごかったから……お腹、ちょっとズキッてする……)
まだ身体に残る、昨晩の愛されっぷりがよみがえり、思わず桃色のため息が漏れる。
整った晴久の寝顔を近づいて見つめてみる。
長い睫毛、滑らかな鼻筋、形の良い唇。順々に見ていった後で、この唇に昨夜はこれでもかと貪られたのだと思い出すと、また体の奥が疼いてきた。
(晴久さん……)
吸い込まれるように、唇を近づける。
すると、ベッドに放っていたはずの彼の大きな手が動き、雪乃の後頭部を捕らえてグッと唇に押し付けた。
「んっ……!?」
突然のキスに襲われた雪乃は反射で抵抗するが、それをさせまいとする力強い晴久の手。
「ん……んん……」
やがて彼女も従順になっていき、彼の唇に素直に口を開いた。
朝から濃厚なキスを交わし、しばらくして、ふたりの唇はやっと離れていく。
「おはよう、雪乃」
「……おはようございます」
火照った顔できちんと朝の挨拶をした雪乃だが、その表情は昨晩の最中となにも変わらなかった。
「色々考えてみたんだけどさ」
晴久はさっぱりとした顔でそう切り出す。
「は、はい」
「雪乃、ここを出て俺の家に引っ越しておいで」
「……え!」
彼女はキラキラの瞳を潤ませながら、すぐに「いいんですか?」と高く掠れた声で聞き返した。
見て分かる彼女の好意的な返事に、晴久も笑みを落とした。雪乃の頬を指で撫で、また手繰り寄せてキスを再開する。
「ずっと俺の家にいればいいよ。毎日抱くかもしれないけど」
キスをしながらのこもった声で会話を続ける。
「それは、私は全然大丈夫ですけど……」
「大丈夫なの?  うれしいな」
ならさっそく、今からもう一度どう?と晴久の喉もとまで出かかっていたが、雪乃が不安げな顔になったため飲み込んだ。
「ご迷惑になりませんか?  私、もちろん同棲なんて初めてなので、なにか失礼なことをして嫌われてしまったらと思うと不安です……」
キスの体勢をひっくり返し、晴久は雪乃の上になった。
「雪乃は心配性だね」
彼女の頬を撫でながら、微笑んでいた表情をほんの少し真顔に戻す。
「そんな中途半端な気持ちで同棲しようなんて言わないよ。俺はずっと一緒にいるつもりのない人には、こんなこと言わないから」
同じくポカンと真顔になった雪乃。触れられている頬が途端に熱を持ち、耳まで真っ赤になっていく。
「え、え、あの、それってどういう意味ですか……?」
「そのままの意味だけど。ずっと一緒にいたいなぁと思って。……ああでも、付き合ってすぐこんなことを言ったら君の両親に怒られちゃうから、もう少し待ってて」
晴久は唇を落としてはぐらかし、言いくるめられた雪乃もそれに応える。
(プロポーズかと思った……!)
晴久の言葉にドキドキしてまた体が熱くなってきた雪乃と同じように、体重をかけている晴久も彼女に密着し、欲情している視線を向けた。
足が怪しく絡まり、雪乃は目を泳がせる。
「晴久さん、あの……」
「ごめん。 ……俺、雪乃に触ってると、朝でも我慢できないみたい。絶倫なのかな」
「……〝ぜつりん〟ってなんですか?」
真面目な顔で聞き返してくる雪乃に煽られ、晴久はまた問答無用で、首をかしげている彼女に襲いかかった。
朝。先に目を覚ました雪乃は、同じベッドで眠る晴久を見て顔を熱くした。
(昨日いつもよりすごかったから……お腹、ちょっとズキッてする……)
まだ身体に残る、昨晩の愛されっぷりがよみがえり、思わず桃色のため息が漏れる。
整った晴久の寝顔を近づいて見つめてみる。
長い睫毛、滑らかな鼻筋、形の良い唇。順々に見ていった後で、この唇に昨夜はこれでもかと貪られたのだと思い出すと、また体の奥が疼いてきた。
(晴久さん……)
吸い込まれるように、唇を近づける。
すると、ベッドに放っていたはずの彼の大きな手が動き、雪乃の後頭部を捕らえてグッと唇に押し付けた。
「んっ……!?」
突然のキスに襲われた雪乃は反射で抵抗するが、それをさせまいとする力強い晴久の手。
「ん……んん……」
やがて彼女も従順になっていき、彼の唇に素直に口を開いた。
朝から濃厚なキスを交わし、しばらくして、ふたりの唇はやっと離れていく。
「おはよう、雪乃」
「……おはようございます」
火照った顔できちんと朝の挨拶をした雪乃だが、その表情は昨晩の最中となにも変わらなかった。
「色々考えてみたんだけどさ」
晴久はさっぱりとした顔でそう切り出す。
「は、はい」
「雪乃、ここを出て俺の家に引っ越しておいで」
「……え!」
彼女はキラキラの瞳を潤ませながら、すぐに「いいんですか?」と高く掠れた声で聞き返した。
見て分かる彼女の好意的な返事に、晴久も笑みを落とした。雪乃の頬を指で撫で、また手繰り寄せてキスを再開する。
「ずっと俺の家にいればいいよ。毎日抱くかもしれないけど」
キスをしながらのこもった声で会話を続ける。
「それは、私は全然大丈夫ですけど……」
「大丈夫なの?  うれしいな」
ならさっそく、今からもう一度どう?と晴久の喉もとまで出かかっていたが、雪乃が不安げな顔になったため飲み込んだ。
「ご迷惑になりませんか?  私、もちろん同棲なんて初めてなので、なにか失礼なことをして嫌われてしまったらと思うと不安です……」
キスの体勢をひっくり返し、晴久は雪乃の上になった。
「雪乃は心配性だね」
彼女の頬を撫でながら、微笑んでいた表情をほんの少し真顔に戻す。
「そんな中途半端な気持ちで同棲しようなんて言わないよ。俺はずっと一緒にいるつもりのない人には、こんなこと言わないから」
同じくポカンと真顔になった雪乃。触れられている頬が途端に熱を持ち、耳まで真っ赤になっていく。
「え、え、あの、それってどういう意味ですか……?」
「そのままの意味だけど。ずっと一緒にいたいなぁと思って。……ああでも、付き合ってすぐこんなことを言ったら君の両親に怒られちゃうから、もう少し待ってて」
晴久は唇を落としてはぐらかし、言いくるめられた雪乃もそれに応える。
(プロポーズかと思った……!)
晴久の言葉にドキドキしてまた体が熱くなってきた雪乃と同じように、体重をかけている晴久も彼女に密着し、欲情している視線を向けた。
足が怪しく絡まり、雪乃は目を泳がせる。
「晴久さん、あの……」
「ごめん。 ……俺、雪乃に触ってると、朝でも我慢できないみたい。絶倫なのかな」
「……〝ぜつりん〟ってなんですか?」
真面目な顔で聞き返してくる雪乃に煽られ、晴久はまた問答無用で、首をかしげている彼女に襲いかかった。
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