異世界クロスロード ゆっくり強く、逞しく

アナザー

第34話 ダンジョン攻略 ガーディアン

ライオットステータス

レベル18 所持金 16309c
筋力 85 +40(パッシブ
知力 101 +80(パッシブ
敏捷性 99 +30(パッシブ
・スキル
自動マーカー、マップ、精神自動回復、順応力 

・魔法
癒しの鼓動
風魔法 レベル23
炎魔法 レベル21
水属性 レベル28

・技能
剣術レベル8 補正レベル1  筋力 2 敏捷生 2
杖術レベル7 補正レベル1  知力 5
盾術レベル7 補正レベル1  筋力 5
槍術レベル6 補正レベル1  筋力 3 知力 1
体術レベル19 補正レベル3 筋力 8 俊敏性 12
射撃レベル 9補正レベル1 筋力 2 俊敏性 2

・特殊技能 補正値パッシブ(特
採取レベル12 補正レベル2 筋力 10 知力 10
採掘レベル11 補正レベル2 筋力 10 敏捷性 10
魔装術レベル15 補正値レベル3 知力 30
操舵レベル12 補正レベル2 俊敏性 20 

・加工技能 補正値パッシブ(加
裁縫レベル10 補正レベル2 知力 20
鍛治レベル10 補正レベル2 筋力 20
錬金レベル10 補正レベル2 知力 20


レベル上げが終わり、野営地に帰ってきた3人。

・セリス
「よう、お帰り。
どうだった?
てか、ミミ、、、いつの間に行ったんだよ。」

・ミミ
「へへへへ、楽しかったよ。
ちゃんと経験値スルーの首飾りしてたから、2人の邪魔はしてないよ」

・セリス
「マジか、その首飾りって神器じゃん。
ナナさんに借りたな?
、、、、今度貸してください。」

おぉ、セリスが下手に出てる、、珍しい
ミミさんのお母さん、ナナさんって言うんだ。

・ミミ
「誰にも貸すなって言われてるけど、セリスなら良いよ〜」

・セリス
「ホントか?
これでライオットとレベル上げに行ける。」

セリスには旨味がないのに行きたいのかな?
あれか、雷属性とか火属性の相談したいのかな?

・「んじゃ、今度一緒に行こうかね。」 

・セリス
「おぅ!
楽しみだぜ。
そうだ、そろそろ飯にしよう。」

・ミミ
「ご飯?
お肉ってあるかな?
ダンジョンの野営食だし、あるわけ無いないか」

・サリス
「お帰りなさい。
ふふふ、ライオットさんとマルチがミズチを大量に倒してたでしょ?
屋敷でも消化しきれないから、たくさん持ってきました。
よって、今回のダンジョンご飯は肉料理です!」

・ミミ
「ホントに!
やったー!
ライオット、マルチありがとう!愛してる」

・マルチ
「お肉っお肉っ!
ミズチのお肉っ!」

・サリス
「じゃあ、マルチは全員分の水をよろしくね。」

・マルチ
「わかった!
はぅっ、、、、、」

・サリス
「どうしたの?
マルチ大丈夫?」

・マルチ
「平気、ライオットに悪戯されただけ。
ライオット、ありがとう。
でも、不意打ちは卑怯。」

マルチに怒られちゃった。
癒しの鼓動、個人バージョンをやってみた。
どうやら他の人には感知されないみたいだ。
高レベルのスカウトであるサリスさんの目の前で使って、隠密性を確かめたかったんです。
マルチ、ごめんよ。

・サリス
「ライオットさん?
悪戯って、、、、、ひょっとしてあの魔法?」

・「そのひょっとしてですね。
個人別に掛けれるように進化しました。
これで他の人には感知されずに掛けれます。
秘密保持には持ってこいですね」

・サリス
「どんどん貴方が怖くなるわ、、、
敵にならないでね。」

・「なりませんよ〜!
マルチとセリスとは真の仲間ですし!」

・セリス
「そうだぜ、アタシ達は真の仲間なんだ!」

・マルチ
「なっかま!なっかま!」

セリスとマルチが2人で騒いでいる。
和むなぁ〜。
ダンジョン内だけど、和むわぁ〜。

・リーシュ
「はーい、ご飯ですよ〜。
ハリスさん特性のミズチ肉料理です。」

ハリスさん、料理得意なんだ。
これはありがたい。

・ハリス
「香辛料等は、俺が各国を周り集めているものを使用した自信作だ。
しっかり堪能してくれたまえ。」

早速全員で晩ご飯が始まる。
一口食べる毎に肉の旨味が広がり、香辛料の香りが鼻を抜けて行く。
更にハーブの様な物の僅かな苦味が肉の甘味を引き立たせる。
添えてあるサラダには少し酸味のあるドレッシング?の様な物が掛けてあり口の中をサッパリとさせてくれる。
一言で言うと、、、、美味いのである。

・セリス
「はぁ〜美味え、ハリスの料理は最高だな。」

セリスが料理をべた褒めする。
するとハリスさんが俺にドヤ顔する。
何故に俺に、、、?
でも、本当に美味しい。

・「凄く美味しいです。
ハリスさんは料理の腕も一流なんですね。」

・ハリス
「ありがとう、ライオット君。
ようやく君に差をつけれたよ。」

いやいや、差って何ですか?
1っつも勝てる気なんてしないんですが、、

・サリス
「ハリスさんの料理久しぶりだわ。
ちょっと楽しみにしてたのよね。」

お肉コンビは黙々とハムハムしている。
リーシュさんとサリスさんはお淑やかに食べ、セリスは普通に食べていた。
楽しい晩ご飯が終わり
ひと段落したのでレベル上げをしていた時に、気になった事を切り出した。

・「なぁ、セリス。
ちょっと聞きたいことがあるんだ。」

・セリス
「お?何だ?」

・「俺のマップ機能知ってるだろ?
レベル上げをしていた時に、壁に閉ざされた部屋があったんだ。
マップでは入り口が有るが、実際に見てみると壁になってた。
あれってどう言うこと?」

・セリス
「何だと?
まさか隠し部屋か?
軍が入って調査は終了しているはずだ。
だが、ライオットが言うのなら、まだ知られていない部屋があったって事になるな。
、、、、、よし、ちょっと待ってろ」

セリスが全員を集め出す。
真っ先に走ってきたリーシュさんが俺の隣を陣取って微笑んでくれた。
リーシュさん、相変わらず可愛いな。
程なくして全員が集合した。

・セリス
「聞いてくれ、、、
ライオットが隠し部屋を発見した。
その隠し部屋をどうするか、ここで決めたい。
2択だ。
このまま無視して進むか、
攻略するかだ。
無視して進む場合は帰還後、
軍に報告して終わりだ。
攻略するならばレアなアイテムを狙える可能性が出てくるが、階層関係なく強敵が出てくる。
下手をすると、ここで帰還する羽目になるかも。
だから多数決をとりたい。
アタシは攻略する側だな。
隠し部屋には高確率で原初の果実がある。
周りの敵が弱い三階で狙えるのはありがたい。」

・サリス
「隠し部屋か、、、良いわね。
私も攻略側かしら、、、
折角、軍保有のダンジョンで好きにして良いって制約頂いたんだし、取れるものは取っておきたいわ。
何か発見が有れば借りが作れるしね。」

サリスさんの黒い部分が見えた気がした。
敵に回したく無いな、、、。

・ハリス
「ふむ、2人はライオット君に絶対の信頼を持ってるんだな。
君達がそこまで信じているのなら、隠し部屋はあるんだろう。
あるのであれば攻略したいな。
冒険者ならばレアなアイテムを狙うべきだ。」

・リーシュ
「そうですね。
私は軍所属ですが、今は皆さんのパーティーメンバーです。
折角のチャンスを軍に渡すのは勿体ないかと。」

リーシュさんが軍よりこっち側なのが嬉しい。
そう言えば決闘の時もギルド側に座ってたな。
セリスさんのパーティーだからギルド側なのかな

・マルチ
「ライオットが居れば何でも出来る。
私はライオットに付いていく。」

・ミミ
「ママに自慢できるかな!
攻略したい!」

そう言って貰えるのは嬉しいけど、俺よりマルチの方が強いからね、、、

・セリス
「よし、決まったな。
ではこれより隠し部屋攻略に向かう。
どんな罠があるかわからない。
絶対に1人にはなるなよ。」

・サリス
「とりあえず、その隠し部屋の入り口まで行ってみましょう。」

一行は隠し部屋まで移動する、
荷物とかそのままで良いのかな?

・「荷物とか、、そのままで良いのですか?」

・サリス
「ここは軍しか入れないダンジョンですからね。
それに、セリスパーティーの印を置いてきましたので、下手な事をする人はいないでしょう。」

なんか、恐ろしい事を聞いた気がする。
セリスパーティーが知れ渡ってるって事だよな?
手を出したら、、、、辞めよう、考えるの。
俺は考えるのを辞めた、、、

・「えっと、、、ここですね。
この向こうに部屋があります。」

・サリス
「この先?
これは解らないわ。
魔力の流れも壁の違和感も何も無いもの。
風も違和感ない、気配も感じられない、、、
こんな場所も存在するのね。」

・ハリス
「疑うわけでは無いが、本当にここで良いのか?
何の変哲もないただの壁だ。
隠し部屋があるとは思えない。」

・マルチ
「ある。
ライオットが言うんだから必ずある。」

マルチの絶対の自信が俺を不安にさせる。
見れば見るほど壁だ、、、
自信なくなってきた。

・「サリスさん、隠し部屋があるとして、いつもはどうやって調べてるんですか?」

・サリス
「そうね、罠がある時は魔力の違和感。
壁で塞いでいるだけなら風の違和感。
後は気配とか、とにかく違和感から見つかることが多いわ。」

・「成る程、違和感ね、、、、
マルチ、ちょっとそっちから魔力流してみて。
水属性で流してくれ。
ちょっと失礼。」

・マルチ
「ん?
こっちから流せば良い?」

・「あぁ、操作は俺がする。」

・マルチ
「わかった。」

俺は壁に魔力を流し込んだ。
物に魔力を流すのは加工の要領だから俺とマルチなら出来るだろう。

・「さてと、どうなるかな。」

俺は目を瞑る。
マルチの水が壁の中を流れるのが分かる。
それを操作しつつ、俺も魔力を流して調べる。
一部分だけ確かに違和感があった。
少し離れた壁にだ、、、、

・「マルチ、OKだ。
何となくわかった気がする。」

・マルチ
「あそこだね、ライオット。」

マルチは入り口とは少し離れた壁を指差す。

・「そうだ、あそこだ。
何故かあそこの壁に魔力の道が繋がっていた。
調べてみる価値はあると思う。」

・リーシュ
「魔力の道、、、ですか?」

・「うん、リーシュさんなら理解出来るよね?
ほら、医療魔法で傷を癒す時に体の道に魔力を通すでしょ?
あれを壁にやったんだ。
そしたら、本来あるはずのない壁に道があった。
つまり、魔力で細工をする機能があるって事になると思うんだ。」

・リーシュ
「成る程、しかし壁に魔力を流せるなんて、、、そんな事出来るんですね。」

・「加工の技術だから知らないのも当然だよ。
さてと、あの壁を調べてみましょう。」

その後はみんなで壁を調べる。
すると、、、

・ハリス
「サリスさん、
ここの壁の1箇所だけ僅かにズレている。
どう思う?」

ハリスさんが遂に違和感を見つけた。
サリスさんが調べる。

・サリス
「特に罠は見当たらないわ。
だけど初めてのタイプだから油断しないで。
この壁、ここだけ動くわね。」

サリスさんが壁を調べながらいじる。

・サリス
「見つけたわ、、、こんな装置があるのね。
一部分だけ動く、少し押しながらスライドさせて開ける仕組みね。
そして中にある石を押せば恐らく、、、」

サリスさんが石を押す。
すると入り口だと思っていた所の壁がスライドして開く。

・セリス
「ほほぅ、、、
奥から中々のプレッシャーを感じるぜ。
扉を開けた事で出現したな。
つまり、アイツは魔物じゃなく、、、
ガーディアンだ。」

・ミミ
「ガーディアン?
ママが戦うなって言ってた。
どうしよう、、、、
もう出現しちゃったなら逃げれないよ。」

振り向くといつの間にか閉じ込められている。
成る程、そう言う罠って事か、、、

・ハリス
「やるしかなかろう。
ガーディアンか、、、
どっちが本当の守護者か決めようではないか。」

ハリスさんがやる気になっている。
やるしかないか、、、

・サリス
「もう、やるしかないわね。
ハリス、ミミ、前衛を宜しく。
私とマルチはサポート、セリスはタイミングを知らせながら大魔法。
リーシュは敵攻撃範囲外でサポートと待機。
ライオットさんは、万が一を考えて敵の分析をお願いします。
では行きます。
ますば私の奇襲で開戦とします。」

そして3秒後にサリスさんが消える。
その瞬間、ハリスさんとミミさんが飛び出す。

・サリス
『ウインド・バレット』

しかし敵には効いていない様子だ。

・「直撃したはずだ、だが衝撃も音すら無い。」

・ハリス
「俺が、相手だ!
『挑発』」

・ミミ
「はぁぁぁぁぁ!
『火の拳』」

盾役のハリスさんが敵対心を稼いで、
アタッカーのミミさんが突っ込む。
良い連携だ。
ミミさん、拳を炎で纏ってる、、、
『魔装術』に似ているが、工程が足りない。
しかし、威力はかなり有るはずだ。

・グォォォォ!

しかし、、、
ミミさんの攻撃が思ったより効いていない。
何かおかしい、、、

・サリス
「ガーディアンか、初めて戦うわ。
確か、個体により様々な特性を持つはずよ。」

サリスさんが戻ってきた。
俺に情報を渡すつもりだな。

・「気付いた事はありますか?」

・サリス
「私の魔法は確実に当たった筈よ。
でも効いている様子はなかった。
弾かれる訳でも無く、、、
突然消えた感じだったわ。」

・「突然消えた、、、か。」

・サリス
「何かわかった?」

・「いえ、まだ確信が持てません。
もう少し時間を下さい。」

・サリス
「わかりました。
ライオットさん頼みになりそうだわ、宜しくお願いします。」

サリスさんが再び参戦した。
既に、ハリスさん、ミミさん、セリスが戦い、更にサリスさんが戦いに戻って来ている。
しかし押されている。
相手の攻撃はハリスさんが受け流している。
だが、こちらの攻撃が効いていない。
効いていない、、、?
でも、ミミさんの攻撃の時は仰反る、、、
、、、、、、、試すか。

・「マルチ、俺に力を貸してくれ。」 

・マルチ
「何でも言って。」

・「ありがとう、合図で魔法を撃って欲しい。
水、火、雷、それぞれ魔法を順番に、、、
いや、殆ど同時に撃ち込んで欲しい。」

・マルチ
「殆ど同時に、、、やってみる。
ライオットの合図でやるのね、威力は?」

・「撃ち込む前にみんなを引かせる、
そのあと俺がシールドを張る。
全力で頼む、、、魔力枯渇はしない様に」

・マルチ
「わかったわ、私は貴方の剣となる。
いつでも言って、、、」

マルチの魔力が渦巻き始める。
パーティーメンバーがそれに気付いて一瞬こちらを見る、凄いパーティーだ、、、。

・「リーシュさん、俺の合図でこのナイフをアイツに投げて下さい。
思い切りお願いします。」

・リーシュ
「わかりました。」

疑わずに従ってくれる。
ありがたい、、、説明している暇はない。
後は魔法石の粉袋を準備して、、、
これで、準備は整った。

・「まずは俺とリーシュさんで行く。
その後、マルチに合図を出す。」

・リーシュ、マルチ
「はい!」

・「では、リーシュさんお願いします。」

・リーシュ
「行きます!
はぁー!」

リーシュがナイフを投げる。
それに合わせて俺が風魔法で纏い振動を加えた斬れ味抜群のナイフを投げる。

キン、キン

敵に当たる。
何かを察したのか、サリスさんが当たった箇所を確認してこちらに飛んでくる。

・サリス
「何か、違う力を感じたナイフが飛んできたから確認して来たわ。
同じ程度の傷しか無かった、そして再生したわ。
この情報が欲しかったのでしょう?」

・「流石です。
次はマルチの魔法が行きます、俺とシールドを張ってください。」

・サリス
「了解よ、みんな下がって。
大魔法が行くわよ」

サリスさんの指示で戦っていた3人が、一瞬でこちらに避難する。
凄い連携だ、、、

・「マルチ、頼む!」

・マルチ
「行くわ!
『エレメントバースト』」

・サリス、俺
「『ウィンドシールド』」

マルチの魔法が炸裂する。
水属性で敵を押し潰しながら包み、火属性で包んだ敵を焼き尽くし、最後に雷で吹き飛ばす。
ライオットの注文通り、3属性を殆ど同時に叩き込んだ。
レベル差が有る為、セリスの威力には程遠い、だが3属性の同時攻撃、防げる者など居ないだろう。
しかし、、、、

・グォォォォ

・サリス
「嘘でしょ、、、、無傷?」

パーティーの士気が下がるのを感じる。
このままだとまずい、次の策を、、、

・「行きます、皆さん爆風に気を付けて」

俺は魔法石の袋をぶん投げる。
敵に当たると炸裂、中の粉が舞い散る。
よし、、、、

・「食らえ、
『魔法石粉塵爆弾』」

凄まじい爆発と轟音。
少しの沈黙、そして砂塵が晴れる。

・ハリス
「見ろ、明らかにダメージが入っている。」

敵の外壁に亀裂が入っている。
全身に爆発を喰らった形跡がある。
後は最後の確認だけだ。

・「ハリスさん、敵を引き止めて下さい。
サリスさん、敵の背中を見て下さい。
再生する前に。」

俺が言ってからが早かった。
ハリスさんは直ぐに敵の前に立つ。
そしてサリスさんは超加速と空中徒歩を使い背後を取る。
ミミさんとセリスは戦線に復帰する。
俺はマルチに癒しの鼓動を掛けてサリスさんを待つ事にした。

・サリス
「敵の背中には亀裂が無かったわ。
爆発は全体を包んだはずよ?
どう言う事?
ライオットさん、何かわかった?」

・リーシュ
「ライオットさん、、、、。」

俺は情報を整理して考える。

・「奴のカラクリがわかりました。
そして倒し方も、、、、
皆さん俺に力を貸して下さい。」

倒せる、、、敵の特性は理解した。
後は、、、、やるだけだ。

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