小さな虫

道淳

小さな虫

もし、僕が死んだら

貴方が世界で一番幸せだったとおもえなかった人生にしてしまうかもしれない

だから、なるべく
僕は時間をあなたと使いたいとおもってる

年上の僕だから
きっとあなたより早く死んでしまうとおもう

だけど、どんな手を使っても
貴方が死ぬまで、そばにいます
雨になって、小さい虫になって
あなたのそばにいます

だから

いつもあなたはあなたらしく
生きてください

もし、あなたが僕のことを忘れても

僕はあなたを恨みません
あなたが幸せならそれでいいのですから、僕は幸せです

だけど、あなたにわかるように
強く雨をふらせたり、耳障りになる音をだして
あなたに思い出してもらうかもしれない

そのときは、小さい声でいいから
名前を呟いてください
雨を上がらせて、どこかへ飛んでいくから

ただ、僕は
あなたが幸せならいいのです

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