女神の手違いで殺された俺は、異世界にて機械装甲を纏い美少女達と共に冒険ス!

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22話「報酬金をエッチな店に使いたいお年頃」

 スピルコンの群れを討伐するとヴィクトリアがそれを調理をして、命を無駄にすることなく消費すると俺達は寒空の下で焚き火をしながら寝ることになった。

 そして翌朝になると俺達はギルドに討伐報告する為に、ミストルの街を目指して歩き始めたのだ。
 流石に朝一だと気温は低くて全身の震えが止まらなく、吐く息は物凄く白かった。

 いよいよ本格的に冬の到来と言った所だ。
 というか、もはや冬なのではないかと錯覚するぐらい寒い。
 まだ季節は秋の筈なのだがな……。

 ……ああそうか。
 だからエリク達は冬になるまでに稼いどけよっと俺にしつこく言ってきていのか。
 いまの気温でここまで動けないとなると、冬の季節になったらきっと俺は家から一歩も出なくなるだろうな。

 俺はそんな事を考えつつ前を歩くヴィクトリア、パトリシア、ユリアのお尻を眺めながら思った。なぜお尻を眺めているのかと聞かれれば、今日のアイツらはやけにお尻が大きい気がするのだ。

 いや、これはきっと気のせいとかではないだろう。
 その証拠に三人はお尻をしきりに気にしてるのか、モジモジしたような歩き方でちょくちょく俺の事を見てくるのだ。

 ヴィクトリア達のお尻は下着のラインが浮き出るほどにそれは大きく主張している。
 ……うむ、やはり気のせいではないな。確実に三人のお尻が一夜にして大きくなっていやがる。

「あのユウキ? なんで今日は前を歩かないんですか……?」
「そ、そうですわよ! 前を歩いてくださいまし!」

 ヴィクトリアとパトリシアが振り返りながら言ってくると、表情は何処となく恥ずかしそうに頬を赤らめているようだった。一体女性陣の身に何があったのだろうな。

「え、普通に嫌ですけど。逆に何でお前らは俺を前に行かせたいんだよ?」
 
 取り敢えずこの光景を失いたくはないので、俺は思った事を正直に二人に投げかけてみた。
 すると二人は言葉をつまらせながらも、

「……ッ。この馬鹿童貞変態ユウキッ!」
「クッ! この男絶対に気づいていますわ! 私達の体の異変にっ!」

 俺を睨みながらそんな事を言ってきた。
 だが頬を赤く染めながら女性から睨まれると、抱いてはいけない感情が芽生えてきそうになるのが不思議だ。
 
 しかしそんな中、ユリアだけは相変わらず平然とした様子で前を歩いている。
 
「ほら見ろよお前ら。ユリアはちゃんと気にしないで歩いているぞ」

 俺は二人そう言いながら視線をしっかりとユリアの下半身へと向けた。
 するとユリアは突然と振り返ってきて、

「ふっ……ユウキよ、それは見間違いだ。オレとてこれは恥ずかしいのだ。まさか昨日食べたスピルコンに筋肉増強の効果があったとはな……。しかも何故が女性のお尻限定でそれが現れるとは……」

 などと言いながら眉間を押さえながら険しい表情を浮かべていた。
 どうやらあのサド賢者にも一応は羞恥心という感情は残っているみたいだ。凄く分かりづらいけどな。

 …………というか三人のお尻が妙に大きい理由がスピルコンのせいだったのかよ。
 まったく、しかもそれが女性にしか効果がない筋肉増量って……ああ、本当に最高かよ。

 辛くて寒くて現実逃避したくなる帰路で、こんなにも生々しいラッキースケベに出会えたんだ。
 こればかりは感謝を捧げるぜスピルコン達よ。ありがとうーーッ!!

「ちょっとジェームズ、あまり後ろから私を見ないでくれないかしら?」
「あっ!? ご、ごめん!! つい気になちゃって……」

 横からもそんな会話が聞こてくると、やはりミアも同じ症状のようだ。
 そしてジェームズよ、分かるぞ。こればかりは男のさがだがらしょうがないと言える。






 それから女性陣達はお尻を両手で隠しながら前を早歩きで歩いていくと、あっという間にミストルの街へと帰る事が出来た。
 それからギルドへと討伐報告をしに行ったのは言わずもがな俺とジェームズだけだ。

 女性陣達はお尻が目立ってしょうがない事から、先に家に帰るとのことだ。
 確かにギルドには女性冒険者が居ると言っても基本的にはむさ苦しい男達の巣窟だ。

 そんな状態で女性陣達がギルドに入ったら、きっとお祭り騒ぎになる事が容易に想像できる。
 それに、あの筋肉増量の効果がいつまで続くのかも分からんしな。  
 
「そじゃぁ僕は報告したら直ぐに家に帰らないといけないから、また今度一緒にクエストに行こうね!」
「そうだな。今回は色々と勉強になったよ。ありがとうなジェームズ!」

 ジェームズと俺はギルドに入るとそう言って解散する事になった。
 やはり彼氏彼女の関係だと色々と忙しそうだ。そして俺はいつも通り赤毛の似合う巨乳のお姉さんの元へと足を運んだ。

「すみませーん! クエスト完了の報告をしに来ました~」
「はいはーい。ってユウキさんじゃないですか! 相変わらずボロボロの格好ですね」

 俺が受付に着くとカウンターには誰も居なかったので声を出して要件を伝えると、奥からいつもの受付のお姉さんが顔を出して返事を帰してきた。
 何気に受付のお姉さんと話すのは久々な気がするのだ。

「ええまぁ。今回は初のゴールドランク帯のクエストでしたので……。あ、これ討伐の証拠です」

 俺は苦笑いを浮かべながら、首から金色のタグを外してお姉さんへと渡す。

「なるほど、それはお疲れ様ですね。では確認してきますので少々お待ち下さい」

 そう言って受付のお姉さんは俺のタグを持って再び奥へと消えて行った。
 俺はその場でしばらく酒場で盛り上がっている冒険者達を眺めて暇を潰していると、

「ようユウキ! 初のゴールドクエストを終えたみたいだな!」
「ああ、まあな。というかお前は今日も飲んでいるのか……クエストはどうした?」

 横から酒の入ったジョッキを片手に持ちながら話しかけきた男はエリクだ。
 顔が赤いことから、相当酒を飲んでいることが伺えるな。

「こんな寒いのにクエスト何て行ける分けないだろ~。特にカルラは亜人だから寒さには滅法弱くてな。ほらあそこを見てみろよ」

 エリクはそう言って人差し指を酒場の一角に向けると、俺は面倒いなぁっと思いながらも視線をそっちに向けた。

「お、おぉ……。確かにカルラは防寒具を着込んで凄い……事になっているな」
「だろ~? だからこんなんでクエストには行けないぜ~。ははっ! あぁ~酒うまい!」

 カルラは防寒具を着込み過ぎていて、俺から見ると逆に暑そうに見えるほどだ。 
 確かにあんな状況では野外のクエストは厳しいだろうな。

「あー。そう言えば話は変わるんだけどな。明日からが開店するみたいなんだよ」

 エリクは急に真顔になってそんな事を俺に言ってくる。

「例のあの店?」

 はて……? 例のあの店とはなんだ? 
 俺は考える素振りをとると、エリクが近くの机にジョッキを置いてこんな事を言ってきた。

「お前まさか忘れたのか? 男同士の約束だろ!! あれだよあれ、異種族達が経営するエッチなサービスが受けられる店だよ!」
 
 その言葉が脳内に伝わると俺は光の速さで内容を思い出した。
 ここ最近は忙しさで禁欲状態だったから、すっかりと忘れてたいたようだ。

「まじかよ!? それで何時頃開店だ!!」
「お、落ち着けよ……。まず開店時間は夜の九時からだ。しかし開店セールで多くの男達が並ぶ事が予想される。つまり本気でヤる覚悟あるなら最低でも夕方ぐらいには並ばないとな」

 俺は食い気味でエリクに聞くと、どうやら開店時間は夜らしい。
 まぁエッチなお店ならそれぐらいの時間の方が都合が良いのだろう。
 更にエリクからの情報ではセールが行われるので、街中の男達が並ぶと予想しているようだ。

「早くても明日の夕方頃か……。なるほどな」
「あぁそうだ。って事で明日の午後三時ぐらいに噴水広場で集合な! ちなみにデニスの奴は今から精力をつけると言って筋トレとガーリックフライを食べているぜ」

 俺はその約束を了承するとエリクは最後にどうでもいい情報を俺に残していき、そのまま酒場の方へと戻っていった。

 ……ああ、どうしようか。
 何だろうな。この無性に心がざわついてどうしようもない感覚は!

 例えるならネットで仲良くなった人と出会うような感覚に近いだろう。
 俺は日本に居た頃にネットのオタク仲間と、よく秋葉へ繰り出したものだ。

「ユウキさん、お待たせしました! 今回のクエスト報酬です。どうぞご確認ください」
「あ、はい! ありがとうございます」

 俺はざわつく心を抑えながら、受付のお姉さんから渡された報酬金を確認する。
 するとちゃんとジェームズ達と山分けで二十万パメラと、弱点発見報酬で五万パメラが加算されていて合計は二五万パメラだ。

 これなら節約すれば一ヶ月ぐらいは余裕で暮らせるだろう。
 
 しかし疑問だな。あれだけ倒しもレベルが上がらないって、まさかスピルコンってゴールドランク帯のクエストの中でも最弱なのか?

 このままでは新しい装甲スキルや、俺の憧れでもあるエンチャントソードとか一向に出来ないじゃないか。……うーむ、これは由々しき事態。

 今度レベリングを兼ねてダンジョンという遺跡のクエストに行かないといけないかもな。
 ダンジョン中は経験値が豊富な魔物が沢山居るという噂を、ギルドの酒場でおっちゃん達が言っていた気がするからな。

 俺はそんな事を思いつつ報酬金を財布へとしまうと、ギルドを後にするべく扉へと向かった。

「だがまぁ色々とやるべき事はあるが、まずはアイツらにバレないようにエッチお店用に少しだけ報酬金を拝借しないとな……ふっ」

 俺はギルドから出ると財布から少しだけ金を抜き取ってポケットに忍ばせた。
 これで明日の準備は完璧だろう。はっはは!!

 ああ、明日が実に楽しみだ。俺は皆が待っている家にスキップしながら帰る事にした。

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