女神の手違いで殺された俺は、異世界にて機械装甲を纏い美少女達と共に冒険ス!

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20話「彼女の真名開放」

 俺とヴィクトリアはギルドで色々とやるべき事を終えると、今日一日の疲れを癒すために宿屋へと戻った。

 もちろんパトリシアやユリアの事についても考えている。
 だが、それを解決するには時間も必要な訳で。

 俺は宿屋に着くと、常連の手付きで扉を開けて中に入った。
 もはやここがマイホームにすら思えてくるほど居心地が良いのだ。

 宿屋を経営しているお姉さんは美人だし、今の所は文句はない!
 まあ、値段はそれ相応できっちりしているが……。

  と、俺が思っているとカウンターからひょっこりお姉さんが顔出してきた。

「おや、今帰りかい? 今日もお二人はご苦労さんだね!」
 宿屋のお姉さんは掃除をしていたのか埃まみれであった。 

「えぇ、今日は中々にハードでしたよ……」
 俺は洞窟で追われた光景を思い出し身が震えた。

「ま、まあそのボロボロの格好を見たら何となく分かるよハハッ。……でも! お連れの美少女までもボロボロの姿にするは男性としてダメだよ! ちゃんと守ってあげなきゃ!」
 宿屋のお姉さんは苦笑いすると、俺の方に向かって何か言ってきた。

 ほんと何を言っているんだと思った。
 お連れの美少女……? ハッ! まさかヴィクトリアの事か?
 だとしたらそれは幻~っという奴だな。

 確かに俺も最初は美少女だと思ったよ?
 だけどヴィクトリアと共に数日過ごして分かった事がある。
 それはコイツが見た目だけの女でギャンブル好きだという事。

 そして、ヴィクトリアには宿屋のお姉さんの言葉が響いたのか、表情をにこやかにさせながら口を開いた。
「おぉー! 分かってくれますか! そうなんですよユウキったらいつも私を前線に立たせてボロ雑巾のように扱うんですよ。しかも敵の攻撃で破けた服の箇所からしーーっかりと下着を見てくるんです! 濁った視線で!」
「おい、ふざけんな見てねえよ! アレはお前が致命傷を受けてないか確認しただけだ!」
 黙って聞いていればヴィクトリアは俺の信頼を下げるような事を言ってきたので、軽く否定してやった。

 事実その時は、たまたまヴィクトリアの下着を見てしまっただけで、決して濁った視線とやらで見ていた訳ではない。
 俺は純粋にヴィクトリアの心配をしただけだ! パーティメンバーとして!

「本当ですかね~? 毎夜トイレでしている人の言うことは疑わしい物です」
「えぇー、うちの宿で変な事しないでくれよー! 別で料金請求するぞー!」
 ヴィクトリアがニヤついた表情でこちら見てくると、宿屋のお姉さんは俺から少し距離を置いた。

 もう今日は本当に疲れたと言うのに、俺はまだ休む事ができないのだろうか。
 しかも何だよ、この宿屋のお姉さんとヴィクトリアって意外と相性良いのかよ。

 その後もヴィクトリアと宿屋のお姉さんに只管に弄られ続けて、開放されたのは日付が変わった所であった。
 俺は言いようのない疲労を更に抱え込んで部屋に戻ると、ヴィクトリアがランプに火を入れてくれた。
 こういう気遣いは出来るのに何故性格はあんなんになってしまったのだろう。
 あぁ女神とは何と残酷な。

 ……にしても女性同士の会話って何でああまで時間掛かるんだろうな。
 だがしかし、思わぬ収穫もそこにはあった。
 
 なんと宿屋のお姉さんから名前を教えて貰えたのだ!
 まあ、ヴィクトリアに教えていた所を俺が無理やり割り込んで聞いたんだがな。
 
 その名はなんと【クラーラ】というらしい!
 ん~何とも可愛らしい名前だぜ。特段あった出来事はそれだけだな。

 俺はベッドに腰を下ろすと明日の予定を考えようとしたが、ヴィクトリアが急に素足を横に置いてきた。

「何だよ? この足は?」
「何ってマッサージですよ! マッサージ!」
 俺は当然の疑問を聞くと、ヴィクトリアは足を左右に動かしながら言ってくる。

 どうやらこの女神は俺が前にやったマッサージを意外にも気に入っている様子だった。
 フッ……素直にお願いしてきたらやってやらんでもないが、今の俺にそんな気力はないっ!
 
 むしろ俺にマッサージをしてくれ! と言いたいぐらいだ。
 言ったら変な事言われそうなで言わないけど。

「お前さっきあんだけ人を変態だの童貞なの弄ってよく頼めるな? どこからそんな態度が湧いてくるんだ?」
「うぐっ……! だ、だけど童貞は本当のことじゃないですか!」
 俺の言葉にヴィクトリアは鈍い声を上げると変なとこで話を譲らなかった。
 そんなヴィクトリアの必死そうな返しに俺はこう言い放つ。
「うるせえ! もういい加減童貞弄りは辞めろしつこいぞ! こっちはもう疲れてヘトヘトなんだ、もう寝させてもらうからな!」
 それだけ言って俺は横になり目を閉じた。

 しばらくするとヴィクトリアは諦めたのか、足を退かす様な音が聞こえると部屋のランプが消えた。
 うむ、それで良いんだよ。やっと寝れるぜ……。
  


 部屋が暗くなり静寂に包まれて一時間ぐらいが経過しただろうか。
 俺は徐々に睡魔に体を侵食されていくと、それは突然起こった。

 部屋の窓に何か軽い物がぶつかる音が聞こえてきたのだ。
 その音に俺は最初、虫でもぶつかったのかと思ったのだがどうやら違うらしい。
 音は一度や二度で収まるものではなく、一定の感覚で鳴っているのだ。

 いい加減鬱陶しくなった俺はベッドから起き上がると。 
「なんだよ? こっちはあと少しで寝れそうだったのによ!」
 文句を吐きつつ、窓辺へと向かった。

 向かう途中にふとヴィクトリアを見ると、コイツは相変わらず寝相が悪く片足だけベッドに乗せて体は床に落ちていた。

 マジかよ……よくその状態で寝れるな。
 逆にそこまで行ったら普通は起きるだろ。
 
 まあ、今はヴィクトリア事は置いといて音の出処を確認しないとな。
 俺は窓に近づくとカーテンを思いっきり開けた。

 すると――――。

「ぱ、パトリシアとユリア?」
 俺は窓から外を眺めると、そこには一心不乱に窓に向かって小石を投げているパトリシアとユリアが居た。

 こんな時間に何をしているんだ? いや本当になんで? 
 普通に怖いんだけど。
 ……まさかアレか? ギルドで言われた事への些細な嫌がらせのつもりか!?
 
 俺は目を細めて二人を見ながら考えていると、ユリアが杖を振りかざして横にあった大きめな石を宙に浮かし始めた。

「ちょちょっ!?」
 俺は思わず大きい声を出してしまった。
 おいおい、まさかアレを投げる気じゃないよな?

 俺の驚いた様子を見ていたのか、パトリシアが横を向くと慌てて止めている様子であった。
 ナイスだパトリシア! よくやったぞ!

 だが、まあ……。
「このままでは宿屋に何かされるかも知れんな」
 はぁ……。面倒いがここはちゃんと言ってくるか。

 人様が寝ている時間に石を投げるんじゃありません! ってな。
 ついでに外に居る二人にどうしてこんな事をするのか聞くべく、俺は部屋を出ようとすると。

「ユウキぃ? 何をしているんですかぁ?」
 ヴィクトリアは床に倒れている状態で俺を見てきた。
 多分、俺がさっき声を上げてしまったから起きたのだろう。

 俺はヴィクトリアの言葉をそのまま返してやりたかったが、早くしないとまた石を投げれそうな気がするので、手短に事を話すと「私も行きますぅー」と寝ぼけたような声で言っていた。

 そして、急いで外に出ると目の前でパトリシアが刀を地面に突き刺して仁王立ちしていた。
 それはそれは、立派な剣豪のような立ち振舞いである。

 この状況で最初に口を開いたのはパトリシアであった。
「やっと来ましたわね! シノモトユウキ!」
「ちょっ!? フルネームは辞めろ!」
 パトリシアが割りと真面目な顔で俺の本名を言ってくるで辞めてほしい。
 急にはビビるわ、というか何で知っているんだろうか?

 俺の本名を知っているのってヴィクトリアぐらいだが……?
 まさかあの女神が勝手にバラしたのか?

 俺はそう考えてヴィクトリアに視線を当てていると。
 パトリシアが地面から刀を引き抜いて俺に向けた。

「私がこんな時間に来たのは他でもないですわ。私の名はパトリシア・スコット・クランシー! ですわ。今宵は決闘を申し込みにきましの!」
「け、決闘……? それに令嬢?」
 パトリシアから放たれたその言葉に俺は正直困惑した。
 急にこの巨乳聖騎士は何を言ってやがるんだと。
 
 だけど俺の思っていた通りパトリシアは歴としたお嬢様であった訳だな。
 どうりであんな高そうな紅茶カップを持っていた訳だぜ。

 しかし……。
「あぁー。決闘理由を聞いても?」
「えぇ、もちろんですわ。……私はギルドで初めて男性の方に怒鳴られましたわ。そしてそうなった原因もちゃんと分かっていましたの、反省もしましたの。でも……下らない聖騎士道と言われて引き下がる訳にはいかないんですの。だから私と決闘して負けた際にはしっかりと謝って欲しいんですの! その為に私は貴族として貴方に挑みますわ!」
 俺が決闘理由と聞くと、パトリシアはパトリシアで色々と考えてもいたらしい。

「なるほどな。でも一ついいか?」
「なんですの?」
 俺の質問にパトリシアが首を傾げる。

「その決闘で俺が勝ったら何かメリットあるのか?」
 そう、これが言いたかった。
 俺は単純にこの巨乳貴族のワガママに付き合うつもりはない。
 だがパトリシアは意外にも表情をニヤつかせて。
「もちろんありますわ! もしユウキが勝ったら一回だけあげましょう!」
「何でも……だと!?」
 パトリシアの言葉を聞くと、俺は体中から満ち満ちとヤル気が溢れてくるを感じる。
 フッ……ならばここは全力でお相手しないと失礼だな。
「よし、その決闘受けたァ!」
 俺は人差し指をパトリシア向けながら決闘承諾を告げる。

「条件は整いましたわ。では、勝敗は参ったと言わせた方の勝ちで良いですわね?」
「あぁ、問題ない」
 パトリシアがルールを決定すると俺は頷いた。
「それでは……ユリアとヴィクトリアが立会人という事でよろしくお願いしますわ!」
 そう言ってパトリシアは視線を二人に向けた。
「まっかせなさい!」
「二人ともがんばれよー!」
 ヴィクトリアとユリアは立会人というよりただの野次馬だろう。

 そして、パトリシアが剣を構えて俺を見据えてくると。
「さあ、いつものピカーっと光るアレを纏いなさいですの!」
「ピカーっとか言うなよ! 気にしてるんだからまったく……」
 俺はこのタイミングでカッコイイ台詞は特に思いつかなかったので適当に言う事にした。
「行くぞ装甲! 我が欲望を満たすために力を貸せぇぇ!」
 右手を空に向かって突き出して叫ぶ。
 すると横では、ヴィクトリアとユリアがヒソヒソと話をしているが内容はダダ漏れである。
「嫌ですね男って。エッチな事しか考えてない獣ですよ。でもあの男チェリーボーイですけど」
「本当になッ! いっそオレが魔法でパトリシアの援護でもしてやるか……。所でチェリーボーイって何だ?」
 クソォオオ! 二人とも好き勝手言いやがって。
 だけどユリアは人の事言えない気がするけどな。お前は俺に回復魔法掛けていた時、下半身抑えてモジモジしていたろ。

「ユウキ! その姿になったならちゃんと私を見なさいですの! これは決闘ですわよ!」
 パトリシアが俺の余所見を注意してくる。
「お、おう……すまない」
 どうやら二人を見ていた間に俺は装甲を纏ったらしい。
 もう何度目かの変身で俺は服を着るかのように装甲を纏う事に慣れているみたいだ。



 そのまま俺とパトリシアが一定の距離を保ちつつ、剣を構えて見合っていると。
 
 ヴィクトリアが興奮気味に。
「両者正々堂々と勝負っ! 開始!」
 と、試合開始の合図をしてくれた。

 その合図と同時にパトリシアは一気に俺との距離を詰に近寄ってくる。
 長物の武器に対して距離を取るのは愚策とも言える行為に等しい事を俺は日本に居た頃に嫌というほど思い知ったので、敢えて俺も距離を詰めるべく近づいていく。

「やはり来ましたわねユウキ! ……はぁぁっ!!」
 パトリシアは刀を横に傾けると水平に振ってくる。
 
 俺はパトリシアの間合いに入ったことを悟った。
 そして狙いは恐らく胸部と見た。

「させねえよ! そう簡単にはな!」
 ブレードを逆手に持ち突き出すとパトリシアの刀とぶつかり合った。

 こうなるとお互いに鍔迫り合いを行う事になる。
 パトリシアは意外にも筋力があり、俺は腰に力を入れて何とか耐える。

「あら、思ったより力がないんですのね!」
「そりゃあ……鍛えてないからな!」
 パトリシアの問いかけに思わず「こっちに来てからはな」っとか言いそうになってしまったのをギリギリで抑えた。

 やがて、鍔迫り合いをしていても埓が明かないとパトリシアは思ったか刀を俺のブレードに沿って切り上げていくと俺はたまらず距離を取るべく後ろに下がった。

 ……あ、危ねえ。
 あのまま切り上げられていたら筋力が俺より上のパトリシアに、ブレードを弾かれそのまま切られて御終いと言った感じになっていただろう。

 久々の真剣同士の戦いに俺の手はジンジンと少し痺れている。
 パトリシアも手が痺れているのか、左手で右手首を触っていた。

 さてさて、困ったな。
 技量はお互いに互角、動きもそれなりに互角、だが筋力では負けている。
 このまま長引けば俺が先に負けるのは明白だな……。

 ならばここは一発逆転の使ってみるか。
 
「なあ、パトリシア。時間も遅いことだしここはお互いにスキルを使って早期決着にしないか?」
「ふふっ……良いですわよ。その提案乗りますわ!」
 よし上手くパトリシアが乗ってくれたな。
 この決闘、事前にスキル使って良いのか聞くの忘れてたから焦ったぜ。

「よっしゃ! ビビって漏らすなよパトリシア!」
「も、漏らしませんわよ! まったく……。それにユウキこそ、ビビって漏らさないことですわ!」
 お互いに軽口をたたくと態勢を整えた。
 これで決着がつくからだ。

 

「は……は、はっくしゅん!」
 緊張と静寂が絡み合った中、ヴィクトリアのくしゃみが夜の街に響くと。
 俺とパトリシアはそれを合図のようにお互いにスキルを叫んだ。
「装甲スキル『スラスター』!」
「スキル『ホーリーエクスブロード!」
 

 ――――その瞬間決着は着いた。


「ま、参り……ましたわ……」
「おう、俺の勝ちだ」
 パトリシアは持っていた刀を地面に落とす。

 それはあっという間の出来事である。
 俺の装甲スキル『スラスター』は一点加速だ。
 ならば瞬時の行動は俺のほうが格段に早い。
 
 それに対してパトリシアのスキルは刀を主体にしている。
 素早さ自体は変わらないので、俺のほうが有利なのだ。

 俺は『スラスター』を発動して一気にパトリシアの懐まで行くと、ブレードを首筋にそっと向けたという訳だ。

「ま、負けましたのね……やはり私は弱い騎士なんですのね……」
「いや、パトリシアは充分に強いぞ? 単純な筋力差なら俺は負けているし、そもそもスキルを禁止にしていたら勝ち目なんてなかったからな」
 地に手を付いて悄気ているパトリシアに俺は思っている事を言った。
 するとパトリシアは顔を上げて。
「それは本当ですの……?」
「あぁ、本当の事だよ」
 実際に今も手はジンジンしているんだぜ。


 俺達の戦いに決着がつくと、それを観客の様に見ていたヴィクトリア達が駆け寄ってきた。
「凄かったですよパトリシア! あのユウキに引けを取らない戦い方尊敬します!」
「あぁ両者とても良かった。だがオレとしてはもっと痛みで歪んだ表情が見たいのだが……」
 ヴィクトリアとユリアはそんな事を言っていた。

 しばらくして、パトリシアが刀を納刀するとその場で始めた。
 えっ……? 急に何をしているんだ? このおっぱい女騎士は。

 鎧を脱ぎ終えるとパトリシアは顔を赤らめて俺を見た。
「さ、さあ約束ですわ! 聖騎士として一度交わした約束はちゃんと守りますの!」
「約束って……あぁーそうだったな」
 そんな事も言っていたな。
 久々に装甲を纏って思うように戦えた事で、すっかりと忘れていたぜ。

「ちょ、ユウキってば本当に何でも言う事を聞かせるつもりですか! もういいじゃないですか!」
「フッ……良い試合を終えたあとにエッチな事を……まったく時と場所を考えても欲しいものだ。オレ達も居るんだからな」
 ヴィクトリアとユリアはパトリシアの庇おうと必死の様子だ。
 だけどパトリシアはそれを遮って。
「い、良いんですの二人とも……。これは私が言い出した事なんですから」
 パトリシアはニッコリと笑みを二人に見せた。 

 この雰囲気、何やらここでパーティメンバー同士の絆が芽生えている気もしないでもない。
 俺はそんなことを思いつつパトリシアの元へと足を進めた。
 
 そしてパトリシアの前に俺は立つと、こう言ってやった。
「じゃあ、約束通り何でも言う事を聞いてもらうからな。…………パトリシア俺はお前の……その”紅茶を飲む時に刀を外す癖を直して貰いたい”ただそれだけだ」 
「……ほぇ?」
 その言葉を聞いてパトリシアはキョトンとしていた。
 
 別にエッチな事でも良かったんだが、まずはパーティの育成が大事だと考えた。 
 本当にそれだけのことだぞ!

 その様を見ていた外野の二人もリアクションに困ているのか。
「あ、あの変態王のユウキがエッチな願いをしないですと……!? 明日は嵐でもくるのでしょうか……」
 ヴィクトリアは空を見ながら神妙な顔をしている。
「オレには分かるぞユウキ。癖を直すという名目でパトリシアの体に触れる気だろ! やはりエッチだなユウキ!」
 クソッ俺がいい感じに終わらせようとしているのに、ユリアお前は何でそんな余計な事を言うんだ!
「えっ、そうなんですの?」
 パトリシアはしゃがんだ状態でマジマジと俺の方を見てくる。
「ち、ちげーよ! これは純粋に思っている事だ!」
 ったく……またややこしい事になる前にさっさと話しを纏めておくか。
「いいかパトリシア俺が望むのはそれだけだ! ……だからこれからも頼むよ。あと聖騎士道とやらを下らないとか言ってすまなかったな」
「い、いえ……分かって貰えたならそれで良いんですの!」
 俺は静かに手を差し出すとパトリシアはその手を掴んで立ち上がった。

「おぉー! なにはともあれ、これで無事に仲直りですね!」
「うむ。パーティメンバーを失わずにすんで良かったぞ!」
 ヴィクトリアとユリアは笑顔で言っていた。
 
 そうだな。メンバーが欠けなくて良かったぜ。
「よしお前ら、今からギルドに飲みに行くぞォ! あの時の約束を果たぁす!」
「「「おーう!!」」」
 そう言って俺達は真夜中のギルドへと向かい帰ったのは朝方であった。

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