女神の手違いで殺された俺は、異世界にて機械装甲を纏い美少女達と共に冒険ス!
6話「何そのステータス」
ギルドにて冒険者登録する為に、俺とヴィクトリアは受付に行くと唐突にも服を脱げと言われた。
一瞬何を言われたのか分からなかった……だが、冗談だとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。
俺のド派手な下着を見て受付のお姉さんが若干、照れて表情を見せてくたのがフフッ……可愛かったぜ。
「脱ぎましたね? ではこちらに立ってください」
 受付のお姉さんは俺の下着を視界に入れたくないのか、変な方向を見ながら言ってくれた。
言われた通りの場所に行き棒立ちしていると、受付のお姉さんが射影機に近付いて色々と弄っていた。
何かこの指定された場所に立っていて下さいねは、ヴィクトリアにも言われた台詞だな。
たかが、数時間前の出来事だと思うが地味に懐かしさと同時に苛立ちが湧いてくる。
「撮りますよ! こっち向いて下さい!」
準備が整ったのか、受付のお姉さんは射影機越しに俺を見ていた。
「カッコよくお願いしますね~!」
とりあえず言ってみたものの、陰キャの俺は写真慣れなんてしていないので表情筋が動かない。
こういう時はヴィクトリアのあの豊かな表情が欲しいと思えるから不思議だ。
と、俺が射影機を見つめて思っているといつの間にか撮り終わっていた。
「お疲れ様です。あとはステータスをプレートに入れていくので、カウンターでお待ち下さい」
「あ、はい。ありがとうございます」
意外と難しい事は何もなくあっさりと終わった。てっきりフラッシュとか炊かれるのかと思ったけど。
にしても……ヴィクトリアの方は大丈夫だろうか? というより受付のお姉さんが心配だ。
アイツは一言うと百返してくるタイプだからなぁ。
俺は心配になり、服を着ながら聞き耳を立てる事にした。
「す、凄いですね……!」
ヴィクトリアとは違う女性の声なので恐らく茶髪の受付のお姉さんだろう。
何がすごいのだろうか。俺凄く気になります。
「まあ、私ぐらいになれば造作もないことです!」
 ヴィクトリアが何か誇らしげに言っている。
またヴィクトリアが何か自慢しているのか?
やはり声だけじゃ詳しいことは分からんな。
「この圧倒的な白い肌に……形の整った胸は女性にとって理想の体型ですよ!」
「えっへん! 当然でしょう!」
な、なんだと!? アイツそんなに綺麗なおっぱいをしているのか!?
ちょ、ちょっと覗けないだろうか……。
「……んーーー!」
俺は何とか覗こうとカーテンの隙間に顔を近づけると、目の前から……白い拳が飛んできて見後に目にクリーンヒットした。
「う”ぎゃあああ!!」
 痛みに悶えて床に倒れる俺。
「ふんっ! まったく……童貞の考えそうな事ですよ。さあ、パパッと終わらせましょう」
その後……ヴィクトリアも撮影を終えると、俺と一緒にカウンターにてプレートを受け取るのを待っていた。
「すみません! お待たせしました……って何があったんですかこの短時間に……大丈夫ですか?」
 受付のお姉さんは銅色のプレートが着いたネックレスを二つ持って現れた。
「いえいえ、大丈夫ですよ。お気になさらず」
恐らく俺の腫れた右目を見てお姉さんは言ったのだろう。
覗きがバレて殴られましたとか言えない……だから俺は精一杯のクールな表情で乗り切る。
ちなみにヴィクトリアは怒っているのか、一度も目を合わせてくれない。
「そ、そうですか……では最後にプレートの色の説明と職業を選んで頂きます!」
おぉ!! やっとRPGっぽい展開キタキター!
何かもう色々とあって心が折られそうだったけど、そうだよ! 俺は魔王を倒しにきた勇者様だぜ。
「お願いします!」
 俺がハキハキとした声で言うと受付のお姉さんは説明を初めてくれた。
「はい、最初にプレートの色ですが実は四種類ありまして、ブロンズ、シルバー、ゴールド、ダイヤモンドとそれぞれの色によって受けれるクエストが変わってきます。初心者冒険者の方々は一番下のブロンズから初めてもらい、受けれるクエストはCとBランクに限定されます。もちろんクエストの功績や貴方方のレベルによってはブロンズからシルバーにランクアップする事も可能なので是非頑張って下さいね!」
なるほどなぁ。この世界ではプレートの色によって冒険者の大体のレベルを示すのか……。
中々にやりがいがありそうだな。
俺はゲームでも最初の街でかなりレベルを上げてから進めるタイプの人間だからそういうの得意だぜ。
このギルドに居る奴らの度肝を抜いてやるぐらいの速度でダイヤモンドまで一気に進めてやるぜ!
「なるほど分かりました!」
「あら、意外と質問とかないんですね」
 俺の理解力の早さに受付のお姉さんは少し不思議そうな様子で顔を見てきた。
「えぇ、まあ」
 フッ……この俺が何年ゲームをやり込んでいると思っているのだ。
歴が違うのだよ歴がね!
「ンン……最後に貴方方の大事なステータスですが……」
 受付のお姉さんが咳払いをして空気を締め直すと、いよいよ大本命のステータスについてらしい。
これが一番大事な部分だよな。
ステータスによっては序盤の動きが大きく変わってしまうからな。
頼む……! 高ステータスなっててくれ!!
神にも縋る思いで俺は願った。……まあ、神は横に居るんだけど。
阿呆な女神様が。
「まず……ユウキさん……ですね?」
 受付のお姉さんは何やら神妙な面持ちで言うと、俺は思わず生唾を飲み込んだ。
「は、はい……」
な、なんだろうか……この急に重たくなった空気感は……。
まさか俺のステータスは高レベルなのか!?
「じ、実は……ユウキさんのステータスだけ……」
おぉ……!? この展開はやはりそうなのでは!
俺は胸をドギマギとさせて次の言葉を待っていると。
「残念な事に”トラブル”というステータスに大きく偏っていて、正直このステータスだと早死するかと……」
「…………はぁ?」
衝撃的な事を言われると俺の口からは乾いた声が出た。
な、なんじゃそりゃああああ!! おいおい、行き成りそんな事を言われても困るんだが!
それに何だよ! トラブルステータスって! 意味分かんないぞ!
「そ、それってどう意味ですか……?」
 俺は狼狽えながらもお姉さんに聞いた。
早死すると言われても、はいそうですか、何て納得いくはずないだろ!
ここは詳しく聞かねばならないッ……!
「えーとですね? このトラブルとは、言うなれば不運の事でユウキさんには何故だか……この不運に大半のステータスが持ってかれていますね……こんなの見た事ないのですが……」
「うっそだろ」
俺のステータスはやはり凄ったらしい……凄いと言っても褒められるべき方ではないがな。
終わったな……俺の魔王討伐の道。
引退だわもう……このクソゲー異世界め!
言われた事は納得出来なかったが、ステータスはステータス。
変えようのない事なので諦めてプレートの付いたネックレスを受け取ると俺は横に移動した。
「さあ! 次は私の番ですよ! きっとユウキよりはマシなステータスの筈です!」
 ヴィクトリアは意気揚々と言っていた。
まあ、俺にはもうどうでもいい事だ。
あぁそうだ、このあとは高いとこに行って紐なしバンジージャンプでもやろうかな。
きっと異世界の夜景はさぞ綺麗なことだろう。
俺はこの世の全てを呪う勢いで項垂れていると、受付の人達がヴィクトリアに集まりだしていた。
「こ、これは!?」
「……凄い初めて見ましたよ!」
 受付からそんな言葉が数多く聞こえてくると俺も自然と負の意識から戻り、視線をヴィクトリアの方に向けていた。
「そうでしょう私は凄いのです! もっと言っても良いんですよ!」
 相変わらず褒められると調子に乗るヴィクトリアに呆れていると、何がそんなに凄いのか気になり俺もお姉さん方に聞いた。
「コイツの何がそんなに凄いんですか?」
「むっ! いまコイツって呼びましたね!? てか指を向けながら言わないで下さいよ! 流石に怒りますよ!」
横で何か言ってるヴィクトリアは放っといて、今はコイツの何がそんなに凄いのか確かめる方が先だ。
 受付のお姉さんは一呼吸置くと俺達に向いて口を開いた。
「はい……ヴィクトリアさんのステータスは……」
一瞬何を言われたのか分からなかった……だが、冗談だとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。
俺のド派手な下着を見て受付のお姉さんが若干、照れて表情を見せてくたのがフフッ……可愛かったぜ。
「脱ぎましたね? ではこちらに立ってください」
 受付のお姉さんは俺の下着を視界に入れたくないのか、変な方向を見ながら言ってくれた。
言われた通りの場所に行き棒立ちしていると、受付のお姉さんが射影機に近付いて色々と弄っていた。
何かこの指定された場所に立っていて下さいねは、ヴィクトリアにも言われた台詞だな。
たかが、数時間前の出来事だと思うが地味に懐かしさと同時に苛立ちが湧いてくる。
「撮りますよ! こっち向いて下さい!」
準備が整ったのか、受付のお姉さんは射影機越しに俺を見ていた。
「カッコよくお願いしますね~!」
とりあえず言ってみたものの、陰キャの俺は写真慣れなんてしていないので表情筋が動かない。
こういう時はヴィクトリアのあの豊かな表情が欲しいと思えるから不思議だ。
と、俺が射影機を見つめて思っているといつの間にか撮り終わっていた。
「お疲れ様です。あとはステータスをプレートに入れていくので、カウンターでお待ち下さい」
「あ、はい。ありがとうございます」
意外と難しい事は何もなくあっさりと終わった。てっきりフラッシュとか炊かれるのかと思ったけど。
にしても……ヴィクトリアの方は大丈夫だろうか? というより受付のお姉さんが心配だ。
アイツは一言うと百返してくるタイプだからなぁ。
俺は心配になり、服を着ながら聞き耳を立てる事にした。
「す、凄いですね……!」
ヴィクトリアとは違う女性の声なので恐らく茶髪の受付のお姉さんだろう。
何がすごいのだろうか。俺凄く気になります。
「まあ、私ぐらいになれば造作もないことです!」
 ヴィクトリアが何か誇らしげに言っている。
またヴィクトリアが何か自慢しているのか?
やはり声だけじゃ詳しいことは分からんな。
「この圧倒的な白い肌に……形の整った胸は女性にとって理想の体型ですよ!」
「えっへん! 当然でしょう!」
な、なんだと!? アイツそんなに綺麗なおっぱいをしているのか!?
ちょ、ちょっと覗けないだろうか……。
「……んーーー!」
俺は何とか覗こうとカーテンの隙間に顔を近づけると、目の前から……白い拳が飛んできて見後に目にクリーンヒットした。
「う”ぎゃあああ!!」
 痛みに悶えて床に倒れる俺。
「ふんっ! まったく……童貞の考えそうな事ですよ。さあ、パパッと終わらせましょう」
その後……ヴィクトリアも撮影を終えると、俺と一緒にカウンターにてプレートを受け取るのを待っていた。
「すみません! お待たせしました……って何があったんですかこの短時間に……大丈夫ですか?」
 受付のお姉さんは銅色のプレートが着いたネックレスを二つ持って現れた。
「いえいえ、大丈夫ですよ。お気になさらず」
恐らく俺の腫れた右目を見てお姉さんは言ったのだろう。
覗きがバレて殴られましたとか言えない……だから俺は精一杯のクールな表情で乗り切る。
ちなみにヴィクトリアは怒っているのか、一度も目を合わせてくれない。
「そ、そうですか……では最後にプレートの色の説明と職業を選んで頂きます!」
おぉ!! やっとRPGっぽい展開キタキター!
何かもう色々とあって心が折られそうだったけど、そうだよ! 俺は魔王を倒しにきた勇者様だぜ。
「お願いします!」
 俺がハキハキとした声で言うと受付のお姉さんは説明を初めてくれた。
「はい、最初にプレートの色ですが実は四種類ありまして、ブロンズ、シルバー、ゴールド、ダイヤモンドとそれぞれの色によって受けれるクエストが変わってきます。初心者冒険者の方々は一番下のブロンズから初めてもらい、受けれるクエストはCとBランクに限定されます。もちろんクエストの功績や貴方方のレベルによってはブロンズからシルバーにランクアップする事も可能なので是非頑張って下さいね!」
なるほどなぁ。この世界ではプレートの色によって冒険者の大体のレベルを示すのか……。
中々にやりがいがありそうだな。
俺はゲームでも最初の街でかなりレベルを上げてから進めるタイプの人間だからそういうの得意だぜ。
このギルドに居る奴らの度肝を抜いてやるぐらいの速度でダイヤモンドまで一気に進めてやるぜ!
「なるほど分かりました!」
「あら、意外と質問とかないんですね」
 俺の理解力の早さに受付のお姉さんは少し不思議そうな様子で顔を見てきた。
「えぇ、まあ」
 フッ……この俺が何年ゲームをやり込んでいると思っているのだ。
歴が違うのだよ歴がね!
「ンン……最後に貴方方の大事なステータスですが……」
 受付のお姉さんが咳払いをして空気を締め直すと、いよいよ大本命のステータスについてらしい。
これが一番大事な部分だよな。
ステータスによっては序盤の動きが大きく変わってしまうからな。
頼む……! 高ステータスなっててくれ!!
神にも縋る思いで俺は願った。……まあ、神は横に居るんだけど。
阿呆な女神様が。
「まず……ユウキさん……ですね?」
 受付のお姉さんは何やら神妙な面持ちで言うと、俺は思わず生唾を飲み込んだ。
「は、はい……」
な、なんだろうか……この急に重たくなった空気感は……。
まさか俺のステータスは高レベルなのか!?
「じ、実は……ユウキさんのステータスだけ……」
おぉ……!? この展開はやはりそうなのでは!
俺は胸をドギマギとさせて次の言葉を待っていると。
「残念な事に”トラブル”というステータスに大きく偏っていて、正直このステータスだと早死するかと……」
「…………はぁ?」
衝撃的な事を言われると俺の口からは乾いた声が出た。
な、なんじゃそりゃああああ!! おいおい、行き成りそんな事を言われても困るんだが!
それに何だよ! トラブルステータスって! 意味分かんないぞ!
「そ、それってどう意味ですか……?」
 俺は狼狽えながらもお姉さんに聞いた。
早死すると言われても、はいそうですか、何て納得いくはずないだろ!
ここは詳しく聞かねばならないッ……!
「えーとですね? このトラブルとは、言うなれば不運の事でユウキさんには何故だか……この不運に大半のステータスが持ってかれていますね……こんなの見た事ないのですが……」
「うっそだろ」
俺のステータスはやはり凄ったらしい……凄いと言っても褒められるべき方ではないがな。
終わったな……俺の魔王討伐の道。
引退だわもう……このクソゲー異世界め!
言われた事は納得出来なかったが、ステータスはステータス。
変えようのない事なので諦めてプレートの付いたネックレスを受け取ると俺は横に移動した。
「さあ! 次は私の番ですよ! きっとユウキよりはマシなステータスの筈です!」
 ヴィクトリアは意気揚々と言っていた。
まあ、俺にはもうどうでもいい事だ。
あぁそうだ、このあとは高いとこに行って紐なしバンジージャンプでもやろうかな。
きっと異世界の夜景はさぞ綺麗なことだろう。
俺はこの世の全てを呪う勢いで項垂れていると、受付の人達がヴィクトリアに集まりだしていた。
「こ、これは!?」
「……凄い初めて見ましたよ!」
 受付からそんな言葉が数多く聞こえてくると俺も自然と負の意識から戻り、視線をヴィクトリアの方に向けていた。
「そうでしょう私は凄いのです! もっと言っても良いんですよ!」
 相変わらず褒められると調子に乗るヴィクトリアに呆れていると、何がそんなに凄いのか気になり俺もお姉さん方に聞いた。
「コイツの何がそんなに凄いんですか?」
「むっ! いまコイツって呼びましたね!? てか指を向けながら言わないで下さいよ! 流石に怒りますよ!」
横で何か言ってるヴィクトリアは放っといて、今はコイツの何がそんなに凄いのか確かめる方が先だ。
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