転移兄妹の異世界日記(アザーワールド・ダイアリー)
第9話:金欠パーティのダンジョン探索
1
金が一向に集まらない。
俺たちは、コボルト討伐クエストにて少々はルナを稼げたのだが、装備の修理代で二分の一ほどが飛んで行った。
それにその修理費を足しても、全く足りないのだ。
そんなことを考えながら眠り、とっくに夏は過ぎ秋なのに寝苦しい思いをしていた翌日…。
何やら体が重い。それに布団がいつもより随分膨らんでいる。そう、例えるなら、中に何かが入っているように…。
ふと隣を見ると、いつも隣のベッドで眠っているはずのミナミの姿がない。朝日が差しているところから、もう起きているという可能性もあるが、その可能性は低い。
あいつは全く起きない。起こさなければ、おそらく昼過ぎ、もっと長ければ夜まで眠っているだろう。
まあ、一ヶ月に一度くらいは自分で起きるのだが、それは先日に俺よりも早く起きていた時に使っていた。
そう、メアリーとナイトが再びこの家に帰ってきた日である。
よって、今月は、もしかしたら二ヶ月ほどになるかもしれないが、もう一人で起きることはない…と思うのだが、今あいつがベッドの上に居ないのは確かだ。
「ていうかこれ、なんだよ…」
俺がぼやいていると、掛け布団の中から「スゥスゥ…」と、寝息のような音が聞こえて来た。
な、なんだ?この中に誰かいるのか?何やらごそごそと蠢き出したし、霊…は、メアリーたちがいるから…。
でも、霊が住み着いているからとはいっても、他の霊がこないとは限らない。もしかして悪霊の類かも?
完全に頭がパニックになっている。冷や汗が尋常じゃないほどに吹き出し、いち早く布団から抜け出したい!
俺は、布団の中の『何か』を見ないように、ゆっくりと体を起こし、布団から出ようとして立ち上がろうとした時…。
「むぎゅっ!?」
「へっ!?」
やばい!何かのこと手で思いっきり踏んじまった!?ていうか、さっきの声…。
恐る恐る布団をめくって見ると、そこには不機嫌そうにこちらを見つめるミナミの姿があった。
「もうお兄ちゃん、妹の顔を手で踏んづけるなんて、ひどいです!朝からすごく不機嫌ですよ!?まぁ、それが胸だったらウェルカムですけど!さあお兄ちゃん、さっきの続きを!」
そんな脳内お花畑な妹の話を聞いていると、無性に腹が立って来た。
こいつ、不機嫌とか言っていたが、今の俺はこいつの十倍は不機嫌である自信がある。
「あ、あの、お兄ちゃん?無言で拳を固めるのやめてくれませんか?怖い、すごく怖いですから!」
「おい動くな妹。今からお前のお望みどおり、腹に手を当ててやるからよ」
「腹じゃなくて胸です!それに、それ当てるていうか、叩き込むじゃないですか!?」
当然だ、俺はこいつに散々冷や汗をかいてびびらされた挙句、中からこんな変態が出て来たのだ。まぁ、人によればこんな嬉しいシチュエーションはないのだろうが、俺の怒りは、沸点に到達した!
「ぎゃぁぁぁぁぁ!!」
次の瞬間、ミナミの悲鳴が屋敷中に響き渡った。
2
俺たちはまたもやギルドにやって来た。正直、早めに内職のできるスキルを身に付けたいのだが、そのためにもレベルを上げなくてはならない。
「ていうかよシュガー、お前なんで内職系スキル習得してないんだよ。お前が習得してれば、冬越し問題と金欠問題は解決なんだが?」
「私だって元魔王。内職なんてもの、家来たちにやらせてた。なんで私が内職しないといけないの?」
まあ、それもそうか。今までこいつがどれだけ後先考えないやつかは大体理解している。
ましてや、自分が魔王の座から引きずり降ろされるなんて考えもしなかっただろうな。
「お兄ちゃん!このクエストはどうでしょう?超巨大ワームの討伐!報酬2万ルナですよ!」
『それは無理』
「なんで全否定なんですか!?」
「見た目きもいし」
「ぬるぬるだし」
「再生する図がトラウマレベルですし…」
三人は阿吽の呼吸でミナミの意見を全否定した。そんなにきもいのか?まあ名前から察していたが…。
何やらブツブツ言いながらミナミは他のクエストを探し出した。
「うーんじゃあ、これはどうですか?デザートクラーケン討伐!報酬五万ルナ!」
「お前はどうしてそんな触手系モンスターにばっか走るんだよ!お前はもう選ぶな、俺たちで選ぶ。シュガー、何かいいのあったか?」
俺が問いかけると、シュガーが一つの張り紙を指差した。
「洞窟系ダンジョンの探索?なんだこれ」
「近場になぜか最近いきなり発見したんだって。初心者向けのダンジョンだね」
「そんなの、なんで探索されてないから探索するのに『初心者向け』だってわかるんだよ、お前は」
「まあ、その時はその時。弾幕巻いて逃げるだけ」
落盤する可能性を考えているのだろうか。こいつの魔法は、超火力なのだが周辺被害がとんでもない。
他のもあるのだろうが、今まで見せてもらったものを洞窟の中で放ちでもしたら、完全に落盤生き埋め間違いなし。
シュガーがもう一発でも魔法を放つことができればいいのだが、もうこいつは魔法放った時点で魔力が尽きているので、もうこいつは外で待ってもらおうか。
「そういえば、洞窟には大体鉱石があるよ。僕も他のパーティにいた時、何回か行ったんだ。深くなればなるほど希少な鉱石が取れるんだよ。僕も採掘スキルは習得できてるけど、結構金になるものもあるんだ。武器の素材にもなるし」
なるほど鉱石か…。なかなかいいかもしれないな、洞窟系ダンジョン。
俺はミナミにもう何回目かは忘れたが、受付に行かせた。もうあいつは完全にパシリに慣れているらしい。
何やら受付嬢の人と何か喋ってるし、何あれ友好関係築いてるのか?俺はガタガタと震えだした。
「こ、コミュ力って怖い…!」
「ユウマ、コミュ障」
「お前はもっと言葉のボキャブラリーを増やせ!」
「二人共、もう行くよー!」
言い争っている俺たちに、ルキアが声をかけた。
3
イグラットから歩いて数分、本当にこんなに近場にダンジョンがコンビニ感覚であるのかと疑っていた俺だが、それは森に少し入っり、木々がひらけた場所にあった。
石段のようなものが積まれて、門のように作られている。典型的なダンジョンだ。
「入り口はでかいな、結構広そうだ。ていうか、これ本当に最近まだ見つからなかったのか?結構ひらけたとこにあるぞ?」
「確かにそう書いてあった。記憶力には自信がある」
「でも、確かに不思議ですね。結構大きそうなのに…」
「調べてみる価値はありそうですね」
だが、そのダンジョンを見た瞬間、俺は少し嫌な予感がした。
今まで感じたことがないほどだ。背筋が凍る、というのだろうか?
そう感じたのは、俺だけではなかったらしい。シュガーも何やら少し険しい表情をしていた。
「おい、何か感じるか?シュガー」
「うん、嫌な予感がする。このダンジョン、かなり危ないかも…」
「そうかな?僕には何も感じないけど。二人ともどうかしたの?」
「いや、何が起こるかはわからない。ただ…」
シュガーそこまでいうと、残りの三人が問い詰めた。
『ただ…?』
「このダンジョン、危ない」
4
何かあったときのため、シュガーも連れて行くことにした。
聞いてみると、「対象にしかダメージを与えず、周辺被害が出ないような魔法も使える。元魔王をなめないで」と言ってた。
「フラッシュ!」
どうやらルキアは、洞窟慣れしているらしい。そう唱えると、光の玉が一つ現れ、辺りを照らした。これはスキルの一端らしく、魔力は消費しないとのこと。便利なものだ。
剣士はあまり魔法を使わないらしいのだが、俺も少しは覚えたほうがいいかな。
ちなみに、スキルを使用する際は魔力は消費しない。
「おお、確かにあるな、鉱石。ルキア、これなんて鉱石だ?」
「僕、鑑定スキルはないんだけど、多分『ノーマライズクリスタル』だよ。そこまで希少性は高くないよ。でも基本装備の素材になるらしいからバカにできないけどね。ていうか、結構暑いね」
「私は気温が感じられないからなんともいえませんが、それって普通じゃありえないですよね?洞窟で深くなるに連れて気温が下がって行くみたいな話はよく聞きますが…」
「まあ、それもそうですけど、でもかなり暑いですよ?」
ミナミたちの言う通り、なかなかの暑さだった。これは間違いなく異常だ。
奥にマグマでもあるのか?
「たしかに、かなり暑いな。ほれ、これ飲むか?ミナミ」
「いいんですか?はぁー冷たいです!お兄ちゃんと間接キス…」
若干変態発言が混ざっていたが、聞かなかったことにしてやろう。すると、足元に何かがあった。
「うわぁ!?な、なんだ…なんか蹴った?」
「ユウマ、なんで石なんかにビビってるの?」
「しょうがないだろ。それに石って感じじゃなかったし…」
俺はそう言うと、石っぽいものを触ってみた。やはり、何やら石っぽくない。
「ん、何だこれ…暗いせいでよく見えないな。触感だけじゃわからないし…ルキア、足元を照らしらしてくれ」
「足元?なんで?」
「とにかく照らしてくれ。何かあるんだよ」
ルキアは、灯を地面の近くまで移動させた。そして、俺はとんでもないものを見てしまった。
「お、おい!見てみろよ、これ!」
「な、何ですか、これ…」
「僕も見たのは初めてだよ…?」
「何、これ…」
「ひ、ひぃぃ…」
そこにあったのは…。
コウモリのような大量の小型モンスターの骨だった。
金が一向に集まらない。
俺たちは、コボルト討伐クエストにて少々はルナを稼げたのだが、装備の修理代で二分の一ほどが飛んで行った。
それにその修理費を足しても、全く足りないのだ。
そんなことを考えながら眠り、とっくに夏は過ぎ秋なのに寝苦しい思いをしていた翌日…。
何やら体が重い。それに布団がいつもより随分膨らんでいる。そう、例えるなら、中に何かが入っているように…。
ふと隣を見ると、いつも隣のベッドで眠っているはずのミナミの姿がない。朝日が差しているところから、もう起きているという可能性もあるが、その可能性は低い。
あいつは全く起きない。起こさなければ、おそらく昼過ぎ、もっと長ければ夜まで眠っているだろう。
まあ、一ヶ月に一度くらいは自分で起きるのだが、それは先日に俺よりも早く起きていた時に使っていた。
そう、メアリーとナイトが再びこの家に帰ってきた日である。
よって、今月は、もしかしたら二ヶ月ほどになるかもしれないが、もう一人で起きることはない…と思うのだが、今あいつがベッドの上に居ないのは確かだ。
「ていうかこれ、なんだよ…」
俺がぼやいていると、掛け布団の中から「スゥスゥ…」と、寝息のような音が聞こえて来た。
な、なんだ?この中に誰かいるのか?何やらごそごそと蠢き出したし、霊…は、メアリーたちがいるから…。
でも、霊が住み着いているからとはいっても、他の霊がこないとは限らない。もしかして悪霊の類かも?
完全に頭がパニックになっている。冷や汗が尋常じゃないほどに吹き出し、いち早く布団から抜け出したい!
俺は、布団の中の『何か』を見ないように、ゆっくりと体を起こし、布団から出ようとして立ち上がろうとした時…。
「むぎゅっ!?」
「へっ!?」
やばい!何かのこと手で思いっきり踏んじまった!?ていうか、さっきの声…。
恐る恐る布団をめくって見ると、そこには不機嫌そうにこちらを見つめるミナミの姿があった。
「もうお兄ちゃん、妹の顔を手で踏んづけるなんて、ひどいです!朝からすごく不機嫌ですよ!?まぁ、それが胸だったらウェルカムですけど!さあお兄ちゃん、さっきの続きを!」
そんな脳内お花畑な妹の話を聞いていると、無性に腹が立って来た。
こいつ、不機嫌とか言っていたが、今の俺はこいつの十倍は不機嫌である自信がある。
「あ、あの、お兄ちゃん?無言で拳を固めるのやめてくれませんか?怖い、すごく怖いですから!」
「おい動くな妹。今からお前のお望みどおり、腹に手を当ててやるからよ」
「腹じゃなくて胸です!それに、それ当てるていうか、叩き込むじゃないですか!?」
当然だ、俺はこいつに散々冷や汗をかいてびびらされた挙句、中からこんな変態が出て来たのだ。まぁ、人によればこんな嬉しいシチュエーションはないのだろうが、俺の怒りは、沸点に到達した!
「ぎゃぁぁぁぁぁ!!」
次の瞬間、ミナミの悲鳴が屋敷中に響き渡った。
2
俺たちはまたもやギルドにやって来た。正直、早めに内職のできるスキルを身に付けたいのだが、そのためにもレベルを上げなくてはならない。
「ていうかよシュガー、お前なんで内職系スキル習得してないんだよ。お前が習得してれば、冬越し問題と金欠問題は解決なんだが?」
「私だって元魔王。内職なんてもの、家来たちにやらせてた。なんで私が内職しないといけないの?」
まあ、それもそうか。今までこいつがどれだけ後先考えないやつかは大体理解している。
ましてや、自分が魔王の座から引きずり降ろされるなんて考えもしなかっただろうな。
「お兄ちゃん!このクエストはどうでしょう?超巨大ワームの討伐!報酬2万ルナですよ!」
『それは無理』
「なんで全否定なんですか!?」
「見た目きもいし」
「ぬるぬるだし」
「再生する図がトラウマレベルですし…」
三人は阿吽の呼吸でミナミの意見を全否定した。そんなにきもいのか?まあ名前から察していたが…。
何やらブツブツ言いながらミナミは他のクエストを探し出した。
「うーんじゃあ、これはどうですか?デザートクラーケン討伐!報酬五万ルナ!」
「お前はどうしてそんな触手系モンスターにばっか走るんだよ!お前はもう選ぶな、俺たちで選ぶ。シュガー、何かいいのあったか?」
俺が問いかけると、シュガーが一つの張り紙を指差した。
「洞窟系ダンジョンの探索?なんだこれ」
「近場になぜか最近いきなり発見したんだって。初心者向けのダンジョンだね」
「そんなの、なんで探索されてないから探索するのに『初心者向け』だってわかるんだよ、お前は」
「まあ、その時はその時。弾幕巻いて逃げるだけ」
落盤する可能性を考えているのだろうか。こいつの魔法は、超火力なのだが周辺被害がとんでもない。
他のもあるのだろうが、今まで見せてもらったものを洞窟の中で放ちでもしたら、完全に落盤生き埋め間違いなし。
シュガーがもう一発でも魔法を放つことができればいいのだが、もうこいつは魔法放った時点で魔力が尽きているので、もうこいつは外で待ってもらおうか。
「そういえば、洞窟には大体鉱石があるよ。僕も他のパーティにいた時、何回か行ったんだ。深くなればなるほど希少な鉱石が取れるんだよ。僕も採掘スキルは習得できてるけど、結構金になるものもあるんだ。武器の素材にもなるし」
なるほど鉱石か…。なかなかいいかもしれないな、洞窟系ダンジョン。
俺はミナミにもう何回目かは忘れたが、受付に行かせた。もうあいつは完全にパシリに慣れているらしい。
何やら受付嬢の人と何か喋ってるし、何あれ友好関係築いてるのか?俺はガタガタと震えだした。
「こ、コミュ力って怖い…!」
「ユウマ、コミュ障」
「お前はもっと言葉のボキャブラリーを増やせ!」
「二人共、もう行くよー!」
言い争っている俺たちに、ルキアが声をかけた。
3
イグラットから歩いて数分、本当にこんなに近場にダンジョンがコンビニ感覚であるのかと疑っていた俺だが、それは森に少し入っり、木々がひらけた場所にあった。
石段のようなものが積まれて、門のように作られている。典型的なダンジョンだ。
「入り口はでかいな、結構広そうだ。ていうか、これ本当に最近まだ見つからなかったのか?結構ひらけたとこにあるぞ?」
「確かにそう書いてあった。記憶力には自信がある」
「でも、確かに不思議ですね。結構大きそうなのに…」
「調べてみる価値はありそうですね」
だが、そのダンジョンを見た瞬間、俺は少し嫌な予感がした。
今まで感じたことがないほどだ。背筋が凍る、というのだろうか?
そう感じたのは、俺だけではなかったらしい。シュガーも何やら少し険しい表情をしていた。
「おい、何か感じるか?シュガー」
「うん、嫌な予感がする。このダンジョン、かなり危ないかも…」
「そうかな?僕には何も感じないけど。二人ともどうかしたの?」
「いや、何が起こるかはわからない。ただ…」
シュガーそこまでいうと、残りの三人が問い詰めた。
『ただ…?』
「このダンジョン、危ない」
4
何かあったときのため、シュガーも連れて行くことにした。
聞いてみると、「対象にしかダメージを与えず、周辺被害が出ないような魔法も使える。元魔王をなめないで」と言ってた。
「フラッシュ!」
どうやらルキアは、洞窟慣れしているらしい。そう唱えると、光の玉が一つ現れ、辺りを照らした。これはスキルの一端らしく、魔力は消費しないとのこと。便利なものだ。
剣士はあまり魔法を使わないらしいのだが、俺も少しは覚えたほうがいいかな。
ちなみに、スキルを使用する際は魔力は消費しない。
「おお、確かにあるな、鉱石。ルキア、これなんて鉱石だ?」
「僕、鑑定スキルはないんだけど、多分『ノーマライズクリスタル』だよ。そこまで希少性は高くないよ。でも基本装備の素材になるらしいからバカにできないけどね。ていうか、結構暑いね」
「私は気温が感じられないからなんともいえませんが、それって普通じゃありえないですよね?洞窟で深くなるに連れて気温が下がって行くみたいな話はよく聞きますが…」
「まあ、それもそうですけど、でもかなり暑いですよ?」
ミナミたちの言う通り、なかなかの暑さだった。これは間違いなく異常だ。
奥にマグマでもあるのか?
「たしかに、かなり暑いな。ほれ、これ飲むか?ミナミ」
「いいんですか?はぁー冷たいです!お兄ちゃんと間接キス…」
若干変態発言が混ざっていたが、聞かなかったことにしてやろう。すると、足元に何かがあった。
「うわぁ!?な、なんだ…なんか蹴った?」
「ユウマ、なんで石なんかにビビってるの?」
「しょうがないだろ。それに石って感じじゃなかったし…」
俺はそう言うと、石っぽいものを触ってみた。やはり、何やら石っぽくない。
「ん、何だこれ…暗いせいでよく見えないな。触感だけじゃわからないし…ルキア、足元を照らしらしてくれ」
「足元?なんで?」
「とにかく照らしてくれ。何かあるんだよ」
ルキアは、灯を地面の近くまで移動させた。そして、俺はとんでもないものを見てしまった。
「お、おい!見てみろよ、これ!」
「な、何ですか、これ…」
「僕も見たのは初めてだよ…?」
「何、これ…」
「ひ、ひぃぃ…」
そこにあったのは…。
コウモリのような大量の小型モンスターの骨だった。
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