完璧会長と無関心な毒舌読書家
42
2人が来たのはショッピングモールの3階のとある文房具屋だった。
「それにしても、混んでるな」
「なんかアイドルのイベントがあるって壁にポスターが張ってあったぞ」
「だからか」
2人はショッピングモール3階に来るにあたって、2、3度人込みに飲まれ、進路変更を余儀なくされたのだ。
「さて、人も多いし、さっさと買って来い」
櫻井に文房具屋に行くように言った天月は近くの長いすに腰かけて、読書を始めた。櫻井もこの状況はいつものことなので、文房具屋に足を向けた。
神崎が読書を始めようとすると人だかりの方から突然、悲鳴が上がった。がしかし、神崎は悲鳴を気にすることなく、読書を続行した。
1分後、櫻井が帰って来た。
「残り、2本だったから買っちゃった」
手にある袋を少し持ち上げて、買い物してきたアピールをする櫻井を軽く貶しつつ、神崎は立ち上がった。
「すぐに折れなきゃいいけどな」
「なんか、悲鳴がったけど、何かあったの?」
「知らん」
「行ってみよう」
「何故?」
神崎の何故には自分から面倒事に首を突っ込まなくちゃいけないんだと含まれていた。
「取り敢えず、行ってみようよ」
櫻井は珍しく、食い下がり、神崎を引っ張って行った。櫻井は経験上から、神崎がすぐ否定ぜずに何故と答えるときは大概、無理やりにでも連れて行った方がいいと分かっていた。大概は神崎にしか解決できない問題が待ち受けているのだが。
引っ張られた先には、ホールになっていて人だかりが出ていた。恐らく、ライブをやっていたはずなのに熱狂ではなく、恐怖が空間が支配していた。
神崎が人だかりを抜けて、1階の方を見ると、そこには見たことある顔があった。
「あれ、アイドルの琴吹響じゃないか、なんか様子が変?とゆうか男に抱きつかれてない?」
そんなに悠長にしてる状況じゃないことは、視力がいい2人はすぐに理解した。男の方は琴吹響の首にナイフを突き付けていた。
「あいつか、まずいな」
あいつといったのは、数か月前、モデルの撮影の時にカメラを壊した盗撮男だった。
「神崎、あれはまずい、どうにかしないと」
「そうだな、俺たちが3階にいなければな。どうにか出来たかもな」
「そうれはどうだけど、なんとかしないと、彼女が危ない」
「無駄に正義感が強いな。どちらにしてもすぐに警察に捕まるだろ。こんな騒ぎを起こしてるんだ。警察もすぐに到着する。俺たちの出番はない」
神崎は次の言葉を言わず、口を閉じた。
(あいつが自暴自棄にならなければいいが)
「それはそうだけど」
櫻井のカンが神崎が何か動かないと悪い結果に終わるとそう告げていた。
「神崎、どうにかできないのか」
余りにも櫻井が渋るので、渋々、神崎は代案を提示した。
「ちっ、わかった。お前が言い出したんだ。協力はしろよ」
そういうと神崎は櫻井の手にもっている袋を取り上げて、中からシャープペンを取り出した。
神崎たちが3階で騒いでいるう内に下では櫻井の予想通り、事態が悪化していた。
「お前ら、近づくなぁ――」
ナイフを持った腕を前に出しながら、盗撮男は周りを威嚇していた。
盗撮男は思ったより早く、警備員に囲まれて、逃げる暇を無くしてしまっていた。
「くそ、こんなはずじゃなかったのに」
男の腕の中にいる琴吹は恐怖に震えていた。いつも通りのライブでファンを盛り上げて終わりのはずだったのに、あのストーカー男がナイフを持ってステージに上がってきた。突然の事で、スタッフも反応が遅れ、琴吹が人質に取られる事態になっていた。
そして、今、逃げられないと思った犯人が思いつく、最悪の行動の一つを実行しようとしていた。
「こうなったら、ここで――」
一緒に死んでやると言いたかったのだろうが、その言葉は突然の痛みによって言えなかった。ストーカー男はその痛みによって、思わずナイフを落としてしまう。
男は痛みのした方へ視線を向けるとそこにはシャープペンが手首に刺さっていた。だが、そんな事に構っている暇はなかった。ナイフを落としたと見るや周りのスタッフが取り押さえに自分に近づこうとしていた。まだ、ナイフの方が自分に近いのですぐに拾おうとするがまたもシャープペンが飛んできて、ナイフを弾き飛ばしてしまった。
それを見た周りの大人はすぐにストーカーもとい殺人未遂犯を取り押さえた。
「これはー」
琴吹は取り押さえている犯人を横目で見ながら、自分を助けたシャープンを拾い上げた。
「いったい誰が?」
そこには虚しくシャープペンがあるだけで、誰も名乗り出ることは無かった。
「それにしても、混んでるな」
「なんかアイドルのイベントがあるって壁にポスターが張ってあったぞ」
「だからか」
2人はショッピングモール3階に来るにあたって、2、3度人込みに飲まれ、進路変更を余儀なくされたのだ。
「さて、人も多いし、さっさと買って来い」
櫻井に文房具屋に行くように言った天月は近くの長いすに腰かけて、読書を始めた。櫻井もこの状況はいつものことなので、文房具屋に足を向けた。
神崎が読書を始めようとすると人だかりの方から突然、悲鳴が上がった。がしかし、神崎は悲鳴を気にすることなく、読書を続行した。
1分後、櫻井が帰って来た。
「残り、2本だったから買っちゃった」
手にある袋を少し持ち上げて、買い物してきたアピールをする櫻井を軽く貶しつつ、神崎は立ち上がった。
「すぐに折れなきゃいいけどな」
「なんか、悲鳴がったけど、何かあったの?」
「知らん」
「行ってみよう」
「何故?」
神崎の何故には自分から面倒事に首を突っ込まなくちゃいけないんだと含まれていた。
「取り敢えず、行ってみようよ」
櫻井は珍しく、食い下がり、神崎を引っ張って行った。櫻井は経験上から、神崎がすぐ否定ぜずに何故と答えるときは大概、無理やりにでも連れて行った方がいいと分かっていた。大概は神崎にしか解決できない問題が待ち受けているのだが。
引っ張られた先には、ホールになっていて人だかりが出ていた。恐らく、ライブをやっていたはずなのに熱狂ではなく、恐怖が空間が支配していた。
神崎が人だかりを抜けて、1階の方を見ると、そこには見たことある顔があった。
「あれ、アイドルの琴吹響じゃないか、なんか様子が変?とゆうか男に抱きつかれてない?」
そんなに悠長にしてる状況じゃないことは、視力がいい2人はすぐに理解した。男の方は琴吹響の首にナイフを突き付けていた。
「あいつか、まずいな」
あいつといったのは、数か月前、モデルの撮影の時にカメラを壊した盗撮男だった。
「神崎、あれはまずい、どうにかしないと」
「そうだな、俺たちが3階にいなければな。どうにか出来たかもな」
「そうれはどうだけど、なんとかしないと、彼女が危ない」
「無駄に正義感が強いな。どちらにしてもすぐに警察に捕まるだろ。こんな騒ぎを起こしてるんだ。警察もすぐに到着する。俺たちの出番はない」
神崎は次の言葉を言わず、口を閉じた。
(あいつが自暴自棄にならなければいいが)
「それはそうだけど」
櫻井のカンが神崎が何か動かないと悪い結果に終わるとそう告げていた。
「神崎、どうにかできないのか」
余りにも櫻井が渋るので、渋々、神崎は代案を提示した。
「ちっ、わかった。お前が言い出したんだ。協力はしろよ」
そういうと神崎は櫻井の手にもっている袋を取り上げて、中からシャープペンを取り出した。
神崎たちが3階で騒いでいるう内に下では櫻井の予想通り、事態が悪化していた。
「お前ら、近づくなぁ――」
ナイフを持った腕を前に出しながら、盗撮男は周りを威嚇していた。
盗撮男は思ったより早く、警備員に囲まれて、逃げる暇を無くしてしまっていた。
「くそ、こんなはずじゃなかったのに」
男の腕の中にいる琴吹は恐怖に震えていた。いつも通りのライブでファンを盛り上げて終わりのはずだったのに、あのストーカー男がナイフを持ってステージに上がってきた。突然の事で、スタッフも反応が遅れ、琴吹が人質に取られる事態になっていた。
そして、今、逃げられないと思った犯人が思いつく、最悪の行動の一つを実行しようとしていた。
「こうなったら、ここで――」
一緒に死んでやると言いたかったのだろうが、その言葉は突然の痛みによって言えなかった。ストーカー男はその痛みによって、思わずナイフを落としてしまう。
男は痛みのした方へ視線を向けるとそこにはシャープペンが手首に刺さっていた。だが、そんな事に構っている暇はなかった。ナイフを落としたと見るや周りのスタッフが取り押さえに自分に近づこうとしていた。まだ、ナイフの方が自分に近いのですぐに拾おうとするがまたもシャープペンが飛んできて、ナイフを弾き飛ばしてしまった。
それを見た周りの大人はすぐにストーカーもとい殺人未遂犯を取り押さえた。
「これはー」
琴吹は取り押さえている犯人を横目で見ながら、自分を助けたシャープンを拾い上げた。
「いったい誰が?」
そこには虚しくシャープペンがあるだけで、誰も名乗り出ることは無かった。
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