完璧会長と無関心な毒舌読書家

スリーユウ

32

昼、神崎はいつものように屋上に向かった。


「神崎君って、どこで働いてるの?」
「Grand Bleuって店で働いてるよ」


「おい、櫻井」
ドスの効いた声で急に名前を呼ばれたのでびっくりして櫻井は飛び上がってしまった。


「もう、脅かすなよ」
「今日、1人で帰れ」
「え、急に何?不機嫌すぎるし、それはこの前にやった俺への制裁じゃん」
「いいから、1人で帰れ」
もう何を言っても無駄だと思ったのか櫻井はガックリとうなだれた。


「Grand Bleuって店で働いてるんですってね」
「だからなんだ」
「今度行くわね」
にっこりと微笑まれて、普通の男子なら鼻の下を伸ばしていただろうが神崎には悪魔の微笑みにしか見えなった。


「来るな」
「そうゆうことか、神崎も隅に置けないな」
「ほうほう、櫻井はよほど寿命を縮めたいだな」
またもドスの効いた声を出して


「い、いや、、、冗談だよ」
「1週間、1人で行動しろ」
「いや、さすがにそれはきつ・」
「しろ」
「はい」
またも何を言っても無駄だと思った櫻井はガックリとうなだれた。
「ふふ」


そんなこんなしてる内に昼休みは終わった。

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