完璧会長と無関心な毒舌読書家

スリーユウ

15

くじを引いた桐野はお題を神崎に見せてきた。
くじには前回のテストの結果と書かれいた。


「つまらないわね」
「前回、満点のやつが何言ってるんだ」
「それじゃ、先にお題を伝えてくるわね」
「ああ、俺も準備はいらないお題だったからな」


2人は新井先生の前に来るとそれぞれのお題を伝え始めた。
桐野が新井先生に神崎はある決意を固めた。


そして桐野が新井先生にお題を伝え終わると続いて神崎は


自分の髪の毛を差し出した。


「これはどうゆうことだい?」
「お題ですよ」
「紙を確認させてもたってもいいかい?」
「別にいいですよ」
そういうと神崎は自分の持っているお題の書いた紙を差し出した。


「これはお題のものにならないんじゃないかい」
「一年の時の担任だった先生ならわかるんじゃないですか」
うーんと悩み出した新井先生に神崎は耳元でそっと言葉を囁いた。


「なんなら、新井先生の髪の毛もらいますよ。会長のファンクラブ会長でしょう」
その言葉を聞いて、新井先生は、


「お題はクリアで通っていいよ」
即座に返答した。その顔には汗が滲んでいた。当の本人の桐野がその様子を見ていた首をかしげていた。


結局、そのまま2人は1位でゴールを通過した。

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