天才ダラダラしていたら家を追い出されたけど、結局、王都の学園で無双する
24
部屋のベットで寝ながら、フェリクスは今回の敵のことを考えていた。
大規模な爆破テロ
呪詛の精霊使い
王女の暗殺
どれを取っても、後ろに大物が控えているとしか思えないものばかりだった。手がかりと言えそうなのは、爆破装置とそれのコアとも言える拳ほどの大きさの宝石ぐらいだった。あとは王女を殺したい人物ということになる。これだけで、かなりの数まで絞りこめそうではあるが確定と言えるほどまでは絞り込めないだろう。
「まぁ、今、考えてもしょうがない、疲れたし、今日は寝るとするかな」
本当に疲れたフェリクスは倒れるように眠りに落ちた。
「フ――ク――、――リ―ス君、起―てく―さ―」
何かの声が聞こえるが眠くて、フェリクスは眠くてベットに蹲ろうとするが、声が聞こえる時点で何かが違うと思い、がばっと起き上がった。
「あ、すぐに起きますね、フェリクス君」
「何でアリサ姫がここにいるのでしょうか?」
「何でって、昨日のお礼ですよ」
「いや、そうじゃなくて、しっかりとした結界を張ったはずなんですが」
「それなら、力ずくで解除しておきました」
「・・・」
アリサ姫の発言にフェリクスは頭が痛くなった。
「別にお礼を言われるようなことはしてませんよ、元々、俺が気を散らさなければ、アリサ姫があいつを倒してたでしょうし」
「それはそうかもしれませんが、そうじゃないかもしれません、あの精霊の攻撃を必ず防げたとは思えませんから、だからお礼を言いに来ました。あと、爆破を防いだことも聞きましたよ、重ねて王女としてお礼を申し上げます」
「わかりました、もう大丈夫なので自分の部屋に帰ってください」
フェイクスは何か嫌な予感がしたのだ。とてつもなく嫌な予感が。
「いや、そんなんじゃ、私の気がすみません、何か、形のあるお礼をさせてください」
「結構です」
「いえ、そんな父もお礼が言いたいと言っているんです、ぜひ王城に下さい」
「尚更、結構です」
完全な拒否をしているのにも関わらず、アリサ姫は食い下がってくる。
「そこをなんとかお願いします」
「なんでそんな面倒ごとが待っている場所に行かなければならないんですか、嫌です」
「そんなことありませんよ、いいところですよ、王城」
「嫌です」
「そんなに駄々を捏ねると力づくで連れていきますよ、フェリクス君」
「できるものなら、やってみてください」
どうせできないだろうと高を括っていた、しかし、この時、フェリクスは失念していた。この王女こそが精霊使いとしてずば抜けた資質を持っているということに。
「なら、やってあげますよ、フェリクス君」
この時の笑顔をフェリクスはきっと一生忘れないのだろう。
「え、ちょ、まってぇ―――――――」
これを機に学園の寮では奇妙な声を出す幽霊の噂が立ち始めたのだった。
大規模な爆破テロ
呪詛の精霊使い
王女の暗殺
どれを取っても、後ろに大物が控えているとしか思えないものばかりだった。手がかりと言えそうなのは、爆破装置とそれのコアとも言える拳ほどの大きさの宝石ぐらいだった。あとは王女を殺したい人物ということになる。これだけで、かなりの数まで絞りこめそうではあるが確定と言えるほどまでは絞り込めないだろう。
「まぁ、今、考えてもしょうがない、疲れたし、今日は寝るとするかな」
本当に疲れたフェリクスは倒れるように眠りに落ちた。
「フ――ク――、――リ―ス君、起―てく―さ―」
何かの声が聞こえるが眠くて、フェリクスは眠くてベットに蹲ろうとするが、声が聞こえる時点で何かが違うと思い、がばっと起き上がった。
「あ、すぐに起きますね、フェリクス君」
「何でアリサ姫がここにいるのでしょうか?」
「何でって、昨日のお礼ですよ」
「いや、そうじゃなくて、しっかりとした結界を張ったはずなんですが」
「それなら、力ずくで解除しておきました」
「・・・」
アリサ姫の発言にフェリクスは頭が痛くなった。
「別にお礼を言われるようなことはしてませんよ、元々、俺が気を散らさなければ、アリサ姫があいつを倒してたでしょうし」
「それはそうかもしれませんが、そうじゃないかもしれません、あの精霊の攻撃を必ず防げたとは思えませんから、だからお礼を言いに来ました。あと、爆破を防いだことも聞きましたよ、重ねて王女としてお礼を申し上げます」
「わかりました、もう大丈夫なので自分の部屋に帰ってください」
フェイクスは何か嫌な予感がしたのだ。とてつもなく嫌な予感が。
「いや、そんなんじゃ、私の気がすみません、何か、形のあるお礼をさせてください」
「結構です」
「いえ、そんな父もお礼が言いたいと言っているんです、ぜひ王城に下さい」
「尚更、結構です」
完全な拒否をしているのにも関わらず、アリサ姫は食い下がってくる。
「そこをなんとかお願いします」
「なんでそんな面倒ごとが待っている場所に行かなければならないんですか、嫌です」
「そんなことありませんよ、いいところですよ、王城」
「嫌です」
「そんなに駄々を捏ねると力づくで連れていきますよ、フェリクス君」
「できるものなら、やってみてください」
どうせできないだろうと高を括っていた、しかし、この時、フェリクスは失念していた。この王女こそが精霊使いとしてずば抜けた資質を持っているということに。
「なら、やってあげますよ、フェリクス君」
この時の笑顔をフェリクスはきっと一生忘れないのだろう。
「え、ちょ、まってぇ―――――――」
これを機に学園の寮では奇妙な声を出す幽霊の噂が立ち始めたのだった。
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