天才ダラダラしていたら家を追い出されたけど、結局、王都の学園で無双する

スリーユウ

13

「あんな動きをしながら、回し蹴りをするなんてすごいです」
レオナルドの他にもフェリクスの動きに感動した人物がいた。
「はは、ありがと」
「自分もいつかあんな風に強くなれますか」
「強くなる気があるならなれるさ、たとえば、その目をうまく使うとかね」
「目ですか」
「そう、目、さて、俺たちもあっちに行こうか」
フェリクスはアドバイスをそれだけするとレオナルドたちの方へ向かった。首を傾げながらフェリクスに続く。


フェリクスは心の中でアルの発言に驚いていた。普通なら、早すぎて最後の蹴りの光景だけが見えるはずだ。つまり、アルにはフェリクスが相手の直剣の勢いを利用して回し蹴りを放ったのが見えたと言うことになる。他の三人にも見えてなかった動きがだ。


フェリクスは歩きながら、アルがうちの商会に入れた理由を理解した。基本的にフェリクス商会に入れるだけで、周りからは将来、有望株としてみられる。それはクレソン商会に入るに何かしらの光るものが必要だからだ。ただ、冒険者のランクが高いだけなどではクレソン商会に入ることはできない。そのほかの雑務も然りだ。


ここに来るまでフェリクスには分からなかったがさっきのアルの発言によりそれが分かった。
(流石はマリアンヌさんだな)


「なんなんだ――ここ――」
レオナルドの悲鳴が聞こえ、フェリクスは思考を中断して、声の元へ向かう。


レオナルドの元に着くとそこには財宝が眠っているわけでもなく、本がびっしりと棚に並べれていた。


「若、一番重要なものがあるって言ったじゃないですか、何もありませんよ~」
「別に一番重要なものといっただけで、宝石や金とは一言も言ってないんだけどな」


文句を言っているレオナルドをほっておいて、フェリクスは埃が積もっている本を手に取った。
(この文字は・・)
「何か、分かったんですか、若」
「取り敢えず、この文字が読めないってことは分かった」
「それじゃ、どうするんですか~若、このままじゃ、骨折り損ですよ」
手足をバタバタとさせながら、クロエはフェリクスに絡みついて来た。


「取り敢えず、離れて、クロエ」
クロエを自分から話したフェリクスは少し考えるように目を閉じた。


(本である以上、財産的価値が不透明だ。一端、冒険者ギルドでの預かりになるか?、ダンジョンコアを破壊したことにはもう上の連中は気付いているはずだし、このダンジョンの広さでここにたどり着くまでを考えると、1時間が限界ってとこか、それなら・・・)


「よし、決めた」
フェリクスは決めてた内容をレオナルド達に伝えた。


一時間後


フェリクスの予想通り、冒険者ギルドの受付嬢が冒険者を引き連れて、最下層までやって来た。
「これはどうゆうことです、フェリクスさん」
スタッフの先には本を山積みにして座り込んでいるフェリクスがいた。


「別に本があったから、読書していただけですよ」
「それよりも貴方はまた、ダンジョンコアを破壊しましたね」
「何か、問題でも?」
「何度も危険なのでおやめくださいと申し上げているでしょう」
「危険も何も私はこの通り、ピンピンしてますけど」
「本来、ダンジョンコアの破壊はもっと他の冒険者と協力して、安全に行うものです。あまり単独行動が過ぎるといつか命を落としますよ」
「これはご忠告どうも、ですが、商人は何事も迅速にといいますから」
「はぁ、もう貴方に口で勝て気がしません、取りあえず、そこの本は冒険者ギルド預かりでよろしいでしょうか」
「いえ、冒険者ギルドが持って行っていいですよ」
「え、本当ですか」
フェリクスが言っているのはこのダンジョンでの苦労を水に返すようなものだ。金をどぶに捨てるような台詞が商人であるフェリクスから出て来たことに受付嬢は驚きを隠せなかった。


「では、僕たちはこれで、今から転移で王都に帰ります、何か、あればクレソン商会にお願いします」
「・・・わかりました。ギルドカードの更新は後日、今回の査定が終わりましたら、されますのでご安心してください」
受付嬢にとって腑に落ちないことだっただろうが、帰ると言っているフェリクス達を止めることはできない。受付嬢は単独行動だったとはいえ、ダンジョンを攻略してくれことには変わりないんで最後はしっかりとお辞儀をして見送ってくれた。


そんな中、フェリクス達は転移結晶を砕き、王都に転移した。





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