天才ダラダラしていたら家を追い出されたけど、結局、王都の学園で無双する

スリーユウ

5

これは選択肢をミスったかなと思いつつもフェリクスは2人の元へ向かう。
「ああ、丁度良かった、紹介したかったのは彼ですよ、姫君」
「どうもフェリクス・クレソン、しがない商人です」
遠目からもいることが分かっていたので、直ぐにフェリクスは自己紹介をした。
「私は、アリサ・レイヴァース知っての通り、この国の王女です」
「私はアベル・レオンハルト、隣の国王子だ」
「あの急成長中の商会ですか」
「彼は、さっき絡まれてる所を助けてくれてね」
「取りあえず、座って食事でもしながら、喋りませんか」


その時、フェリクスは不意にアリサ姫の後ろの方を見た。
「貴方、もしかしてこれが見えてるのですか」
「アリサ姫の美しい顔なら見えてますが」
アリサ姫はその発言後もフェリクスに疑いの視線を向け続けた。何かを知っているかのようにアベルもフェリクスに視線を向けたが、この後は何事もなく、会話をつづけた。


たわいもない会話をしながら、食事を終えたフェリクスは部屋に戻り、ベランダで王都の夜景を堪能していた。王都と言うこともあって、夜も活気に満ちていた。
「咄嗟に隠してしまったけど、王女もこれが見えるなんて」
フェリクスの視線の先にあるものは、妖精たちと呼ばれるものだった。それは幼い頃からフェリクスには見えていたもので時々、お菓子などと交換で色々な情報をもらっていた。それが今のダルクス商会のけっこうな収入源になっていたり、するのだが。


「いつもの、これ、お願いするよ」
そう言ってフェリクスが妖精たちに渡したのはダルクスへの手紙だ。これには妖精たちからもらった情報や王都の状況など記載してある。いつもなら、ダルクスに話して終わりなのだが、今は近くに居ないので手紙を妖精たちに届けてもらうのだ。妖精たちはフェリクスに向かって、手を出している。
『いつもの頂戴』
『『頂戴、頂戴』』
「はい、はい、いつもの駄賃な」
フェリクスが妖精たちに差し出したのは、フェリクスお手製のクッキーだった。


「それとなんか、今日でっかい、妖精に会ったんだけど、何か知ってるかい~?」
『でっかい?』
『『でっかい、でっかい』』
「そう、大きい妖精」
『女王様かな』
『『女王様、女王様』』
「なるほど、なんとなくわかったよ、ありがと、手紙頼んだぞ」
『『了解』』


フェリクスが手を振ると妖精たちは消えた。
(つまり、あの妖精たちより上位の存在いるってことか、それを王女様は従えている、もしくは契約しているって所か、目を付けられたか、面倒くさいな~)
妖精たちの一言からある程度の所まで推理したのはいいが、面倒事が待っているのは確実なのでフェリクスは今後の対応をどうするかを悩んでいた。


「取り敢えず、考えてもしょうがないし、風呂入り行くか~」


面倒事は嫌いだが自分は何も悪いことはしていないのでフェリクスは考えるのを放棄した。

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