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(旧)こっそり守る苦労人

ルド@

スナイパー

「ゴラァァアア零!オレたちの会長さんに何しやがったァ!」 


後方から聞こえる武の叫び声・・・今は許せ親友! 
俺は結界が解けたと同時にカイチョウさんを寝かせる状態でみんなの前に登場して、周囲がその光景に固まり戸惑う中、体育館を駆け出していた。 


その間、俺がいた台の側では・・・。


「・・・・大丈夫?愛佳?」
「まさかゼロ君が・・幼女好きなの!?だから、わたしにムラムラしなかったの・・!?」
「零っち・・・・。」
 

心配そうにカイチョウさんに話し掛けてる先輩さん。
俺が予想した通り、アホな事を言っている会長宇宙人。
あと、マジで誤解してるのか・・・なんか本当に悲しげな声を出してる莉緒・・・・お前そんな思い込み激しかったけ・・? 
 

それ以外にも、数々多くの非難の声や嘆きが・・・・・泣いていい?
色々言い訳したい・・言い訳したいが・・・!


「時間がねーんだ!話は後だ!」


そのまま体育館を出る俺。
時間がないのだ!・・・・くぅ!
血の涙を流しながら走る俺・・・・このあとたぶん死ぬっ! 


「ゼロ君コラ〜〜!!ロリコン高校生〜〜!由香ちゃんに言ってやるぅーー!」


あの女ぁあ・・・!後で張り倒す・・ハリセンで! 
あと、由香さんには言わないで・・・!あの人が一番思い込み激しいんだよ!! 


俺は人のいない事を確認するや、武闘を使い、屋上へ駆け上がるのであった。
******** 
佳奈視点 
「まったく!勝手なんだから・・!」 


私は今憤慨していた。それは何故か・・・?さっきの泉君の電話である!  


そこ・・を動くなーーー俺が仕留める。』


いつも通り一方的で自分勝手で、説明なしの短めな連絡だった・・・むぅ・・・少しは褒めてくれても良くない? 


既に私の状況に気付いるという疑問に、つっこまないのは彼がそういう人だと理解してるからである。
いちいち驚いていたらキリがないから・・・・変な免疫がついたなぁ。(考え方以外も)   


「ハァーわかったよぉ。」 


電話は切れているのに返事してしまうのは、日々の訓練の成果なのかも知れない・・・・正直嬉しくない・・!
けど邪魔しないように指示に従う私である・・・・反論したって意味がないからである。


しかし、私は先程の電話で褒めてくれなかった事についてはーーーー許しません。
これが終わったら、ご褒美として泉君に絶対何が奢って貰うって決めた私です。


ふふふっ覚悟してね?泉くーーハッ!?
  

「「シューー!!」」 


背後からさっきまでのびていた魔獣がーーーー。 
私の視界が暗転した。
********
英次視点
どうやら凛さんは現状のヤバさを理解してないみたいだから説明することにした。
まあ言うほどヤバくはないかな?たぶんだけど。


「じゃあ、おさらいだけど・・・何であの魔獣は新種なんだっけ?」
「?寄生するからではないんですか?」


・・・・まあそうだよね。正体が寄生魔獣パラサイトだし。


「うんそうだね。言わば乗り移るんだ。けどさ?それって・・・他にもいるよね・・・・・・・?」
「・・・あ、そういえば・・。」


おお!思い出したみたいだ。良かった良かった! 


「以前零が倒した影の能力を持った魔獣も、能力的には低いが、似たようなものだろう?」


まあ操るとはといっても、人形のようにだけどね。


「・・・え、じゃ・・・ーー!まさかっ!」
「そう、僕たちがアレ・・を新種として危険視したのはーーー『分裂・・』だ。」


『分裂』あの魔獣は自身の一部を対象に定着して操ることが出来る。
ちょっと意味が違うかもしれないが・・・その一部もまた本体・・である。


つまりーーー。


「取り憑いた対象が一体でも残っていればーーーー魔獣は何度でも復活する。」
「ーーーー!!!!」 


ようやく、現状のヤバさを理解してれたようだ・・・・ん?
やっぱり・・・ヤバイのか・・。
自分に自問自答してしう僕・・・結構焦ってるかな?あははははっ。


「後は頼んだよ?零」


他力本願で決め込むことにしました。
・・・・後でボコられそう。
********
零視点


・・・なんか今、英次のムカつく声が聞こえた・・・。


「まあ後で絶対ボコるけどな。」


そう呟くと白石が居るであろう方角に視線を向け、睨むように視線を集中する。


「結構な距離だが・・・・イケるか」


さて、準備に移るか・・・。


「【詠み手】ーーー解放。感知技法【鷹の眼・・・】ーーー発動。」


感知する感覚器官を全て眼に集中する俺。
徐々に変わっていく眼に映る光景・・・。
眼に映るモノを色で分ける・・・白と青と・・・そして赤に。
白は無、青は心、赤は悪。
三色の色彩の世界が俺には視える・・・・コレが【鷹の眼・・・】 
 

鷹の眼コレは英次が使う【天眼・・】を基に俺が開発した技法である。
 最初は眼に映る情報が多過ぎて困っていた英次の為に、改善案してコレの技を考えたのだが・・・・。
当時丁度【詠み手】の応用として色々試していた俺は、眼で感知できないか・・・・・・・・・?と思い、試した結果・・・・こうなった。


「ーーーアレか・・・。」 


鷹の眼が教えてくれる。森の中に映る2つのチカラを
1つはよく知っているーーーーバカッ子こと白石である・・・・なんか危なくね?   
2つ目は・・・心力だが・・・・濃いな・・・・・・・暴れてる。 


心力は純度が高いほど、チカラを増すがこの心力は濃い。
コレは逆のチカラ・・瘴気へ近いチカラだ。
これがあの魔獣の特徴なのかも知れない。


それとーーー。


「電話の後に何かあったようだ・・・白石め油断したな。」 


アレほど気を抜くなって言ったのに! 
大方、加減を緩め過ぎて、気絶してたが・・・起きたんだろうな。


「まっ、関係ないかーーーー!」


今倒すからな!と呟くと目を瞑る俺。 
・・意識を深くしていく・・・深く・・深く・・奥へと。


「武装ーー。」


左手に何時もの黒い弓を
右手に少し短めの槍を  


「・・・・。」


構え・・・集中する。
目標に向け・・・集中。 


「ーーー纏え。」


矢の代わりにしている黒槍からさらに濃い黑のオーラが噴き出す。
高純度の心力で放出しているーー【黒夜・・】である。 


「ーーー貫け。」


イメージを強く持つ為に呟き、より強いイメージをーー。


「・・・・。」


そして遂にーーー。


「【ー始矢しし黑射天撃こくしゃてんげき】」     


晴れし始めている曇りの空へ。
黒の星が一線した。  


********
佳奈視点 


「ううっ!ま、まだなの泉君!?」
「「シュー!シュー!」」


また暴れ始めた魔獣に不意を突かれ、押し倒されてしまった!
くぅ!抜け出せない! 


「く、くるしいぃ・・!」
「「シュー!」」


首を掴まれて、抑え込まれてる!息が・・・!  
もう一度攻撃して倒せばイイけど・・加減が・・! 
まだ、私はかなり集中した状態じゃないと撃てない!


「うっ!うっ!く〜〜〜!!」


どうしよう!どうしよう!? 
なんとか殴ったりして抵抗してるけど・・。 
痛みが感じないのか全然緩む気配がない!


「う〜〜〜!」


このままだとマズイ!こうなったら一か八かッ! 
・・・・・・・・。


「〜〜〜〜で、できない・・・!」 


やっぱりダメ!取り憑かれてる人までヘタしたら死んじゃう! 


「・・・・くっ!」


息苦しさで意識が朦朧とする中・・・・自分の中の心力に意識を・・・・集中する!
 

「・・・・・!」


思い出すんだ・・・!あの訓練を!
泉君に言われたことをーーーーー。


あれは・・・ 


『今からお前に教えるのは・・・心力を使った技法。【武闘】という身体強化の技だ。』
『【武闘】・・・。』


彼が言う名称を私は呟く。
以前溶岩魔獣戦、そして訓練でのあの動き・・・・ を思い出す私に、彼は一瞬で側に近付き・・・見下ろすように見る。。
【武闘】ーーー!!  


『説明しなくても分かると思うが、コレは・・・体に心力を干渉させ、スピードパワーなどを強化する。』


ホントにアレが異能ではなく、心力のみ・・・・の技術だと思うと・・・信じられない気持ちと一緒に、是非とも身に付けたいと思った!


『より身に付けていけば、反射神経動体視力、さらには纏うことで防御武器強化としての役割に使うこともできる。』


私が思った以上に凄い技のようだ・・・!
これじゃあ、身体型持ちより凄いんじゃない!? 


『必要なのは、自身の心力とのリンクーーー同調・・だ。』
『?同調・・・?』 


同調って・・確か・・。  


『知ってるだろ?異能使いの中に異能との相性が良いヤツとかが、自然に出来る技術だ。』
『う、うん・・・。』


江梨ちゃんがそうだけど・・・あの子の場合は、異能との相性が良過ぎて偶に暴走するのが傷だね・・・。  
翔子さんもできるらしいけど・・・あの人自分の異能を必要最低限しか・・・・・・・使いたがらないから・・・・・・・・・。 
蓮君は違う意味で相性が良いけど・・・本人は嬉しくないだろうな。 
そして私は・・・。


『当然お前にはまだ・・不可能な領域だ。自分の異能を理解し切れてない以上、同調は無理だ。』
『だよね・・・。』 
『ーーーしかし・・・
『・・・?』 




『しかしーーー心力なら・・・・話は別だ。』




『・・・え?』


泉君の言葉に呆然とする私にニヤリと笑みを浮かべる泉君・・・あ、あの顔は・・・! 


『それを今からオシエテヤル・・・・・・』 
『・・・・なんで最後カタコトなのかな・・?』


既に涙目になってる私を置いてこの後の訓練のスケジュールを立てる泉君を・・・私は心底恐ろしいと思いました(敬語になる程)


「「シュー!」」
「ふぅ!・・・くっ」  


その後私は、泉君に言われて、限界いっぱいまで心力を放出して、体に心力を流し込む感覚を覚えさせられたけど・・・。 
 

『違う!そうじゃない!』 
『ただ放出してるだけじゃダメだ。体に馴染ませろ!』
『全体に意識を集中してたらいつまで経っても出来んぞ!』


「うっうう!」


心力をゆっくり・・意識を集中して放出する・・・。
体をすうーと風が通った感覚が走る・・・ここまではいつも通り・・!というかいつもより良い! 
 

心力を体に馴染ませる・・・それだけでも全然出来なかった・・!
何かが体を通った感覚はあったけど・・・長く続かなくて・・・一向に進まなかった。


でも今はーーーー感じる・・・
もう少し・・・もう少し! 
 

「「シュ!?シュ〜〜〜!」」 


ううっ!私が放出し始めたことで危機感を感じたのか、首を掴む手に力が掛る!   
・・・気が遠くなる・・・・・・い、意識がかすむ。


一部だ・・・
「ーーーッ!」


再び思い出す。泉君の言葉をーーー。  


『一部だ、一部で良い。腕か足など各部位のみに意識を集中するだーーー心力を』


・・・霞む意識の中・・足になにかが流れていくのを感じる・・・。 


『流し込め!』 
「なが・・しーー込め!」  


一気に足になにか・・・ではなく、心力を注ぎ込む! 


乗し掛かれて重い足がーーー不意に・・・軽く・・!?  


「ん〜〜〜でぇ!あ〜〜〜〜〜!!」 
 「「シュー!?」」


軽くなった足を思いっ切り蹴り上げる!!!!  
その結果乗し掛かっていた魔獣の背中に当たり、そのまま私の後方へ吹き飛んでいった・・・。


「ハァーーー!ハァーーー!・・・ハァ・・ハァ」 


ど、どうにか出来た!出来たよね・・?  
そう思っていると・・・蹴った足が重くなった・・・鉛みたい。


「もうムリ・・みたいだね。」 


無理に放出しちゃったのかな?一気に脱力感が・・・。
う、動かないと・・・!まだ仕留めれてなーーー。 


「「シュー!シュー!」」
「ーーーッ!?」 


倒れたまま動けない私の頭上に・・・・飛ばされた魔獣がーーー戻って来た・・・・・
怒りの形相で・・・!  


「「シューーー!」」
「・・・うっ」   


立って逃げなきゃと思っていると・・・・。


・・・・? 
・・・・なに? 


見上げると空から黒い光が降ってきた・・・流星? 
あれ?こ、こっちに来て・・くる? 
あ、でも・・。


ヒューーー
・・・・通り過ぎてーー。
シュッーーーーーザシュッ!!!!


「あ」 
「「シュ!?」」


黒の流星は急にスピードが上がって・・・そのまま魔獣の脳天を突き抜けた・・・・・・・・え? 


「「シューーー!!?」」 


これはまさか!と私が思っていると、絶叫を上げる魔獣ーーーだが既に遅い。


「「シューー!シュー・・・!・・・・シュ・・・・・・」」
「・・・・。」  


取り憑かれてる男性の体から煙が出てる・・・多分魔獣だ。
叫ぶだけ叫んで、なにも抵抗ができず・・・消失していったのを・・・・私は感じ取った・・・・・


「ううっーーー。」


私の意識もそこで途切れた。


終わり良ければ全て良しへ続く。


おまけ


武闘の訓練


その1速度スピード体験   


零「お〜〜〜!」(佳奈の手を掴み走り回ってる・・・・【武闘】を使って) 
佳奈「キャァァァアアアア!」(音速に近い速さで走り回る零に引っ張られる佳奈・・・・・目を回し悲鳴を上げてます。)


柊「・・・・大丈夫かなぁ〜〜?」 (基本零に任せてる柊・・・少し罪悪感を覚える。)


その2筋力パワー体験 


零「ほれほれ〜〜!高い高〜〜〜!」(佳奈を抱え高く・・・それはもう高く放り上げている零)
佳奈「キャァァァァァァ!!」(もう何が何やら分からない佳奈・・・その方が幸せかも知れない。)


柊「・・・・ちょっと考え直して上げよう・・・。」(これ以上は佳奈の精神が持たないと確信した柊。) 
 

一旦訓練中止となる。


零「何がいけなかったんだ?」(心底不思議に考える零。)
佳奈「全部よーーーー!!!!」 (堪忍袋の尾が切れた佳奈・・・・良く我慢しました。)


柊「あははは・・・前途多難だね・・。」(これから先の苦難を予想する柊。けどそれそれで楽しみな柊店長であった。) 



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