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(旧)こっそり守る苦労人

ルド@

おまけ(兄妹の大晦日)

「兄さんコーヒーです。」
「ありがとう葵。」 


今日は12月31日深夜23時50分頃 
つまり、もう直ぐ今年も終わりだ。
俺は葵と一緒に年末を家で過ごしていた。


「もう直ぐ今年も終わりだな」
「はい、長い様で短い一年でした。」


現在この家には俺と葵しかいない。
両親は知り合いと一緒に飲み明かすらしく今夜は帰ってこない。 
つまり今夜は俺と葵の2人っきりーーーーうんちょっと待って?
今ここで『うわ〜?このシスコン遂にやっちまうのか?』みたいなリアクションしてる人達に言うーーーそんな展開ないからな(汗)。
・・・・・ほ、本当だからな!嘘じゃないぞ?2人っきりになれて”ヒャッホーーーッ!”みたいな事はしてないからな?


・・・・・ゴメン少しだけ、はしゃぎました。


「兄さん?さっきから顔が」
「いやなに・・・ちょっと懺悔を・・な?」 
「はあ?来年の抱負ではなくてですか」
「来年?ああ、そうだな・・・葵は来年の抱負とか決まってるのか?」
「勿論です。」


ほう?即答か


「来年は今年以上・・!に兄さんのお役に・・・!立つ様努めます。」 
「お、おう。」


何故”以上”と”お役に”を誇張するんだ?


「兄さんは来年の抱負は決まってますか?」
「俺か?」
「はい!もし良かったら、教えて頂きたいです!」


抱負か・・・う〜〜ん?
今年は・・・・まあ3年生だったし忙しかったなあ。(受験生ですから) 
何故か武と同じ高校になりそうだし、美希や桜井、本の虫の木乃香に水泳の鈴・・・あ、それと英次だオマケで
他にもいた気がしたが・・・忘れた。
でも知ってるだけで、これだけのメンツが同じに、なるかもしれないって!
・・・・・世間狭すぎだろ。


「兄さん?」
「あ、いやー・・あれだ。振り返ってみると色々あったなぁって、今年は」
「そうですね。兄さんの場合は受験という大事に時期でしたし」
「あぁ、しかも、大半が同じ所になるかも知れないから・・・なんかな」
「あ、は、ははは・・」 
「笑い事じゃねぇよ?武まで一緒だしよ。勘弁してくれ。」


アイツの面倒なんて、中学の3年間だけでお腹いっぱいだ。


「・・・武さん・・」
「葵?」 
「そういえば兄さんが行く学校って」
「まだ決まってないぞ?」
「ほぼ確定ですよね?学力レベルもそこまで高くないって、言ってたじゃないですか。」


あぁ、確かに以前受験関係の話を親にしてた時に、隣で聞いてたな、
ん?けど


「それがどうしたよ?」
「・・・・・。」
「葵さん?」


目が険しくなってない?
お兄ちゃんとしては笑顔が一番だよ?


「兄さん」
「はい」


妹の身体から煙・・オーラーーー闘気!?  
葵さん!?何か覚醒したんですか!? 


「その学校・・・・由香さんが居ますよね?」
「え・・・えーと・・たぶn「思い出しなさい居ましたよね?」はい居ました!生徒会会計を務めてるって言ってました!」  
   

ど、どうしたでしょうか?我が妹様は・・・何か地雷踏みましたか?


「葵・・由香さんがどうかした?」
「・・・・・いいえ・・特にありません。」
「・・・そうか・・」
「・・・・。」
「・・・・。」


おっもーーーーーいッ!!
なになに!?この空気!?
お兄ちゃん付いて行けない!
ど、どうすれ
ゴーンゴーン!


「「あっ」」


鐘の音・・・鳴ってしまったっ!
変な空気のまま年越してしまった!
ああああ・・・お兄ちゃん失格だぁ・・・!


「兄さん」
「・・うん?」


鬱になりそうな俺に対して、先程とはうって変わって、優しい笑みを浮かべている葵。


「タイミングがズレてしまいましたがーーーー今年もよろしくお願いします。」
「あ、ああ!今年もよろしくお願いしますっ!」
「「・・・・・ぷっ」」
「はははっは!なんですか兄さん?そんなに緊張して?」
「自分でも分からん・・・ただ無性に笑えた。」
「ふふっ、私もです。」


まだ笑いそうになる堪えている葵を見て、俺も笑いそうになる・・・自分のことで笑っちまうってどうよ?


「兄さん!お寺で鐘を鳴らしに行きませんか?」
「あぁそうだな。行くか!」
「はい!」


俺たちは支度をして外に出る。
寒い夜だが悪くなかったーーー空が晴れて、星が見える。


「兄さん星ですよ!星!」
「俺も気付いた・・・今日は当たりらしい」


夜空を見上げる俺たち
しばらく見上げていると・・・隣の葵が言う。


「今年も良いことがありそうですね?」
「去年良いことなんてあったか?」
「もうっ!ありましたよ!」
「あったか?」
「ありました!」
「あったけ?」
「あったもん!」


ムキになる葵が可愛くてついつい、からかってしまう俺・・・・うん!可愛いは罪だ!  
とこんな具合で、深夜なのに関係なく大声で言葉のキャッチボールをして行った俺と葵なのであった。
・・・・・・・・。
今年も良いことがありそうだな? 

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