話題のラノベや投稿小説を無料で読むならノベルバ

(旧)こっそり守る苦労人

ルド@

球技大会の準備 前編

球技大会の説明会やちょっとした?訓練後の次の日
教室で大会に向けての対策会議が行われていた。 
 



「さて皆さん、これより球技大会にむけての作戦会議を始めたいと思います。」
クラス全員に聞こえるように男子が言う。


黒板の前に2人の男女が立っている。




1人は俺のクラスの学級委員長川原かわはら 由紀ゆき
もう1人は、副委員長の九重ここのえ 九十九つくも 
  



現在行っているのは、今週の土曜日に行われる球技大会についての作戦会議だ。


九重の合図で作戦会議が開始された。
彼の隣で川原は、黙って見守ってる。
クラスの男子に緊張が・・・看守ですか? 




「と言っても、言うほどの作戦は無いと思いますから、気軽にいきましょう。」 


そんな男子の緊張を感じ取ったのか、九重がそう言って、場の空気を緩めようとするが 




「何を温いことを言ってる九重
球技大会は立派な学業のひとつだ、しっかり作戦を建てる必要あるんだ。」 




九重の言葉にホッとしたのも束の間、看守こと川原がバサッ!と彼の言葉を切り捨てる。
ついでに彼女の冷たい言葉にホッとしてた男子達がブルッ!と震えてしまい、戦力外へ・・・・使えん! (因みに英次の奴はニコニコしてその光景を眺めているが・・・額に薄っすらと汗が・・・・やっぱ怖いよな)






「相変わらず、こえーな川原のヤツ」
「あぁ」


武の言葉に頷く俺
可燃性の物質か何かじゃないか?  
毎回毎回爆発するから


いや、その前にあの冷たさ・・・
奴の体の中はドライアイスか?   




もしくは、混ぜると冷えたり、燃えたりする謎の構造でもしてるんじゃ・・・ 


本気でそう考えてきたところ、周りに視線を向けると男子達がびくびくして川原を見ていた。  


「ほとんどの男子がビビってるな。」 
「仕方ねーよ零、ウチのクラス一怖い女子だぞ?川原は」 
「以前一部の男子があいつをワザと怒らせて踏まれてるのを見たことがあるが」  
「一部の女子もお姉様とか呼んで慕ってる。」
 

俺たちは周りを見渡す。
川原の言動に恐怖する男子と逆に頰を染める男子(変態)と彼女のクールさに惚れ惚れしている女子  




「「・・・・・」」 




黙り込む俺たちは、タイミングを合わせてないのに次の言葉がハモる。 


「「ハァ〜このクラスにまともな奴はいないのか?」」 


この光景にため息吐き俺と武






「オイ!そこ!」
「「げっ」」


看守!?っじゃなくて川原がこっちに視線を向けてきた。
イカン!?目ぇつけられた!! 


「さっきからブツブツ煩いぞ!」


やっば!!
咄嗟に前の席にいる奴を盾に身を隠そうとするが、前の席だけでなく、周りの席の奴らも、一斉に俺たちに視線を向けてくるので隠れる意味がなくなってしまった。


ッ!オイ!なんでこんな時に限って連携が上手いんだよ!?お前ら!! 


「また貴様らか、石井!泉!」
「「げっげっ!」」 


見つかっちゃいました!
川原眉間にしわを寄せて、俺たちを睨む。
こ、怖いですよ?その目、とても女性とは思えないのですが・・ 


「全く!何故貴様ら毎度の事」


ちょっと待ってくれ!!
そんなに騒いでたか!?それに毎度って!?


そこまでに言われるほど、問題なんて起こしたこと・・・・・うん、ありますね(汗) この3ヶ月程で・・・・・はははは




武も思い当たる節が有りまくりだから、顔を青ざめながらガタガタ震えてる。
武の場合は、主にアレ覗きだろうな〜 (他人事)  






既に諦めモードに入っていた俺たちだったが、
そんな俺たちに救いの手が  


「まぁまぁ川原さん、そのくらいでいいでしょ?」 


なんと我がクラスで唯一川原に対抗できる人物である九重が俺たちと川原の間に立ってくれたのだ。 


(((九重の旦那〜!!)))


気のせいか周りの男子の心の声が聞こえる。




俺たちの前で川原と対峙する九重
そんな彼に川原は、ますます眉間に力が入り、顔が・・・・ガガガガ!!


「九重・・・貴・・様〜!」  


川原核爆弾!!爆発寸前です!!
男子たちがひぃ!ひぃ!言って頭抱える。(一部の変態はそのまま) 
頰を染めていた女子たちも、危機感を感じたのか、額に汗を流し見守っている。  




そんな危うい場面の中、九重は、優しく川原に微笑んで、彼女を止める。 


「あの2人がああなのはいつもの事でしょ? 
それにこれではいつまで経っても話が進まないですよ?」
「くっ!だ、だが、毎回あいつらは、問題ばっかり起こして!!」  


ヒッ!!
さすがにその目は勘弁して!!
眼力がハンパないんですよ!? 




川原がこちらを睨んでいると、今度は九重がこちらに視線を向けて、話し出す。


「ねぇ泉君、それに石井君、2人もさ、何か提案とか無いかな?正直この大会、勝つ為には君達の力が必要なんだよ。」 


予想外の質問だった。
必要な力?俺と武が?
少し呆然とするが、すぐその意味を理解した。 


「オイ!九重何を言って!」
「卓球は置いといても、ドッジボールについては、このクラスでも運動神経が高い、泉君と石井君に掛かっています。」
「オイ!」 
「特にこの2人は、学校の中でも随一の実力者です。」
「うっ!」


反論しようとする川原であったが、次々とくる九重の説明に対し反論出来なくなってしまう。


たしかに九重の言うとおりだ。
俺も武もそれなりに運動には自信がある。
何故それを九重が知って、川原が反論出来ないかと言うと・・ 






「石井君は、各運動系の部活から何度も助っ人として活動していて有名です。泉君は、生徒会の雑務や風紀委員会との繋がりで運動神経が良いのは、このクラスだけでなく学校の皆さん知ってる常識です。」     
「・・・」


九重の説明に一理あると思ったのか、川原は苦渋の顔になりながらも、黙り込むのであった。


と言うか、学校の常識って・・・・
武が運動部の助っ人で有名なのは分かるが、まさか俺まで・・・まぁ以前沙耶さんに助っ人の話があった時にも、同じこと言われてたから、そんなに驚かないけど・・・・常識ですか・・・ 




何か悲しくなってきた俺をよそに、九重は川原の説得に王手をかける。 


「少しは落ち着いてください川原さん、僕だって川原と同じです。僕もこの大会に勝ちたいんですから。」


少し悲しげな表情で川原を見詰める九重 
そんな彼を見て、反省の色を顔に出した川原が謝罪する。


「す、済まない頭に血が昇り過ぎた。」 
「ふふいいですよ」ニコ 
「うっ!///」カー!!(顔が真っ赤)  
 



女子たち「「「キャー!!」」」
男子たち「「「カッケーですっ!!九重の旦那!!」」」 


・・・・・・・・・ 
何この状況は? 




「なぁ零」
「なんだ?武」
「俺今すっげー言いてぇ事があるんだ。」
「奇遇だなぁー・・・俺もだ。」




「「・・・・」」


俺たち2人はその光景を眺めていると 


「さぁ会議を進めましょう・・ねっ」
「うっ!は、はい////」 


・・・・ラブコメ臭全開だな 




それを見た俺と武は思う。


・・・・うん、まぁ言いたい事はあるよね?


 ひとつだけありますね? 


 アイコンタクトだけで言葉を交わす俺たち同時に頷き
勢いよく立ち上がり、2人のバカップルに心の内をおもいっきし!!


ぶつけるッ!!!!
 



「「とっとと爆発しやがぁれぇてめぇーらぁぁあああ!!!!」」  
 



*学級委員長川原 由紀は、副委員長九重 九十九に恋していた。(クラスでは本人九重以外、全員知ってる事だ。)川原は九重に説得されると普段は見せないしおらしい乙女の顔になるのだ。  


しばし、暴動が起きて主に俺たちしまったが、周りに抑え込まれて、 




・・・・しばらくすると
生暖かい視線をラブラブカップル(仮)に集まる中 
 

「こ、コホンッ!で、では改めて聞くが、石井、泉、何か意見は無いのか?」


川原は惚けていた顔からいつものキリっとした顔つきに変わるが、正直ウンザリする俺と武だったが、彼女の隣で九重が手を合わせてお願いしてくるので、ため息をつきながら考える俺と武 




「そうだなぁ〜まずオレは卓球経験は無いからドッジボールの方にまわりたいな。」
「俺は一応両方経験はあるが、どちらかって言うと・・・ドッジボールの方がいいな。」




武は経験なしか・・・まぁ俺も言うほどじゃないけどな。
かじる程度かな?
どちらにしろ俺もドッジボールの方がいいかな?   




「そうか」


俺たちの返答に納得の表情で頷く川原 
九重もやっぱりそうかみたいな顔で考えている様だ。 


考えている2人にさらに追加でアイデアを出していく。 


「う〜んやっぱ先に卓球のメンバー決めた方が早くね?
その方が作戦も練りやすいしよ。」
「俺も賛成だな。とっととメンバー決めて、作戦立てちまえば、後が楽だ。」
「ん?そうか?」


俺と武の意見に少し悩む川原
どうやら川原は先に勝つ為に作戦とかを立てたいんだろうな〜 


俺がそう考えていると・・・  
思考中の彼女に彼女のナイトこと九重がニコッとしながら彼女に微笑む。




「うん僕もあの2人の意見に賛成です。
早めに決めれば、練習時間も作戦時間も多く取れます。
効率的に考えてもそっちのほうがいいと思いますよ?川原さん」 
「うん・・そうか九重がそう言うなら・・・私も従う////」テレッ///


何かまた甘ったるい雰囲気になる教室 
周りの女子たちがキャーキャー言ってる。
男子たちも神でも見るかのように九重を見て崇めてる。


「「・・・・・」」


そんな光景を白けた目で見る俺と武 








「「スミマセンイチャイチャスルナラ、ヨソデヤッテクレマセンカ?」」 
「うきゅッ!?」 


変な声をあげて、正気に戻る川原




うん、あのね?早くしませんかね?(怒)






 グダグダになりながらも取り敢えずチーム分けを無事に終えた俺たちは大会までの間、それぞれの対策に明け暮れたのだった。 




因みにいつものメンツのチーム分けはこうなった。 


俺『ドッジボール』
武『ドッジボール』
転校生『ドッジボール』
美希『ドッジボール』
藤堂『ドッジボール』 
桜井『卓球』


ついでに英次は『卓球』になりました。 (意外と得意らしい。)  




球技大会の準備 後編へ続く。


おまけ
チーム分けについて 


武「いやぁ〜それにしても無事に決まってよかったな?」 


零「あぁ、ヘタしたら今日残らされてたかも知れない。」


英次「うん、そうだね〜僕も流石にそれは困るかな?」


武「おっと、珍しい奴が入ってきたぞ」


零「どーゆ風の吹き回しだ?英次」


英次「いやなに、最近君たちばかりだろ?偶には僕みたなのが出てきても面白いと思わないかい?」


零「面白くねっ!つーんだよ。」


武「そいや〜おまえ卓球の方にしたんだよな?」


英次「うん、ま〜ね。」


武「得意なのか?」


英次「うん割とね。それにドッジボールみたいに激しい運動は苦手でね。」


武「そうなのか?」


英次「そうなんだよ。だから、僕としても人数の少ない卓球チームに入れてよかったよ。」








零「ハァ〜相変わらずだな?英次」


武「?・・零?」


英次「?」


零「何が苦手だ?単純に面倒なだけだろ?つまらん嘘をつくな」


英次「・・・ふふやっぱり分かっちゃうか・」


零「当たり前だ。何年の付き合いだと思ってんだよ。」


英次「流石に親友だね?」


零「うっせー」






武「・・・・なぁ2人ってよ?
もしかして、そっちのけがあるのか?」




零と英次「「そんなないよねーだろ。キモい(よ)ぞ?武」」バッサ!! 


武「なんで人を罵倒する時だけ息が合うんだよ!?!?」


零と英次「「・・・・」」 


武「黙秘!?」 


零「いやいや・・だって・な?」 チラ 


英次「まったくだね〜」コクリ(頷く) 






武「・・・・なぁ?もしかしてオレ・・・イジられてる?」




零と英次「「そんな事はない(よ?)ぞ?」」ニヨニヨ 


武「だから息合過ぎだろおまえらぁぁぁぁ!!!」  




*零と英次は普段は結構反発しあうのに何故か?武をイジメる時だけ息が合うのだ。



「(旧)こっそり守る苦労人」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く