For Your Smile~君の心を救う~
13
夏休みになり、いつもの5人で日帰り温泉に行くことにした。今回、行く温泉は近場でもっとも人気がある温泉である。
今回の目的は虐められて傷ついた凛華の心の傷が少しでも癒えるといいなぁと思って僕と陽馬が考えた。
「じゃあ30分後にここでいいかな?」
脱衣所の前で合流する時間を決めようと僕は提案したのだが、玲奈ちゃんが嫌そうな顔をする。
「えぇ、女の子は長風呂なのよ。せめて45分後にしてくれない」
「えぇ••••••。そんなに長く入れないよ」
「ここ、色々とあるからそこで待ってようぜ。スマホで連絡してくれればいいし」
奏介がそう言い、僕達は周りを見渡す。
この施設には喫茶店に、ゲーセン、舞台などがあり、いわゆる健康ランドみたいな施設である。
「それじゃあ、45分後に僕に電話して」
「分かったよ」「分かりました」
僕達、男性陣は女性陣と別れ、脱衣所に入る。そして、各自着替え始める。
「俺、兄貴とは一緒に風呂に入ったことあるけど奏介にぃとはないな」
「なんだ?恥ずかしいのか?安心しろ、俺はそう言うの気にしないからな」
「別に恥ずかしくはないけど、1つ思ったことがあるんだ」
「なんだ?」「気になる事?」
僕と奏介は不思議そうな顔をする。
裸になってようやく気付く事••••••。なんだろう。
「あそこの毛は茶色なんだな」
その言葉に僕と奏介は思わず爆笑してしまった。むしろ笑わない方がおかしい。ヤバイ、腹筋崩壊するところだった。
「金色じゃないんだな」
「金色じゃなくて茶色なのは分泌液の影響で濁った色になるんだって」
「へぇ」
「湊••••••、なんでそんなに詳しいんだ?」
「疑問に思ったから調べた。それより、ここで立ち話をしてないで早く入ろう」
僕達はようやく脱衣所から出て浴場へ向かう。
「そういえば、俺温泉始めてだわ!入り方教えてぇ」
浴場に入った瞬間、僕に陽馬が泣きついてきた。
いや、なんで泣きついてくるの!?まぁ、今まで施設暮らしで温泉なんて来れなかったからな。嬉し涙だろう。
「最初にな、男の大事なところを洗ってから入るんだぞ。その後に湯に浸かる!これがマナーだ!」
「なるほど!」
「それじゃあ、行こうか」
僕は大事なところを洗ってから温泉に浸かる。陽馬が念入りに洗っていた事は秘密にしとこう。
「俺、他のところに行ってきてもいい?」
他にも泡風呂やハーブ風呂など色々な温泉がある事を案内板を見た陽馬が聞いてきた。
「行ってもいいけどマナーは守ってね」
「分かった」
「走るなよ〜」
僕と奏介は陽馬を見送って2人っきりになった。奏介は真面目なお顔をして僕に問う。
「本当に言わなくていいのか」
あの事だろう。あの事を知ってるのは僕以外に親父と奏介、玲奈ちゃんぐらいである。陽馬と凛華にはまだ知らない。
「••••••そのうち話すよ。まだ治る可能性もあるし」
「••••••そっか、頑張れよ」
僕はその言葉に頷くことしかでしなかった。
僕と奏介は一通り温泉を堪能したあと、浴場から出た。陽馬はもう一周したいと言ったので別れて行動することにした。
「ジュースでも飲むか」
「そうしよう」
僕と奏介は自販機へ向かう••••••がいつの間にか僕は天を眺めていた。
「え?」
一瞬何が起きたのか分からなかった。僕の様子を見ていた奏介が手を伸ばす。
「おい、大丈夫か?盛大に転けたけど」
どうやら、転けたらしい。でも、転んだ時の記憶がない、痛みもない。まるで意識が飛んだみたいに••••••。
「あぁ、大丈夫。ちょっとのぼせたみたい」
「本当に大丈夫か?無理だけはするなよ」
「••••••分かってる」
僕はこの後何もできず、大人しくジュースを片手に奏介と3人を待った。僕の調子が悪いので、その日は温泉だけ堪能して帰ることになった。
今回の目的は虐められて傷ついた凛華の心の傷が少しでも癒えるといいなぁと思って僕と陽馬が考えた。
「じゃあ30分後にここでいいかな?」
脱衣所の前で合流する時間を決めようと僕は提案したのだが、玲奈ちゃんが嫌そうな顔をする。
「えぇ、女の子は長風呂なのよ。せめて45分後にしてくれない」
「えぇ••••••。そんなに長く入れないよ」
「ここ、色々とあるからそこで待ってようぜ。スマホで連絡してくれればいいし」
奏介がそう言い、僕達は周りを見渡す。
この施設には喫茶店に、ゲーセン、舞台などがあり、いわゆる健康ランドみたいな施設である。
「それじゃあ、45分後に僕に電話して」
「分かったよ」「分かりました」
僕達、男性陣は女性陣と別れ、脱衣所に入る。そして、各自着替え始める。
「俺、兄貴とは一緒に風呂に入ったことあるけど奏介にぃとはないな」
「なんだ?恥ずかしいのか?安心しろ、俺はそう言うの気にしないからな」
「別に恥ずかしくはないけど、1つ思ったことがあるんだ」
「なんだ?」「気になる事?」
僕と奏介は不思議そうな顔をする。
裸になってようやく気付く事••••••。なんだろう。
「あそこの毛は茶色なんだな」
その言葉に僕と奏介は思わず爆笑してしまった。むしろ笑わない方がおかしい。ヤバイ、腹筋崩壊するところだった。
「金色じゃないんだな」
「金色じゃなくて茶色なのは分泌液の影響で濁った色になるんだって」
「へぇ」
「湊••••••、なんでそんなに詳しいんだ?」
「疑問に思ったから調べた。それより、ここで立ち話をしてないで早く入ろう」
僕達はようやく脱衣所から出て浴場へ向かう。
「そういえば、俺温泉始めてだわ!入り方教えてぇ」
浴場に入った瞬間、僕に陽馬が泣きついてきた。
いや、なんで泣きついてくるの!?まぁ、今まで施設暮らしで温泉なんて来れなかったからな。嬉し涙だろう。
「最初にな、男の大事なところを洗ってから入るんだぞ。その後に湯に浸かる!これがマナーだ!」
「なるほど!」
「それじゃあ、行こうか」
僕は大事なところを洗ってから温泉に浸かる。陽馬が念入りに洗っていた事は秘密にしとこう。
「俺、他のところに行ってきてもいい?」
他にも泡風呂やハーブ風呂など色々な温泉がある事を案内板を見た陽馬が聞いてきた。
「行ってもいいけどマナーは守ってね」
「分かった」
「走るなよ〜」
僕と奏介は陽馬を見送って2人っきりになった。奏介は真面目なお顔をして僕に問う。
「本当に言わなくていいのか」
あの事だろう。あの事を知ってるのは僕以外に親父と奏介、玲奈ちゃんぐらいである。陽馬と凛華にはまだ知らない。
「••••••そのうち話すよ。まだ治る可能性もあるし」
「••••••そっか、頑張れよ」
僕はその言葉に頷くことしかでしなかった。
僕と奏介は一通り温泉を堪能したあと、浴場から出た。陽馬はもう一周したいと言ったので別れて行動することにした。
「ジュースでも飲むか」
「そうしよう」
僕と奏介は自販機へ向かう••••••がいつの間にか僕は天を眺めていた。
「え?」
一瞬何が起きたのか分からなかった。僕の様子を見ていた奏介が手を伸ばす。
「おい、大丈夫か?盛大に転けたけど」
どうやら、転けたらしい。でも、転んだ時の記憶がない、痛みもない。まるで意識が飛んだみたいに••••••。
「あぁ、大丈夫。ちょっとのぼせたみたい」
「本当に大丈夫か?無理だけはするなよ」
「••••••分かってる」
僕はこの後何もできず、大人しくジュースを片手に奏介と3人を待った。僕の調子が悪いので、その日は温泉だけ堪能して帰ることになった。
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