For Your Smile~君の心を救う~

河野原ぺこ@垢停止中

12

 凛華が虐められている事を知ってから1日が経過した。その間に物凄い量の情報が手に入った。

 まず、いじめを行っている奴は3人、主犯の高橋 夏美、その取り巻きの大口 優花、若月 歩がいじめを行っているようだ。

 僕は高橋はクソだと思った。親の力を自分の力だと勘違いし、それを酷使しているからだ。去年、あった事あるがまさかこんな事をする子だとは思わなかった。

 次に、こいつらの罪である。彼女らは凛華の物を勝手に盗む窃盗罪、凛華の物を無理矢理奪い取る強盗罪、凛華の物を自分の物のように使う横領罪、凛華の物を壊す器物破損罪、凛華を傷つける傷害罪の計5つの罪を犯している。

 これだけの罪を見つけた僕は徹底比較に潰してやろうと思った。

 最後に、彼女らがいつも凛華を虐めている場所である。彼女らは屋上への扉の前で虐めているらしい。あそこは掃除の時以外、ほとんど人が行かなく、屋上も危険なので立入禁止なので、放課後はほとんど人が来ないらしい。

 僕はここまで調べた後、陽馬、奏介、玲奈ちゃんをとある喫茶店に集めこの事を話した。

「クソだな!そいつら!」
「絶対許さない!」
「••••••」

 奏介、玲奈ちゃんは激怒し、陽馬は黙っていた。

「俺、高橋カンパニーに文句言ってくる!」

 そう言うと奏介は立ち上がり、外へ行こうとする。僕は、奏介を止めた。

「なんだよ。止めるのか?」
「止めるよ。この数カ月、我慢していた凛華の努力を無駄にする気?それに、もっと重い罪をきせないと。その為に集まって貰ったんだから。とりあえず、座って」

 僕は奏介を無理矢理座らせる。奏介は自分を落ち着かせるように深呼吸をする。

「ここからが本題。高橋達は屋上でいじめを行っているらしい。新学期が始まってもいじめは続けるだろうね。そこで、そこに監視カメラを設置しようと思うよ。勿論、先生の許可付で」
「今、訴えてもいいんじゃないか?」
「今でもいいけど、証拠はちゃんとしてた方がいいよね」
「勤さんには言ってあるの?」
「勿論、弁護士も雇って貰える予定だよ」
「そうなのか。徹底してるな」
「潰すって決めたから」

 僕は不気味な笑みを浮かべた。

「敵に回したくないな」
「最高の褒め言葉だよ」
「そうかい」

 僕はその日の段取り等を話して奏介と玲奈ちゃんと別れ、僕は陽馬と帰路を辿っている。

「兄貴、ありがとう」
「家族じゃないか。それにしてもなんで凛華は言ってくれなかったんだろう?あれだけ頼ってねって言ったのに」
「迷惑かけたくなかったからだろうな」
「全く、世話の焼ける妹だね」
「そうだな」

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