冷たい部長の甘い素顔【コミカライズ連載中】
第66話 思い出のプラネタリウムにて
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12月24日   月曜日  
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ん……
遠くでアラームが鳴ってる……
起きなきゃ……
寝ぼけながら、そんな事を思っていると、不思議な感覚に襲われる。
ん?
だんだん意識が覚醒してくる。
私は目を開けた。
目の前に将軍さんの顔がある。
「将軍さん、何してるんですか?」
不思議な感覚の正体に気づいた私は、一応、確認する。
「マッサージ?」
将軍さんは、さらっと言ってのけた。
「違いますよね?」
私が、そう言っても、将軍さんは、全く動じない。
「んー、あまり、違わないと思うけど……」
将軍さんは、そのままずっと、私に触れ続ける。
「将軍さん!」
私が、少し声を荒げると、将軍さんは、そのまま身を起こして、私に覆い被さってきた。
「将軍さ……」
全部言い終わらないうちに、唇が塞がれる。
私は、また抗えないまま、昨夜の夢の続きにいざなわれた。
その後、私たちは、朝風呂に入る。
お部屋にお風呂があって良かった……
「将軍さんってば、もう!」
私1人が、プリプリと怒っていると、将軍さんは、また私を後ろから抱きしめて、耳元で
「ごめん」
とささやく。
なのに、言葉とは裏腹に、将軍さんの手は、再び不穏な動きを始める。
「将軍さん! ダメです!
朝食に間に合わなくなります」
私がそう制すと、将軍さんは、ようやくその手を止めた。
「爽が、かわいすぎるから、いけないんだ」
何、それ……
ほんと、将軍さんって、大人なんだか、子供なんだか……
私たちは、今度こそ、健全に朝湯を終え、朝食に向かう。
おいしい和定食をいただき、部屋に戻ると、荷物をまとめて、旅館を後にする。
向かう先は、初デートのプラネタリウム。
今回のプログラムは、冬の星座。
いつも何となく、私の右に将軍さんがいるのに、今日はなぜか左に将軍さんが座った。
だから、どう…ということはないんだけど、なんとなく落ち着かない。
将軍さんは、そういうの、どっちでも気にしないのかな。
まぁ、特に決めてるわけでもないし、どちらでもいいんだけど。
だから、私は、左手を、将軍さんの右手と繋いで夜空を見上げる。
私は、美しい星々を眺めながら、将軍さんとの初デートを昨日のことのように思い出していた。
あの時、初デートなのに、会話が途切れなくてとても楽しかったこと。
あの時も、こうして手を繋いで、2人で星空を眺めたこと。
そんなことを思い返していると、上映終了間際、東の空が白み始めた頃、将軍さんが私の手を離した。
えっ、なんで?
私がそう思ったのも束の間、将軍さんは、私の左手に何かを始めた。
ん?
薬指を滑る硬い感触……
私が視線を向けると、将軍さんはにっこり笑ってささやいた。
「一生、俺のものでいてくれる?」
照明が戻って、ドーム内が明るくなると、私の左手には、夜が明けても永遠に消えない星がキラキラと瞬いていた。
「これ……」
もしかして……
「爽、結婚しよう。
ずっと、俺のそばにいてくれないか?」
将軍さんは、私の左手を握ったままそう言った。
私は、嬉しくて、喉が詰まる。
うまく、言葉が出てこない。
それでも、ようやく一言だけ、言葉を絞り出す。
「……はい」
嬉し涙に滲んだ私の目には、左手に、星がいくつも輝いているように見える。
私は、嬉しくてずっと左手を眺めていた。
将軍さんも同じ気持ちでいてくれたんだ。
そのことが、何より嬉しかった。
12月24日   月曜日  
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ん……
遠くでアラームが鳴ってる……
起きなきゃ……
寝ぼけながら、そんな事を思っていると、不思議な感覚に襲われる。
ん?
だんだん意識が覚醒してくる。
私は目を開けた。
目の前に将軍さんの顔がある。
「将軍さん、何してるんですか?」
不思議な感覚の正体に気づいた私は、一応、確認する。
「マッサージ?」
将軍さんは、さらっと言ってのけた。
「違いますよね?」
私が、そう言っても、将軍さんは、全く動じない。
「んー、あまり、違わないと思うけど……」
将軍さんは、そのままずっと、私に触れ続ける。
「将軍さん!」
私が、少し声を荒げると、将軍さんは、そのまま身を起こして、私に覆い被さってきた。
「将軍さ……」
全部言い終わらないうちに、唇が塞がれる。
私は、また抗えないまま、昨夜の夢の続きにいざなわれた。
その後、私たちは、朝風呂に入る。
お部屋にお風呂があって良かった……
「将軍さんってば、もう!」
私1人が、プリプリと怒っていると、将軍さんは、また私を後ろから抱きしめて、耳元で
「ごめん」
とささやく。
なのに、言葉とは裏腹に、将軍さんの手は、再び不穏な動きを始める。
「将軍さん! ダメです!
朝食に間に合わなくなります」
私がそう制すと、将軍さんは、ようやくその手を止めた。
「爽が、かわいすぎるから、いけないんだ」
何、それ……
ほんと、将軍さんって、大人なんだか、子供なんだか……
私たちは、今度こそ、健全に朝湯を終え、朝食に向かう。
おいしい和定食をいただき、部屋に戻ると、荷物をまとめて、旅館を後にする。
向かう先は、初デートのプラネタリウム。
今回のプログラムは、冬の星座。
いつも何となく、私の右に将軍さんがいるのに、今日はなぜか左に将軍さんが座った。
だから、どう…ということはないんだけど、なんとなく落ち着かない。
将軍さんは、そういうの、どっちでも気にしないのかな。
まぁ、特に決めてるわけでもないし、どちらでもいいんだけど。
だから、私は、左手を、将軍さんの右手と繋いで夜空を見上げる。
私は、美しい星々を眺めながら、将軍さんとの初デートを昨日のことのように思い出していた。
あの時、初デートなのに、会話が途切れなくてとても楽しかったこと。
あの時も、こうして手を繋いで、2人で星空を眺めたこと。
そんなことを思い返していると、上映終了間際、東の空が白み始めた頃、将軍さんが私の手を離した。
えっ、なんで?
私がそう思ったのも束の間、将軍さんは、私の左手に何かを始めた。
ん?
薬指を滑る硬い感触……
私が視線を向けると、将軍さんはにっこり笑ってささやいた。
「一生、俺のものでいてくれる?」
照明が戻って、ドーム内が明るくなると、私の左手には、夜が明けても永遠に消えない星がキラキラと瞬いていた。
「これ……」
もしかして……
「爽、結婚しよう。
ずっと、俺のそばにいてくれないか?」
将軍さんは、私の左手を握ったままそう言った。
私は、嬉しくて、喉が詰まる。
うまく、言葉が出てこない。
それでも、ようやく一言だけ、言葉を絞り出す。
「……はい」
嬉し涙に滲んだ私の目には、左手に、星がいくつも輝いているように見える。
私は、嬉しくてずっと左手を眺めていた。
将軍さんも同じ気持ちでいてくれたんだ。
そのことが、何より嬉しかった。
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