VRゲームはこうしたら最強に成れると聞いたので〜世界を喰らい尽くす粘液〜

毒肉

#5 魔王ナターロ降誕!

『《隠密》のスキルレベルが4に上昇しました!』
『《忍び足》のスキルレベルが3に上昇しました!』
『《捕食》のスキルレベルが7に上昇しました!』
『《早食い》のスキルレベルが7に上昇しました!』
『《解体》のスキルレベルが5に上昇しました!』
『《拷問》のスキルレベルが3に上昇しました!』
『《運気上昇》のスキルレベルが3に上昇しました!』
『《溶解》のスキルレベルが4に上昇しました!』
『《毒生成》のスキルレベルが7に上昇しました!』
『《酸生成》のスキルレベルが7に上昇しました!』
『《鑑定》のスキルレベルが5に上昇しました!』


俺は気づいてしまった、食事系スキルを簡単にレベルアップさせる方法が!
この森で俺より強いMOBはそうそう居ないだろう。
スライムや一角兎以外にも出現率は低いが【ブラウン・ベア】【小鬼ゴブリン】の様なモンスターも居るみたいだ。
しかしそいつ等も今の俺からしたら弱い敵という事に違いは無い。


数日の人類プレイヤーとレベリングで種族と職業のレベルが6になり、ステータスも運気以外は7均等、運気は71まで上がった。
スキルの効果と合わせると74だな。
それで、弱い敵ばっかりになってしまったので、特に使い道の無いインベントリのアイテム達を試しに何個か食べてみた。
すると僅かながら《消化》等のスキルに経験値が入ったのだ。
なので次に木や岩を食べてみた所、狙い通りスキルに経験値が入った。
そう、オブジェクトも食べれば勿論微々たるものだがスキルを成長させられるのだ。
ここから導き出される答え、それは……










_人人人人人人人人人人人人人_
> フィールドを食べよう! <
 ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄






そうと決まれば有り余るスキルポイントで役に立ちそうなスキルを取って行こう。
なにせ【ゴブリンキラー】と【ベアキラー】の称号ボーナスで55もポイントが有るのだ。
豪快に使わなければ宝の持ち腐れと言う奴だ。




◆◆◆




決まったぞ!
イカれたメンバー達を紹介するぜ!
先ずはスタミナが満タンの時、食べる事で余分にスタミナを貯蓄する《飽食》!
消費ポイントは3ポイント!


食べる事で魔力を超少しづつ回復する《魔食》!
消費ポイントは4ポイント!


一度に食べる量を増やしてくれる《大食い》!
消費ポイントは2ポイント!


食べた時に回復するスタミナを少しだけ増やす《乞食》!
消費ポイントは3ポイント!


口で発動させるスキルの効果を高める《大口》!
消費ポイントは3ポイント!


最後は食べる事で超少し体力を回復する《美食》!
消費ポイントは5ポイント!


合計20ポイントも豪快に消費してスキルを取ったが、決して無駄にはならない筈だ。


さて、手始めにここら辺をハゲ大地にしてやろう!




◆◆◆




俺の名前はリョフンギヌス。
人間の槍士をやっているプレイヤーだ。
普段はパーティメンバー達と一緒にゲームをしているが、今回は一人でこの森に来ている。
何故かと言えば、この前メンバーと狩りに来た時にパーティが全滅したのだ。
余りにあっさりとやられてしまったので、メンバーがログイン出来ない間に少しでもレベルを上げて次来た時に皆を楽させたり、驚かせたりしたいのだ。


リョフンギヌスは「はぁ、」と大きな溜息を吐く。
その理由は仲間のログイン出来ないについてだ。
この前全滅した原因……通称「溶かすさん」がどうやらメンバーのトラウマになっているらしいのだ。
魔術師のカナデは
「溶かされた時の感触が頭から抜けずにログインするのを躊躇していまい、今そちらに行ってもお役に立てる気がしません」
盾士のガッチガチ=ヤーデは
「数日間待ってくれ」
とメールが届いたのだ。


あぁ、考えれば考える程憂鬱になる。
それもこれも全部あのクソスライムのせいだ!折角買ったオニューの槍も盗られちまうしよ!
リョフンギヌスはおもむろに石を拾い、力一杯投げつける。
石は木にぶつかり少し傷を付けて地面に落ちる。
再び大きな溜息をつく。


「もうあのスライムには会いたくねぇな……」


今思えば、これは盛大なフラグだ。
こんな事を言ってしまった過去の自分を殴ってやりたい。


《気配察知》に異様な気配を感じ取り、咄嗟に後ろを振り返る。
後ろでは木々がゴポゴポと言う音とともにバッタバッタと倒れて行く。
ソレ・・は倒木を数本・・咥え込み、文字通り溶けるように食べて行く・・・・・
木が、岩が、動物が、魔物が、地面が、狩りをしていたプレイヤーが、、それらを破壊した事でドロップするアイテムが、素早く飲み込まれていく。


「あ、あぁ……っ!」


すまん、お前ら。
俺もしばらくイン出来そうにないわ。


俺の体は粘液の塊に触れた瞬間、当たった部分から蒸発する様に消えていった。




◆◆◆




『戦闘に勝利しました!』
『戦闘に勝利しました!』
『戦闘に勝利しました!』

……
………
…………
『戦闘に勝利しました!』
『種族レベルが5に上昇しました!』
『スキルポイントを5獲得しました!』
『ステータスポイントを10獲得しました!』
『職業レベルが5に上昇しました!』
『スキルポイントを5獲得しました!』
『ステータスポイントを10獲得しました!』
『《捕食》のスキルレベルが8に上昇しました!』
『《隠密》のスキルレベルが5に上昇しました!』
『《忍び足》のスキルレベルが4に上昇しました!』
『《早食い》のスキルレベルが7に上昇しました!』
『《解体》のスキルレベルが6に上昇しました!』
『《拷問》のスキルレベルが4に上昇しました!』
『《溶解》のスキルレベルが5に上昇しました!』
『《毒生成》のスキルレベルが8に上昇しました!』
『《酸生成》のスキルレベルが8に上昇しました!』
『《悪食》のスキルレベルが8に上昇しました!』
『《飽食》のスキルレベルが3に上昇しました!』
『《魔食》のスキルレベルが2に上昇しました!』
『《乞食》のスキルレベルが3に上昇しました!』
『《大食い》のスキルレベルが3に上昇しました!』
『《大口》のスキルレベルが4に上昇しました!』
『《美食》のスキルレベルが2に上昇しました!』
『《運気上昇》のスキルレベルが4に上昇しました!』
『《強盗》のスキルレベルが4に上昇しました!』
『《雷脆弱》のスキルレベルが8に減少しました!』
『《視界反色耐性》のスキルレベルが3に上昇しました!』
『《食中毒耐性》のスキルレベルが4に上昇しました!』
『《発熱耐性》のスキルレベルが3に上昇しました!
『《麻痺耐性》のスキルレベルが5に上昇しました!』
『《毒茸耐性》のスキルレベルが3に上昇しました!』
『《感電耐性》のスキルレベルが2に上昇しました!
『《痙攣耐性》のスキルレベルが2に上昇しました!
『《幻覚耐性》のスキルレベルが3に上昇しました!』
『《毒耐性》のスキルレベルが5に上昇しました!』
『《状態異常耐性》のスキルレベルが6に上昇しました!』
『《解毒》のスキルレベルが3に上昇しました!』
『《気配察知》のスキルレベルが4に上昇しました!』
『条件を満たした為、《毒草耐性》を習得しました!』
『条件を満たした為、《掘削》を習得しました!』
『条件を満たした為、《樵》を習得しました!』
『条件を満たした為、《採掘》を習得しました!』
『条件を満たした為、《伐採》を習得しました!』
『条件を満たした為、《破壊補正》を習得しました!』
『条件を満たした為、《疾走》を習得しました!』
『条件を満たした為、《追い剥ぎ》を習得しました!』
『称号【環境破壊】を獲得しました!』
『称号ボーナスとしてスキルポイントを3獲得しました!』
『称号【もっと食べさせて!】を獲得しました!』
『称号ボーナスとしてスキルポイントを3獲得しました!』
『称号【ヒュームキラー】を獲得しました!』
『称号ボーナスとしてスキルポイントを3獲得しました!』
『称号【プレイヤーキラー】を獲得しました!』
『称号ボーナスとしてスキルポイントを3獲得しました!』


目まぐるしく流れるログに戸惑いながらも、俺は黙々とフィールドを飲み込んで行く。
どうやらプレイヤーや毒草や毒茸を飲み込んでいたらしい。スキルレベルが上がって嬉しい誤算だ。
どうやら《強盗》《追い剥ぎ》と高い運気のお陰でドロップするアイテムの量が膨れ上がり、またそれを食べてスキルが上がっていくようだ。
フィールドを飲み込むのに便利そうなスキルをゲット出来てラッキーだな!運気のお陰かも知れない。
このまま森を食べ尽くして、この土地を支配してしまおうかと言う黒い考えが浮かぶ。
正直、より強くより有名になる事が目標であり、ゲームの中で正義の味方をしようだなんて微塵も思わない。
このまま魔王ロールでもやってやろうかな?
それはそれで面白そうだ!よし、決めたぞ!
俺は今から魔王になる!その為に先ずは食べよう!
食って食って食いまくれば最強になれる!


「今の内に《人類語》の練習をしておこう。人類プレイヤーや人間と同じ位の知性を持つNPCに対して、宣戦布告を行うその日迄に!」


目標の決まったナターロはたどたどしい人類語を喋りながら森を更地に変えていく。


「そうだ!このスキルはまだ試して無かったな。《分裂》!」


魔力と体力、スタミナの上限が半分になり、自分そっくりのスライムが目の前に現れる。


「おぉ!分身出来るなんて強キャラのお約束じゃないか!どういう理屈かは知らないけど、二人同時に操作出来る!上手く行けば二倍の効率が出せるぞ!」


分裂は体力と魔力とスタミナの上限が半分になる代わりに、自分の分身を作る事の出来るスキルである。
この分身は経験値を共有し合っている為、二倍の効率でスキルを上げることが出来るのだ。


『戦闘に勝利しました!』
『種族レベルが6に上昇しました!』
『スキルポイントを5獲得しました!』
『ステータスポイントを10獲得しました!』
『職業レベルが6に上昇しました!』
『スキルポイントを5獲得しました!』
『ステータスポイントを10獲得しました!』
『種族レベルが7に上昇しました!』
『種族スキル《吸収成長》が使えるようになりました!』
『スキルポイントを5獲得しました!』
『ステータスポイントを10獲得しました!』
『職業レベルが7に上昇しました!』
『スキルポイントを5獲得しました!』
『ステータスポイントを10獲得しました!』
『職業スキル《体術》が使えるようになりました!』
『《捕食》のスキルレベルが9に上昇しました!』
『《隠密》のスキルレベルが6に上昇しました!』
『《忍び足》のスキルレベルが5に上昇しました!』
『《早食い》のスキルレベルが8に上昇しました!』
『《解体》のスキルレベルが7に上昇しました!』
『《拷問》のスキルレベルが5に上昇しました!』
『《溶解》のスキルレベルが6に上昇しました!』
『《毒生成》のスキルレベルが9に上昇しました!』
『《酸生成》のスキルレベルが9に上昇しました!』
『《悪食》のスキルレベルが9に上昇しました!』
『《飽食》のスキルレベルが4に上昇しました!』
『《魔食》のスキルレベルが3に上昇しました!』
『《乞食》のスキルレベルが4に上昇しました!』
『《大食い》のスキルレベルが4に上昇しました!』
『《大口》のスキルレベルが5に上昇しました!』
『《美食》のスキルレベルが3に上昇しました!』
『《強盗》のスキルレベルが5に上昇しました!』
『《気配察知》のスキルレベルが5に上昇しました!』
『《疾走》のスキルレベルが4に上昇しました!』
『《雷脆弱》のスキルレベルが7に減少しました!』
『《視界反色耐性》のスキルレベルが4に上昇しました!』
『《食中毒耐性》のスキルレベルが5に上昇しました!』
『《発熱耐性》のスキルレベルが4に上昇しました!
『《麻痺耐性》のスキルレベルが6に上昇しました!』
『《毒茸耐性》のスキルレベルが4に上昇しました!』
『《感電耐性》のスキルレベルが3に上昇しました!
『《痙攣耐性》のスキルレベルが3に上昇しました!
『《幻覚耐性》のスキルレベルが4に上昇しました!』
『《毒耐性》のスキルレベルが7に上昇しました!』
『《状態異常耐性》のスキルレベルが7に上昇しました!』
『《解毒》のスキルレベルが4に上昇しました!』
『《分裂》のスキルレベルが3に上昇しました!』
『《毒草耐性》のスキルレベルが3に上昇しました!』
『《掘削》のスキルレベルが5に上昇しました!』
『《樵》のスキルレベルが4に上昇しました!』
『《採掘》のスキルレベルが5に上昇しました!』
『《伐採》のスキルレベルが4に上昇しました!』
『《破壊補正》のスキルレベルが3に上昇しました!』
『《追い剥ぎ》のスキルレベルが3に上昇しました!』
『《酸弾吐き》のスキルレベルが5に上昇しました!』
『《言語学》のスキルレベルが5に上昇しました!』
『《人類語》のスキルレベルが3に上昇しました!』
『条件を満たした為、《毒弾吐き》を習得しました!』
『条件を満たした為、《毒魔法》を習得しました!』
『条件を満たした為、《暴食》を習得しました!』
『条件を満たした為、《毒の功名》を習得しました!』
『条件を満たした為、《敵意感知》を習得しました!』
『条件を満たした為、《暗殺術》を習得しました!』
『条件を満たした為、《体力自動回復》を習得しました!』
『条件を満たした為、《魔力自動回復》を習得しました!』
『条件を満たした為、《持久自動回復》を習得しました!』
『称号【大罪を知る者】を獲得しました!』
『称号ボーナスとしてスキルポイントを3獲得しました!』
『《吸収成長》のスキルレベルが3に上昇しました!』
『《暴食》のスキルレベルが2に上昇しました!』
『称号【土地潰し】を獲得しました!』
『称号ボーナスとしてスキルポイントを3獲得しました!』
『称号【耐性マニア】を獲得しました!』
『称号ボーナスとしてスキルポイントを3獲得しました!』
『称号【破壊者】を獲得しました!』
『称号ボーナスとしてスキルポイントを3獲得しました!』
『称号【酸使い】を獲得しました!』
『称号ボーナスとしてスキルポイントを3獲得しました!』
『称号【毒使い】を獲得しました!』
『称号ボーナスとしてスキルポイントを3獲得しました!』


森はもう林とも呼べない程に何も無く、ソコに有るのは乱雑に掘られた地面と大きな・・・スライムだけである。


いやぁ、新しいスキル《吸収成長》で食えば食う程体積がデカくなるだなんて、俺にピッタリだな!
一定時間経つか、死んだら元の大きさに戻ってしまうみたいだから気を付けないと。
流石に《分裂》を解除する時に体積は引き継がないらしい。
体積の小さいになってしまった。
《暴食》とかいう如何にもヤバそうな名前のスキルの効果は食い殺した相手のスキルを極々超低低確率で一つ貰えるらしい。
確率が物凄く低い上に貰ったスキルはもう一度同じスキルを食べないとレベルが上がらないらしい。
《毒の功名》は耐性のある毒系状態異常を《毒生成》で生成出来るスキルらしい。
これは前より積極的に毒のある食べ物を食べなければ。
称号の方は【耐性マニア】は耐性系スキルの習得率10%上昇&成長速度5%上昇。
【大罪を知る者】は特定のNPCに好感度上昇(小)。
【破壊者】は《破壊補正》の成長速度を3%上昇。
【土地潰し】はオブジェクトへの破壊行動に5%の上昇補正。
【毒使い】と【酸使い】はそれぞれへの与ダメが5%上昇&被ダメ5%減少らしい。
スキルポイントもウハウハだ。


しかし、やっぱり種族と職業のレベルが一気に上がらないのは面倒臭いな。
どうやらこのゲーム、種族と職業のレベルが上がった後、経験値の獲得出来る量が一定時間半分になるらしいのだ。
そのせいでこんなに魔物や動物やプレイヤーを倒したのに二つしか上がってない。




◆◆◆




……不味いな。
滝の様に流れるログを確認していると、何やら遠くの方に70人程の人影が見える事に気付いた。
《敵意感知》で敵意をビンビン感じる。
《鑑定》……うわぁ、プレイヤーと神官とか衛兵とかっぽいNPCがこっちに使って来てる。


『《鑑定》のスキルレベルが6に上昇しました!』
『条件を満たした為、《遠視》を習得しました!』


最悪だ。プレイヤーは殆どが7レベル前後。俺よりレベルの高いプレイヤーもチラホラしている。
NPCなんかはもっと酷い。
その大半が10レベルを越えている。
不味い。非常に不味い。
プレイヤーだけでも勝てるかどうか危ういのにそこに絶対勝てない奴ら連れて来るとか頭おっかしいんじゃねぇの?
俺の能力は高範囲殲滅と人数削りに特化しているのは明らかだ。
しかし、NPCは一人一人を相手にしなければならない程強力だ。
プレイヤーは何とかなるだろうが、NPC……
あぁ、クソが!派手に動き過ぎたか?
概ねプレイヤーが掲示板で拡散、それをNPCと交流のあるプレイヤーが統治組織の様なものに報告した阿呆が居ると言った所か。
チッ、魔王ロールには丁度良いが、流石に多勢に無勢だ。初戦で負けた魔王とか面子が立たない!
どうする!
数はプレイヤー40くらい、NPC30くらい。
プレイヤーとレベルの低いNPCをある程度殲滅してそこからレベルの低い順に一人から三人づつ潰すしか無いな。


「おい!そこの魔物!私はファウストの町大神官、ケレイブ・クラーク!お前を討伐しに来た者だ!この森をこんなにしたのは貴様か?!」


ウゲェ、アイツ【大神官アーク・クレリック】が20レベル、セカンドジョブを解放して【司教ビジョップ】が4の化け物じゃねぇか!
なんだよ!セカンドレイスの【聖人セイクリッド・ヒューム】って!絶対強いじゃん!


いかんいかん。魔王然として振る舞わなくては。


「これはこれは、大神官殿。私はの名はナターロ・モゥキィ・オリッシュ。どうぞ御気軽にナターロとお呼びください。この森を食い尽くした者で御座います。そして、ゆくゆくはこの世界を喰らい尽くす者であります。其れで、此度はどの様な御要件で?」


うん、自分の中では上出来だ。分裂しながら練習した甲斐があったな。


「要件だと?貴様、我々を愚弄するか?貴様が森を食い尽くしたお陰で、町の資源の大半が採取不可能になり、何人もの住人が貴様に飲み込まれ現在行方不明となっている!悪しき魔物達を抹消するのが我々の仕事だ!」


「つまり、私を倒しに来た、と?」


「それ以外に何があると言うのだ!」


「ならば、そう簡単に負ける訳には行けませんね。」


俺を討伐しに来た者達が一斉に構えをとる。
何人かは詠唱や技のタメに入った様だ。


「ふん、魔物風情が何を抜かすか!貴様を《鑑定》したが、そのレベルでどうやって勝つと言うのだ?どんな小細工でスキルを見えなくしているかはしているかは知らんが、貴様は此処で為す術なく倒される!それが運命だ!」


「そうですか……ならば、運命に抗って差し上げましょう。」


「何を…」


「オイ!皆、下だ!」


何人かに気付かれたか!
だがもう遅い!あんたとの会話、良い時間稼ぎになったよ!


俺の体から《擬態》で根の様に地中に伸びた触手が毒と酸を撒き散らしながら土を《消化》しながら《疾走》する。
討伐隊は咄嗟に飛び上がるも何人かが脚を持っていかれ、また躱した者達も殆どが【麻痺】や【幻覚】【毒】等の状態異常や酸による防具の損傷に悩まされる。
地面はスライムで出来た針山の様になる。


「先ずは、何人かの脚を頂きました。時間稼ぎご苦労様です。」


「ッ!貴様ァ!貴方達!我々の力をあの憎きスライムに見せ付けるのです!」


『称号【人類の敵】を獲得しました!』
『称号ボーナスとしてスキルポイントを3獲得しました!』


怒号と同時に攻撃が飛び交う。
前衛は突っ込み、後衛は魔法や矢、銃弾等を一斉に発射する。
伸ばした腕で実態の有る攻撃は溶かし、魔法攻撃は躱す。
単純だが中々難しい。


「《一刀両断》!」
「《中段突き》!」
「《リジェネーション》!」
「《ファイア・エンチャント》!」
「《レーザー・セーバー》!」
「《ブリザード》!」
「《参ノ型:廻り駒》!」
「《デトックス》!」
「《ウォーター・ジャベリン》!」
「《ハイ・ヒール》!」
「《活力の源》!」
「《エンチャント・レジスト・パラライズ》!」
「《アース・レベリング》!」
「《エナジー・バリア》!」
「《ピアス・ショット》!」
「《陰の火:黑焔》!」
「《バイタリティ・ブースト》!」
「《矢降り五月雨》!」
「《エンチャント・ライトニング》!」
「《ダーク・ボール》!」
「《サモン・骸骨の小隊スケルトン・アーミーズ》!」
「《カースド・インパクト》!」
「《スパイラル・ショック》!」
「《プロテクト》!」
「《爆裂魔弾射》!」
「《ブレッシング》!」
「《鼓舞》!《統率》!」
「《胡桃割り》!」
「《ホーリー・ウェーブ》!」
「《フレア・ウィップス》!」
「《術式拡張》!」
「《誘う子守唄》!」
「《五連撃拳》!」
「《アサシネイト》!」
「《ウィップス・バインド》!」
「《カバー・ムーヴ》!」
「《ファイア・ウォール》!」
「《シールド・アタック》!」
「《下段蹴》!」


チッ!魔法は溶かせない事に気づかれて魔法攻撃が増えやがった!
エンチャントで属性付与されてもダメージが通るのかよ!
相手の足場や装備を食べて妨害しつつ各種ポイントを回復しているが、このままだと決定打に欠けるし何時まで持つかも分からない。
偶に飛んで来る状態異常も厄介だ。
耐性が付くまでが俺の場合早いのに加え、全状態異常の威力が大幅に下がるのと終了時間までが短いのが不幸中の幸いか?
それでも一瞬動きが鈍ってしまうのが命取りだ。


『条件を満たした為、《魔法耐性》を習得しました!』
『《物理耐性》のスキルレベルが5に上昇しました!』
『《火脆弱》のスキルレベルが7に減少しました!』
『《雷脆弱》のスキルレベルが5に減少しました!』
『《体術》のスキルレベルが3に上昇しました!』
『《擬態》のスキルレベルが6に上昇しました!』
『《疾走》のスキルレベルが5に上昇しました!』
『《ストレングス・ブースト》のスキルレベルが3に上昇しました!』
『《破壊補正》のスキルレベルが4に上昇しました!』
『条件を満たした為、《我慢》を習得しました!』
『条件を満たした為、《光耐性》を習得しました!』
『条件を満たした為、《呪詛耐性》を習得しました!』
『条件を満たした為、《水耐性》を習得しました!』
『条件を満たした為、《打撃耐性》を習得しました!』
『条件を満たした為、《土耐性》を習得しました!』
『条件を満たした為、《浄化耐性》を習得しました!』
『条件を満たした為、《風耐性》を習得しました!』
『条件を満たした為、《刺突耐性》を習得しました!』
『条件を満たした為、《闇耐性》を習得しました!』
『条件を満たした為、《斬撃耐性》を習得しました!』
『条件を満たした為、《捕縛耐性》を習得しました!』
『条件を満たした為、《鞭術》を習得しました!』
『条件を満たした為、《回避》を習得しました!』
『条件を満たした為、《攻撃逸し》を習得しました!』
『条件を満たした為、《体捌き》を習得しました!』
『条件を満たした為、《曲芸》を習得しました!』
『条件を満たした為、《集中》を習得しました!』
『条件を満たした為、《平衡感覚》を習得しました!』
『条件を満たした為、《身体操作》を習得しました!』


五月蝿いな!通知オフにしたいのに無理だ!手が離せない!
《集中》が取れたんだから集中させてくれよ!
それにしてもあの大神官、指揮系のスキルを持ってやがるな?
討伐隊全体に常に時間表示の無いバフがかかっている。
それに神官を名乗るだけあって、俺が攻撃した人達を即座に回復したり、かけられた状態異常を素早く解除していく。
暫くデバフはかけない方が良いな。
かけても直ぐ治されてしまうし、あんまりやり過ぎると相手に耐性を付けたり耐性を成長させたりしてしまう。
これだけ支援に特化しているのだ。本人の攻撃力はそう高くないはず。
アレをどうにかしない限りは攻撃しても直ぐに治されてジリ貧だ。


プレイヤーを蹴散らした後、先ずは大神官を狙おうか。






▶to be continued

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