最果ての国から無謀な開拓を進める英雄譚~発展停止?よし!世界開拓しよう~

柳月翔夜

29話闇の計画再来と『最速』の称号


《あ、あー聞こえてますかー?》
スピード兄弟!一体何をしたんだ
《みなさん。いきなりですが、アンドートにいきなり来たカルデラの人達にイラついてはませんか?ここで朗報です。》
まさか!
「そのまさかだ…兄ちゃんを止めることなんてできないよ」
兄ちゃん!?ガタイが良いのに次男なのか!
《スピード兄弟が保証します。責任も取りましょう》
「やめろ!」
「無理だ。もう止められない…闇の計画は俺達がもう一度繰り返す。」
「目的はなんなんだ!」
「国の崩壊、この世界の崩壊だ。」
崩壊…
「俺達兄弟はここまで準備してきたんだ、この憎き世界を終わらせるために!
今のアウグスト3世の先代、初代アウグスト王への怒りだ!あいつのせいで俺達兄弟は……まぁ、絶望のドン底になる国民を見ていろ」
何があったんだ?三世から初代の約150年の間に…!
《アンドートのみなさん、カルデラへの復習劇です!戦争を始めましょう!虐殺スタートです!》
「くそっ!」
「王と側近たちは全員拘束させてもらった。城にいるのは騎士団と俺達のみだな。」
『行くぞルーク。来るぞ』
ワーーーーーーーーーーーーー!!!
「…醜いな。」
「待て!!」
『今はルーナと国民達だ!お前の両親もいるぞ!』
父さん、母さん…くっ!
「わかった……待ってろスピード兄弟。絶対またお前らの前に戻ってくる!」
「戯言だな。期待しないで待っててやる」









「王をだせーー!」
「今までよくもコケにしてくれたな!」
「カルデラはいなくなってしまえ!」
「スピード兄弟やっちまえぇ!」
ガチャ
ウォォーーーーー
「すいません。眠ってもらいます!」
眠りの森(スリープラビリンス)
バタバタバタ
『あとは街じゃ!』
「みんな無事だといいけど」












~王宮街~
「きゃーーーーーー!」
「ヘッヘッへっ、嬢ちゃん。カルデラなんだろ?だったらしかたねぇな」
「何が仕方ないだ。クズが」
ベグシッ!
「り、リープ様。それに王女様!ありがとうございます!」
「普通逆よね?」
「まぁ、いいじゃないですか。にしてもスピード兄弟がこんなことをするとは」
「前々から怪しかったわよ。しょっちゅうお父様の機嫌取りだもの。」
ルーク、ジン、今回はお前ら無しで頑張るしかなさそうだ
「大丈夫ですか!王女、リープ様」
「騎士団長か…王宮は?」
「ルーク様が大規模魔法を使い、」
「ルーク!?今ルークといったか!?」
「は、はい。そうですが」
「ルークが戻ってきたのか!」
「昨日の早朝に来ました。リープ様と王女様の邪魔をしてはいけないと御二人には言いませんでしたが」
邪魔?なんの…ってそうゆうことか。全く6歳に気を使わせたな。にしても久し振りだな。いきなりこんなとこに現れたりしてな
バーーーーーーーーーーン!
「大丈夫ですか!?」
だと思った。
「久しぶりだね。ルーク」
「あ、リープさん!…王女様」
「今、名前が思い出せなくて王女でいいやっていう魂胆が丸見えだったんだけど!?」
『こやつらがお主と共に戦った奴等か。なかなか強そうだな。』
俺より強いからな。王女はわからんが、
「今はそんなことどうでもいい。ルーク、ここは騎士団に任せる。俺達がスピード兄弟を仕留めるぞ!」
「ですが、」
「任せてください!こう見えて強いですよ?騎士団総勢1万!行くぞ!」
「「「「は!」」」」



「にしても…ルーク、何故戻ってきたんだ?」
「いやぁ、それがあの大会本戦へのヒントがここにあるらしく、探しているんですよ」
「ヒント…?そんな情報は知らないけどどんなものを探しているの?」
「こんな感じの丸い宝玉(?)です」
「…これは!…何か見たことあるきがしなくもないような…」
どっちなんだ?曖昧ってことは前まではあったってことなのか?
「あ!そういえばスピード兄弟がそれに似てるものを欲しがっていた気がするわ。つい3日前の話なんだけど」



3日前

お父様に呼ばれて王室に行く前にスピード兄弟にあって
「もう少しだな兄ちゃん」
「あぁ、あと少しで宝玉が手に入る。これで本戦にも行けるし、この世界も崩壊になる!!」
そのときはなんの話かわからなかったけど



まさか!スピード兄弟も宝玉を狙っていたなんて…待てよ。てことはスピード兄弟に俺が持ってることを知られたら!
『バレたら大変なことになるな』
「逆だ逆。誘き寄せる!」





~王宮、王室~
「この外道が!逃げてもすぐに捕まるぞ」
「捕まってもいいんですよ。先代の無念が晴らせれば、ね」
「兄ちゃん。王宮にジンと王女が来たよ。捕まえる?」
「この!娘に手を出したら許さんぞ!!」
「うるさいですね。口塞いどいて」
「うん」
「フググ!グフーー!!!」
ガチャン!!







~王宮入り口~
ガチャ
「静かですね。」
「っていうかリープ、」
「はい、なんでしょう」
「ルークには敬語使わないのに、何で私には使うのよ」
「それはこの国の王女様ですから、ルークは俺の舎弟みたいなやつです。」

「へくしっ!」
『風邪か?』


「じゃこれから敬語ね」
「意味がわかりません」
「命令よ」
「無理です。諦めてください」
「むぅ、…それにしても暗くなってるわね。何か出てきそうな、」
ブラーーン
「きゃーーーーーー!」
タッタッタッタッ
「王女様!」
「きゃーーーーーー!」
「誰だ!」
「た、助けて下さい…先程の地震で仲間と別れてしまいました。」
「そっち!?出してほしいじゃないのか!頭だけ二階にあるぞ!」
「頭だけ二階にあるって面白いですねぇ」
「何が?!王女様を連れ戻したら助ける!」
「えーーーーー!?…ん?王女様?ルーク様にそんなことを聞いた気が…」





「へくしっ!」
『大丈夫か?』
「本当に風邪かも」







活動記録
①スピード兄弟の計画始動
②カルデラVSアンドート  再び
③ルークとジン、王女の再会
④風邪かな?それとも…





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
さて、29話となりました。この作者コメントも定番になりましたね!ハートも確実に増えてます!本当に感謝しきれない程です。
さぁ、闇の計画再びというわけで15話の間を開けてカルデラVSアンドートの対決がスタート。今回は長くなりそうですねぇ
では!また次回~

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品