最果ての国から無謀な開拓を進める英雄譚~発展停止?よし!世界開拓しよう~

柳月翔夜

28話導く宝玉とスピード兄弟


門番との戦いから1週間後

「やっと着いた…戻ってきたぞー!!」
「ここがアンドートですか…大分でかいですね。」
『妾も初めてじゃな。にしても建造物がボロボロじゃ』
「話してなかったっけ?ジンさんと俺、あと2人で~かくかくしかじか~」







「そうなんですか!さすがルーク様」
『なるほど、あと2人は此処に残っているのか?』
「そうだな。1人は王女でもう1人はこの指輪を作ってくれた人だ」
四聖人が懐かしく感じる…ここに玉があるのか?
「あれ?エリザさんはどうしたんですか?」
「エリザは元々四聖人の1人だ。四聖人は女王直属の幹部のことな。操られてるのを助けたんだ」
『あのエリザを操るなんて許せん奴等じゃ』
常闇は途中から入ったからな。それにしてもあの2人は今何処にいるのだろうか。前もらった手紙にはアンドートとカルデラは条約を結んで、王宮はこっちに移ったと聞いたが
「おい!何をしている!」
「国に入ろうと…」
「そんな子供が三人で来るわけないだろ。親はどこにいるんだ?」
いらっ
「私は子供じゃありません。もう少しで、(こっちでは)15歳です!」
「そうなのか!?」
「え!ルーク様まで!?」
俺の2倍はあるのか。にしても困った…大人がいないと流石に入れないか

「なんの騒ぎだ?」
「あ、アウグスト王!実は親がいない子供達が三人。それにしても怪しいですがどうしましょう」
アウグスト王ってことは…ミーシャ王女のお父さん!!
「んん~?どっかで見たような………」
もう、忘れられてる~!宴で一緒に話したのに忘れられてる…
「ルーク=シアルスと言えばわかるでしょうか?」
「…!ルーク君か。いやぁ失敬失敬。少し大人になったから全然気付かなかった」
まだあれから2ヶ月と少ししか経っていないが、まぁ俺も久し振りに感じたしな
「何の用できたんだ?」
「一応、秘密にしたいので言えませんが、あとで話します。」
「そうかそうか。この王国に悪いことをしなければくつろいで結構だ。リープと娘は今、デート中だ。すまんが2人に会いたいなら夜で良いか?」
あの2人そこまで発展したのか…お幸せにしてほしいな
『リープと王女が玉の事を知っているのか?』
「そこまではわからないが、リープさんは魔道具に詳しいからそこら辺がわかると思う」









~アンドート王宮~
「こんちわっす!」
「えっと…誰ですか?」
本当に誰だ?全然覚えてない。休憩しようとしたら話しかけられたが、誰かわからない
「自分は騎士団の少佐です!貴方が噂のルーク=シアルスさんですよね!」
なんだか、個性の強い人が来たな。"噂の"とはどういうことだろう
「失礼ですが、その噂とは…?」
「元女王の計画を乗り込んで四聖人を倒し
年は5歳だがイケメンでモテて、アンドートから女性を連れ出したと有名です!」
「は、はぁ。」
ニコッ
「ルーク様ー?どーゆー事ですか~?」
怖い怖い、目が笑ってないぞ。
「ルーナ…たぶんエリザの事だ」
「今だって強そうな男の人を」
ん?男の人?
ドーーン!
「うぉ!?えっとまた、どなたでしょう」
「…」
ガタイも良いし、身長も高いなぁ。2m近いんじゃないか?
タッタッタッタッタッタッ
「おーい!どこいってるんだよー、早く王様の所に行くぞ!」
「おう…」
今度は細くて身長2m50くらいの人!?…今日は騒がしいな
「ちょっと待ってくれーー、はぁはぁ」
今度は身長120くらいで、小さい人。なんなのだろうか
「あれはなんなんですか?」
「あー!スピード兄弟ですね。
一番身長が高い人が、レイア=スピード
彼はサドンガイアでS級冒険者で4位でしたっけ。
ガタイが良い人はロクル=スピード
彼もサドンガイアでS級冒険者で3位ですね。
身長が低い人はアチース=スピード
彼は冒険者ではないですが、去年の全世界大会でベスト64ですね。」
!?全員実力者ってことか?あの三人は中心世界でまた会いそうだ。
勇者に、スウィーさん、ネムさん、スピード兄弟か、戦うのが楽しみだ!
「そういえば少佐さんは何の用で?」
「あー!騎士団長が、ルークさんが来たって聞いた瞬間、凄い血相で呼んでたんですよ。知り合いなのでしょうか?」
全っ然見に覚えのない。俺なんかしたっけ?ってか攻撃仕掛けてきたら負けるかもしれないぞ?
『よし、久し振りに戦えるのじゃな』
戦わんわ!まず、久し振りじゃないだろ
「私も戦います!」
こいつらは…














~王宮訓練場~
「あのー」
「「「あ!!!!!」」」
え、なんだ?俺指名手配犯になったの?
「騎士団長!来ましたよ」
ギロッ「遂に来たか。待ちくたびれたぞ」
女の騎士団長?ん~…やはり何かしたのだろうか…思い出せない
「お前を呼んだのは他でもない」
ゴクリ
「実は、な」
「いっけぇ!騎士団長!」
ウォーーーーーーーー!!
えー…決闘?疲れてるんだが、
『やるしかないな』
「決闘だ!」
「「「えぇーーーーー!?」」」
うん。だと思った。周りは何に驚いているんだ…
「来い!」
壱の太刀、全力・双流岩刃!!
バーーーーーーーーーーーーン!!!
「うぉ!?」
パラッパラパラ
あれ?やり過ぎたか。確かに騎士団長っていっても四聖人より弱いか…あの門番は2倍くらいの強さだったからな。
「くっ!そんなの効か…ん」ドサッ
効いてるな。めっちゃ効いてる
「「「騎士団長~ーー!!!」」」
今日は一段と疲れたな。寝よっと












~翌日~

「昨日のはなんだったんだ?」
『お主は、なんで昨日の行ったんじゃ…行かんでもよかったじゃろう。妾が寝てる時間じゃぞ』
「そんなのあるのか!?」
『当たり前じゃ!妾をなんだと思っておる』
ん~だったら常闇を起こす時間を考えた方がいいか
『そこは任せぃ!妾は起きる速さは人じゃない』
元々人じゃないと思うが…
『昨日はお主が早く決着をつけすぎたんじゃ』
だからあんなに重かったのか?疲れてただけかと思った
コンコン
「誰ですか?」
「私だ!私」
新手のオレオレ詐欺か?
「えっと名前を」
「騎士団長のイーテオ=シルクだ!もう忘れたのか」
名前はいってない気がするんだが、
「何の用ですか」
「話がある。出てこい」
『怪しすぎるな。』
怪しいな
「怪しいですね」





シーーーーーーーーン
「静かになった?帰ったのか」
ガチャ
「あ、のそ、の……!??!」
「何をしてるんですか?」
「ハッハッハッやっと来たか。昨日は見事だったぞ!」
さっきのはなんだったんだ…
「何の用なんですか?」
「え、とな。その」
モジモジ
なんだ?さっきからモジモジして
「ルーク…さん。サインください!」
「……へ?サイン?」
「昨日は緊張しすぎて言えなくて、二人きりなら言えるかと」
「は、はぁ。いいですけど」
「ありがとうございます!」
さっきと偉い違いだな


「では!」
タッタッタッタッ
「ふぅ…よかったぁ」
「お前はなにもしてないだろ」
「安心したんです。ルーク様が奪われなくて、」
ドガーーーーーーーーーーーーン!!!!
「なんだ!?地面が割れ、」
「ルーク様!」
「ルーナ!?」
ヤバイ!ルーナがあっち側に…
『ルーク!届かない。おさまったらあいつを助けるぞ!』
「ルーナ!待っててくれ。すぐに助けにいく!」


「はぁ…はぁ…さっきのは地震なのか?」
『それにしては大きすぎる。ここは年に2、3回しか地震は起きないと聞いた』

《あ、あー聞こえてますかー?》
「誰だ!」
《私はスピード兄弟のレイア=スピードでーーす。見事魔法は成功しましたね。これから》
スピード兄弟!?この人たちがやったのか!?







活動記録
①カルデラ連合国(アンドート)へ帰ってきた
②新たなライバルスピード兄弟
③サインが欲しい騎士団長
④スピード兄弟の企み
⑤リープと王女のデート




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またまた少し遅れてしまいました。誠にすいません。

遂にカルデラへ戻ってきました!新たな出会もありましたね。にしてもいつの間にか☆が2から4に、二倍になって嬉しいです。ハートも60になりそうで感無量です。僕の夢のハート100にもうひとつ付け足したいと思います!
長くなりそうなのでその話は次に

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