最果ての国から無謀な開拓を進める英雄譚~発展停止?よし!世界開拓しよう~

柳月翔夜

18話王女の依頼とダンジョン



~時は約束の時間ダンジョン前~
『勇者も強いんじゃな』
「まぁ、勇ましい者だからSランクの実力が無いとな。」
「おぉーー!こっちだこっち!」
「はい。ありがとうございます」
「まぁ、少し作戦会議でもしましょう」
「あの、小さい子供なのに疑わないんですか?」
キョトン
「いやいや!ギルドマスターは嘘つかないし、王女も強い人を連れてきますって言ってたから疑うわけないよー!でも小さいのに強いんだねぇ!」
『暑苦しい者についてきてしまったのう』
勇者だから…このくらいは明るくないとな
うん。たぶん、元々の性格だなこれは
「あと、同等の力なんだから呼び捨てでイイゾ~!!」
「いや、それは」
「いいっていいって!!」
「はい…」


~作戦会議~
「まずは俺が前をいってドラゴンの四肢を斬る。そこでルークが首を斬る。作戦会議はこんなとこでいいかな?」
こんなとこっていうかまだ1分も経ってない気がする…
「怪我したらどうするんですか?」
「そんなときのために~」
まさか回復魔法まで!!
「ジジャーン。回復ポーション10個~」
ふーっ急いで倒して帰ろっと、
『こやつ、バカなのか?』
「じゃレッツゴー!!!」
こうして俺達は元気に(1人だけ)ダンジョンの中に入っていった。




「………あれ?道迷った」
「そういえばだんだん霧が濃くなっていく気がしますね」
『これはスモークミミックじゃな』
なんだそれ
『通常のミミックは宝箱の中に潜んで誰かが開けるのを待っているけど、スモークミミックは煙を出して意識を薄めて、宝箱を開ける確率をより高くさせるのよ』
魔物…大分賢いな。
それとももう水竜(ウォータードラゴン)が近くにいると言うことか??
「なぁ、…名前聞いてねぇ!!勇者~」
「あぁー俺の名前はキピング=アズールだ。皆にはアズって呼ばれてるからそれでいいぞー!あ、宝箱!」
「あ、それはスモークミミックだ!」
「へ?」ガブッ「ギャーーーーーーー!」
壱の太刀、双流岩刃
ジャキン!
「はぁ…はぁ…ありがとう。ルークは命の恩人だ!」
この人、本当に勇者か?
「なぁ、」バシッ!
「危なっ…!?」
「ギィャー」
「スモークミミックがもう1体いたようだね。」
いきなり目付きが変わった?今の剣撃も見えなかった……
『王女が嘘ついたのかはわからない。じゃが妾にはあやつはスウィーの2倍以上。いや、5倍以上に見える』
そうだな。だったら俺に依頼なんてする必要が……
『どうした?』
勇者がこの大会に参加するとしたら、強者のデータはインプットする必要がある。この戦いで本気は出せないかもしれない…
『たぶん、いや、間違いなく参加するだろうな』
「おーい!早くいこうぜー!置いてっちゃうよー!」
「わかった。今行く…」
予想以上にキツイ戦いになりそうだ…!!


~2層フロアボスの間~
2層のフロアボスは確かトレントだったな
一層はちなみにジェネラルオークだった。
『トレントか。なかなか厄介じゃな』

トレント
木の精霊として扱われることがあるが、多くのダンジョンのフロアボスとしている。
全長3m~10mと、大きさは大分差がある
水の魔法は無効化される。

危険レベル7とかだった気がするぞ、

危険レベルとはその名の通り魔物の危険度をレベルにしたもの。
レベル0(Gランク冒険者1人で倒せる)
レベル1(Gランク冒険者3人で倒せる)
レベル2(Fランク冒険者2人で倒せる)
レベル3(Eランク冒険者1人で倒せる)
レベル4(Eランク冒険者10人で倒せる)
レベル5(Dランク冒険者5人で倒せる)
レベル6(Cランク冒険者1人で倒せる)
レベル7(Bランク冒険者1人で倒せる)
レベル8(Bランク冒険者3人で倒せる)
レベル9(Aランク冒険者1人で倒せる)
レベル10(Aランク冒険者4人で倒せる)
レベル11(Aランク冒険者10人で倒せる)
レベル12(Sランク冒険者1人で倒せる)
レベル13(Sランク冒険者2人で倒せる)
レベル14(Sランク冒険者上位1人で倒せる)
レベル15(Sランク冒険者5人で倒せる)
レベル16(Sランク冒険者上位3人で倒せる)
レベル17(Sランク冒険者上位5人で倒せる)
レベル18(Sランク冒険者総出で倒せる)
レベル19(S、Aランク冒険者総出で倒せる)
レベル20(全冒険者総出で倒せる)

ちなみに、炎竜はレベル14。
水竜は5層だから…レベルは同じくらいなのか?
「じゃ開けるぞ!」
バシッ!速い!?捕まれた
ファイヤーボール!!
「ブギォォォォォー!」
『危なかったな。トレントも水竜が来て気がたっているな』
そりゃ魔王軍が来たらな!
壱の太刀、フルパワー双流岩刃!!
ジャキン!
「ブギォォァォ!!ブギィー!」
「任せろ!」バシュン!
バターーーーーーーーン!
『やはり剣撃が速すぎる…6連撃か?』
いや、7連撃だな。それ以上かも知れないが。
「いやー強いねー。魔法も使えて剣術も上手いって凄いよ」
「そういえばこっちは魔法いつくらいから使えるようになるんですか?」
「ん~まぁ8歳だけど、まれに6歳後半がいるよー。最高記録は現騎士団長、
クロルス=ルカラ。彼は5歳11ヶ月の驚異の速さで、魔法を習得したんだよ」
『お主はどうなんだ?』
俺は5歳11ヶ月だ…。この国の平均が8歳と言うのも速すぎる。これから先4歳とか出てきたらヤバイぞ…

こうして3層へと進む俺達の次なる敵は誰なのか。そして驚異の速さの剣撃使い。
勇者キピング=アズールとは!!


活動記録
①アズールとの共同戦線
②2層フロアボス、【トレント】撃破!
③3層へと足を進める
④天然勇者と少し抜けてるルーク。果たして強者は?




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
王女の依頼、勇者との共同戦線。大会の前の3日が長く感じますね。大会が早くみたい!
という方も少し待っていただいて、誰が優勝するか等の考察をしていただけると
各世界大会編が楽しめると思います。
次回は大会の秘密に少し、触れるやもしれません。是非この先も見ていただけるとありがたいです!
ハートがもう少しで35、もしかしたら、来年中には終わるかも!本当にありがとうございます!

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品