クラスメイトは魔法少女。俺、黒幕。
魔王様、怒られる。
食事が終わり、これまた豪華な風呂に入った。
すると、そこはかとなくアネットさんがあらわれた。
「そろそろお休みになって下さい」
「あれ? 明日は火曜日だから、学校が………」
「大丈夫ですよ。学園長と魔王様の担任には、話してありますから」
マジか。まあ、俺1人だけでは魔界から帰れないし、学校をサボっていいのなら、これ以上の事はない。
しかしだ。渡されたパジャマに着替え、部屋のバカでかいベッドで横になってみたものの、眠れない。
なんだか落ち着かない。部屋がでか過ぎて、ベッドがでか過ぎて、枕がふかふか過ぎて、全然眠れない。
それになんだか腹も減ってきた。
俺はむんぐりベッドから立ち上がり、気分転換にでもなるかと、窓を開けてベランダに出てみた。
屋敷の3階からは、少し遠い街並みが見える。ネオンやタワーのライト。空を見上げれば、旅客機が飛んでいる事も確認出来る。
ただひとつ気になったのは、月が赤いという事だ。
5分くらいだろうか。ベランダに出て、ぼんやり庭の景色を眺めていると、頬を撫でるそよ風に乗って、美味しそうな香りが鼻腔をくすぐった。
どうやら、屋敷の反対側にある厨房の方から、俺の腹の虫にちょっかいを出す輩がやって来ているらしい。
俺は思った。魔王なんだから、お腹すいたーと言えば、すぐに食べ物が出てくるに違いない。
だから俺は走った、パジャマのまま美味しいおやつが待つだろう厨房へと。
「ダラァ!!  コラアアァッ! 今、何時だと思ってんだ!コラァ!!」
厨房に行き、俺を待っていたのは優しい給士さんでもなく、美味しい料理でもなく、超ガタイのいい、角の生えたオークのような男だった。
「いや、俺は小腹がすいていただけで……」
「初日から遅刻とはいい度胸じゃねえか! 俺が一から鍛え直して………」
「ジャッカルさん! 配送のトラック到着しましたよ!」
「ちっ。説教は後だ! てめえも早く荷下ろしにいけ! 」
「はいっ!!」
どうやら、飛び込んではいけない薮に入ってしまったようで、厨房から外に出ていく他の人達の後に着いて行こうとすると………。
「コラアアァッ!! てめえは寝巻きで仕事すんのか! 作業着に着替えてこい、バカタレ!!」
と、ケツを蹴られた。
「野菜と肉は、すぐ冷蔵庫に入れろ! もたもたすんな! 水は倉庫だ、厨房に置いたら邪魔になんだろ!! コラァアア! 大切な荷物だ! 丁寧に扱え!」
大型のトラックが厨房裏の業務用な入口に止まり、厨房にいた若い連中で、届いた荷物を下ろす。
オークのおっさんにビクビクしながら、トラックから荷物を下ろす列に並ぶ。
前の人まで、野菜の入った段ボールだったのに、俺の番になって缶詰めの詰まった段ボールになりやがった。
何処へ運べばいいんだよ。まあ、とりあえず聞こうかと、前を歩く優しそうな人に声を掛けようとすると、段ボールの底が抜けやがった。
落としたチョウザメの缶詰めとやらは、事もあろうにオークなおっさんの足元へ。
「ダラアァ! コラァ!! 魔王様が口になさるものだぞ!! バカヤロー!」
「す、すみませんっ!」
急いで落とした缶詰めを拾いあげる。
魔王様が食べるやつなんだってさ。確かに落としたりなんかしたら大変だ。魔王様のものなんだから。
あれ?
すると、そこはかとなくアネットさんがあらわれた。
「そろそろお休みになって下さい」
「あれ? 明日は火曜日だから、学校が………」
「大丈夫ですよ。学園長と魔王様の担任には、話してありますから」
マジか。まあ、俺1人だけでは魔界から帰れないし、学校をサボっていいのなら、これ以上の事はない。
しかしだ。渡されたパジャマに着替え、部屋のバカでかいベッドで横になってみたものの、眠れない。
なんだか落ち着かない。部屋がでか過ぎて、ベッドがでか過ぎて、枕がふかふか過ぎて、全然眠れない。
それになんだか腹も減ってきた。
俺はむんぐりベッドから立ち上がり、気分転換にでもなるかと、窓を開けてベランダに出てみた。
屋敷の3階からは、少し遠い街並みが見える。ネオンやタワーのライト。空を見上げれば、旅客機が飛んでいる事も確認出来る。
ただひとつ気になったのは、月が赤いという事だ。
5分くらいだろうか。ベランダに出て、ぼんやり庭の景色を眺めていると、頬を撫でるそよ風に乗って、美味しそうな香りが鼻腔をくすぐった。
どうやら、屋敷の反対側にある厨房の方から、俺の腹の虫にちょっかいを出す輩がやって来ているらしい。
俺は思った。魔王なんだから、お腹すいたーと言えば、すぐに食べ物が出てくるに違いない。
だから俺は走った、パジャマのまま美味しいおやつが待つだろう厨房へと。
「ダラァ!!  コラアアァッ! 今、何時だと思ってんだ!コラァ!!」
厨房に行き、俺を待っていたのは優しい給士さんでもなく、美味しい料理でもなく、超ガタイのいい、角の生えたオークのような男だった。
「いや、俺は小腹がすいていただけで……」
「初日から遅刻とはいい度胸じゃねえか! 俺が一から鍛え直して………」
「ジャッカルさん! 配送のトラック到着しましたよ!」
「ちっ。説教は後だ! てめえも早く荷下ろしにいけ! 」
「はいっ!!」
どうやら、飛び込んではいけない薮に入ってしまったようで、厨房から外に出ていく他の人達の後に着いて行こうとすると………。
「コラアアァッ!! てめえは寝巻きで仕事すんのか! 作業着に着替えてこい、バカタレ!!」
と、ケツを蹴られた。
「野菜と肉は、すぐ冷蔵庫に入れろ! もたもたすんな! 水は倉庫だ、厨房に置いたら邪魔になんだろ!! コラァアア! 大切な荷物だ! 丁寧に扱え!」
大型のトラックが厨房裏の業務用な入口に止まり、厨房にいた若い連中で、届いた荷物を下ろす。
オークのおっさんにビクビクしながら、トラックから荷物を下ろす列に並ぶ。
前の人まで、野菜の入った段ボールだったのに、俺の番になって缶詰めの詰まった段ボールになりやがった。
何処へ運べばいいんだよ。まあ、とりあえず聞こうかと、前を歩く優しそうな人に声を掛けようとすると、段ボールの底が抜けやがった。
落としたチョウザメの缶詰めとやらは、事もあろうにオークなおっさんの足元へ。
「ダラアァ! コラァ!! 魔王様が口になさるものだぞ!! バカヤロー!」
「す、すみませんっ!」
急いで落とした缶詰めを拾いあげる。
魔王様が食べるやつなんだってさ。確かに落としたりなんかしたら大変だ。魔王様のものなんだから。
あれ?
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