クラスメイトは魔法少女。俺、黒幕。
気付いて、魔法少女。
赤嶺さん、黄名さんともに、おかしなバンドを装着していた事を踏まえると、まあ常識の範囲内と言えるだろうね。
しかし、問題は桃浦さんだ。
1秒に1回ペースで充分かと思われるこの測定で、赤嶺さんと食いしん坊の記録を凌駕する、121回を記録した。
バンドを着けたら時のダルさ加減は他のみんなと変わらないのに、一体どういう了見だろうか。
まあ、魔王であるらしい俺にしてみれば、なんとなく理解出来る気もするけど。
「それでは、時間も時間ですので、お昼ご飯にしましょうか。昨日伝えた通り、各自昼食は用意していますね?」
なんだと………。聞いていないぞ。
「魔王様。お待たせ致しました。アネット殿からの預かりものです」
俺の背後に音なく気配なく現れたのは、魔王軍が誇るくの一である、イロハ。
布に包まれた箱を俺に渡すと、他の面々に気取られる事なく、イロハは風のように消えてしまった。
「「いただきまーす!!」」
お昼ご飯は、ディメンションルーム内の会議室で食べる事に。長机に椅子を並べて、みんなで頂きますの合唱。
みんな手作りの弁当だったり、コンビニのおにぎりだったり色々だけど、昼飯になって俄然元気になったのは、黄名さんだ。
「はむはむはむ………おいしいのだー! このために生きているのだー!」
男物の大きな弁当箱に詰まった白飯をかきこみ、タッパーに入ったコロッケを頬張る。そして、これ以上ない幸せな表情を浮かべている。
さて。食いしん坊の程よい描写が終了したところで、俺もイロハから渡された弁当を開ける。
アネットさんが恐らく早起きして作ってくれた弁当の中身は、オムライス。
赤いチキンライスの中には、緑色のグリンピース。そして、黄色のオムレツ。さらに、青菜のサラダ 。きわめつけは、別の容器に入った、魔界から届いたと言っていた、桃の蜂蜜漬け。
赤、青、黄色、緑、そして桃。
全て食べてしまえという暗示か、はたまた催眠だろうか。
「そういえば、どうしてあたし達は、体力テストなんかしてるのだ?」
モグモグとした黄名さんの質問に、青山さんが答える。
「何言ってんのよ、今さら。魔法少女としての色を決めるためじゃない」
「色? どういう事なのだ?」
「あんたねえ。赤嶺さん、説明してあげなさいよ」
めんどくさい感じになったので、青山さんは赤嶺さんに話を丸投げした。
「魔法少女の色には、それぞれ違った属性があるのです。赤は火。青は水。緑は風。黄色は土。桃は無属性。同時に同じ色は魔法少女として存在出来ません。つまり、この体力テストは、私達それぞれがどの色としての素質があるのかを計る適正試験なんですよ」
「ふーん。よくわからなかったのだ。でも、あたしは炎に燃える赤の魔法少女になりたいのだ!」
え?
「わたくしは、青がいいですわ。澄んだ色で落ち着きますもの」
え? 緑川さん?
「私は、緑かしら。風が使えるなら、いつでも涼めそうだし」
青山さん?
「うーん。世界の平和の為なら、何色でもいいですけど」
赤嶺さんまで……。
「私は、なるべく目立つ色で………」
お前ら、マジか。自分の名前を横のホワイトボードに書いてみろ。
しかし、問題は桃浦さんだ。
1秒に1回ペースで充分かと思われるこの測定で、赤嶺さんと食いしん坊の記録を凌駕する、121回を記録した。
バンドを着けたら時のダルさ加減は他のみんなと変わらないのに、一体どういう了見だろうか。
まあ、魔王であるらしい俺にしてみれば、なんとなく理解出来る気もするけど。
「それでは、時間も時間ですので、お昼ご飯にしましょうか。昨日伝えた通り、各自昼食は用意していますね?」
なんだと………。聞いていないぞ。
「魔王様。お待たせ致しました。アネット殿からの預かりものです」
俺の背後に音なく気配なく現れたのは、魔王軍が誇るくの一である、イロハ。
布に包まれた箱を俺に渡すと、他の面々に気取られる事なく、イロハは風のように消えてしまった。
「「いただきまーす!!」」
お昼ご飯は、ディメンションルーム内の会議室で食べる事に。長机に椅子を並べて、みんなで頂きますの合唱。
みんな手作りの弁当だったり、コンビニのおにぎりだったり色々だけど、昼飯になって俄然元気になったのは、黄名さんだ。
「はむはむはむ………おいしいのだー! このために生きているのだー!」
男物の大きな弁当箱に詰まった白飯をかきこみ、タッパーに入ったコロッケを頬張る。そして、これ以上ない幸せな表情を浮かべている。
さて。食いしん坊の程よい描写が終了したところで、俺もイロハから渡された弁当を開ける。
アネットさんが恐らく早起きして作ってくれた弁当の中身は、オムライス。
赤いチキンライスの中には、緑色のグリンピース。そして、黄色のオムレツ。さらに、青菜のサラダ 。きわめつけは、別の容器に入った、魔界から届いたと言っていた、桃の蜂蜜漬け。
赤、青、黄色、緑、そして桃。
全て食べてしまえという暗示か、はたまた催眠だろうか。
「そういえば、どうしてあたし達は、体力テストなんかしてるのだ?」
モグモグとした黄名さんの質問に、青山さんが答える。
「何言ってんのよ、今さら。魔法少女としての色を決めるためじゃない」
「色? どういう事なのだ?」
「あんたねえ。赤嶺さん、説明してあげなさいよ」
めんどくさい感じになったので、青山さんは赤嶺さんに話を丸投げした。
「魔法少女の色には、それぞれ違った属性があるのです。赤は火。青は水。緑は風。黄色は土。桃は無属性。同時に同じ色は魔法少女として存在出来ません。つまり、この体力テストは、私達それぞれがどの色としての素質があるのかを計る適正試験なんですよ」
「ふーん。よくわからなかったのだ。でも、あたしは炎に燃える赤の魔法少女になりたいのだ!」
え?
「わたくしは、青がいいですわ。澄んだ色で落ち着きますもの」
え? 緑川さん?
「私は、緑かしら。風が使えるなら、いつでも涼めそうだし」
青山さん?
「うーん。世界の平和の為なら、何色でもいいですけど」
赤嶺さんまで……。
「私は、なるべく目立つ色で………」
お前ら、マジか。自分の名前を横のホワイトボードに書いてみろ。
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