クラスメイトは魔法少女。俺、黒幕。
魔人、魔王になる。
「楓さん。イロハさん。魔王様の護衛ご苦労様でした。今日は、部屋に戻って頂いて結構ですよ」
アネットさんが労うような優しい表情でくのいち双子姉妹を見つめる。
「ふん。ようやくですの。イロハ、部屋に戻りますわよ」
「はい。お姉様。では、魔王様。アネット殿。また、明日」
「うん。バイバイ、イロハちゃん」
「はい。バイバイです」
「イロハ!  何をもたもたとしていますの。部屋のカギはあなたが持っているのではなくて?」
俺とアネットさんにぺこりと丁寧にお辞儀をするイロハちゃんを急かす楓。
そんなに俺の護衛とやらがめんどくさかったのか?
「さて……」
アネットさんがそう言葉を漏らした。それは明らかにこれからが本番だ。
まだ何か大切な話がある。いつの間にかそう言いたげな表情を彼女は浮かべていた。
「アネットさん。俺の部屋はどこかな?  あ、一階の端の部屋の電気が付いていないから、きっとあそこなんだね」
アネットさんの醸し出す雰囲気に気付かないフリをして、寮に向けて1歩踏み出うとする俺。
「魔王様。まだ、あなたには大切なお話があります。私に着いてきて下さい」
しかし、目の前に白いブラウスに押し込まれている柔らかそうなものが立ちはだかった。
今にも弾き飛びそうなボタン隙間から僅かにブラが見える。
十分ネタになる。
しかし、俺はまだそれを利用する事は出来ないらしい。
「こちらです。これから、悪の祭壇に向かいますので」
「悪の祭壇……?」
「はい。魔界最強の力が眠る、私達魔族にとって、この地球上ではもっと神聖な場所です。学園の地下深くにあります」
何故、魔族の1番神聖な場所が、敵対する「カラーズ」の学園地下にあるのか。
完全に設計ミスじゃないか。
もうすぐ夜8時を回る。
眠たい。昨日はゲームで夜更かししていたんだ。
眠くて眠くてどうしようもない。
しかし、寮の裏庭にある隠し階段をひたすら降りた。
「もう少し辛抱して下さい。間もなく着きますからね」
俺の疲れを癒すのは、前を行くアネットさんのムチムチしたお尻。そして時々振り返る時にお見えする、豊満な胸元。
土で囲まれたわりと自然的な場所ながら、虫1匹いないのは、ここに魔の力が働いているかららしい。
階段と一言でアネットさんは済ませたが、一体何段あるんだよ。百を越えた辺りから、数えるのも止めた。
いいトレーニングになるわ。
「この扉の先です」
ゼーハーゼーハーしながらようやくたどり着いた先には、おどろおどろしい金属の扉。
一目見ただけで分かる。
魔とか。悪とか。
そんな言葉でしか表現出来ないようなやべえ雰囲気。
アネットさんの魔力に守られていなければ、今頃俺の存在は、簡単に消されていただろう
アネットさんが労うような優しい表情でくのいち双子姉妹を見つめる。
「ふん。ようやくですの。イロハ、部屋に戻りますわよ」
「はい。お姉様。では、魔王様。アネット殿。また、明日」
「うん。バイバイ、イロハちゃん」
「はい。バイバイです」
「イロハ!  何をもたもたとしていますの。部屋のカギはあなたが持っているのではなくて?」
俺とアネットさんにぺこりと丁寧にお辞儀をするイロハちゃんを急かす楓。
そんなに俺の護衛とやらがめんどくさかったのか?
「さて……」
アネットさんがそう言葉を漏らした。それは明らかにこれからが本番だ。
まだ何か大切な話がある。いつの間にかそう言いたげな表情を彼女は浮かべていた。
「アネットさん。俺の部屋はどこかな?  あ、一階の端の部屋の電気が付いていないから、きっとあそこなんだね」
アネットさんの醸し出す雰囲気に気付かないフリをして、寮に向けて1歩踏み出うとする俺。
「魔王様。まだ、あなたには大切なお話があります。私に着いてきて下さい」
しかし、目の前に白いブラウスに押し込まれている柔らかそうなものが立ちはだかった。
今にも弾き飛びそうなボタン隙間から僅かにブラが見える。
十分ネタになる。
しかし、俺はまだそれを利用する事は出来ないらしい。
「こちらです。これから、悪の祭壇に向かいますので」
「悪の祭壇……?」
「はい。魔界最強の力が眠る、私達魔族にとって、この地球上ではもっと神聖な場所です。学園の地下深くにあります」
何故、魔族の1番神聖な場所が、敵対する「カラーズ」の学園地下にあるのか。
完全に設計ミスじゃないか。
もうすぐ夜8時を回る。
眠たい。昨日はゲームで夜更かししていたんだ。
眠くて眠くてどうしようもない。
しかし、寮の裏庭にある隠し階段をひたすら降りた。
「もう少し辛抱して下さい。間もなく着きますからね」
俺の疲れを癒すのは、前を行くアネットさんのムチムチしたお尻。そして時々振り返る時にお見えする、豊満な胸元。
土で囲まれたわりと自然的な場所ながら、虫1匹いないのは、ここに魔の力が働いているかららしい。
階段と一言でアネットさんは済ませたが、一体何段あるんだよ。百を越えた辺りから、数えるのも止めた。
いいトレーニングになるわ。
「この扉の先です」
ゼーハーゼーハーしながらようやくたどり着いた先には、おどろおどろしい金属の扉。
一目見ただけで分かる。
魔とか。悪とか。
そんな言葉でしか表現出来ないようなやべえ雰囲気。
アネットさんの魔力に守られていなければ、今頃俺の存在は、簡単に消されていただろう
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