クラスメイトは魔法少女。俺、黒幕。

わーたん

誘拐されて始まる魔王生活。

「オー!  この子、パンコ言いますネー!  アルバイトで雇ってるでアリマスヨ」

俺を抱っこし続けるパンダさんは、パン子ちゃんというらしい。

それにしても、パンダがアルバイトだと……?

段々とおかしな世界に来てしまったのか俺は。

「今日は、魔王様が来たメデタイ日デスネー。全部ワタシのオゴリヨー。腕にヨリかけてつくるネ。イッパイ食べるヨロシイヨ」

「わーい、やったー」

元々俺がお金を払うわけではなかったけど、奢りと聞いてくのいち姉妹と喜ぶ。

「俺、餃子と酢豚食べたい。あと、チャーハンも」

「私は回鍋肉とエビマヨ。とりあえず、3人前ずつ頼みますわ」

「お姉様、3人前なんて欲張り過ぎよ!」


と、妹は姉を注意したが、巨乳のお姉さんが優しく微笑んだ。


「いいんですよ。遠慮しなくて。イロハさんもどんどん頼んで下さいね」

「は、はい、アネット殿……。それじゃ私は、この春巻きと……」

みんな各々好きなものを注文し、ヤンさんが厨房に消えて行った。

すると俺は、3人の名前すらを把握していない事に気付いた。

「そういえば自己紹介がまだでしたね。わたくしは、ミルア・アネット。魔王様の世話役を申し付けられております。よろしくお願いしますね、魔王様」

アネットさん。この人が俺の世話役……。

年齢はパッと見25、6。スーツの上からでも分かる張りのありそうな大きな胸元。

若干むっちりとしたお尻と、黒タイツに包まれた程よい肉つきの太もも。

俺を慕っている雰囲気の知的な眼鏡年上美女。

エロい。エロいやつしか思い付かない。

          

コメント

コメントを書く

「現代アクション」の人気作品

書籍化作品