神様の器

鯵丸

初めの終わり

赤い、紅い空。
真っ白な紙に小さな子がクレヨンで塗りつぶしたような、何処か違和感のある歪んだ空。

地に大きな亀裂が走っている。太陽も月も顔を背けてしまったかのように、何一つとして光が差すことはない。

その世界の中央に建つ大きな″何か″が全てを食い尽くさんとばかりに蠢いている。
まあ、つまりのところ────、

────この世界は終末おわったのだ。

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