転生して、小魚から龍になる〜人化して国王に〜
第六十四話 頼まれごと
「わかった。では、言いたいことも聞きたいこともなくなったから、俺らはそろそろ帰るとする。」
「「「お、お待ち下さい。」」」
しかし、俺は3人の神に呼び止められる。技能神、商業神、運命神だ。
「ん?なんだ?」
「はい。これは技能神と商業神からの願いなのですが、人間界の文化水準を上げてくれませんか?2000年も経つというのに、未だ発展のない世界。魔法頼りの世界であり、娯楽すらないのです。」
「わかった。やってみよう。」
「「ありがとうございます。」」
じゃあ、運命神の話とはなんだろうか。
「えっと、私からのお願いは、お姫様を助けて欲しいってことなの!!」
ん?お姫様?
「というと?」
「はい!アステリシア王国の第二王女なんだけどこれがまた可愛くって!でも、邪神の瘴気のせいで病弱になってしまってね。私はなんとか助けてあげたいの!!」
「そういえば、あなた、あの子に寵愛なんてものあげてたわよね。それと、カイル様には敬語を使いなさい。」
生命神ラルムがまるでお母さんのように言う。
「ああ、敬語については構わないぞ。そもそも、俺も敬語を使ってないからな。それと、王女の件なんだが引き受けよう。パーフェクトヒールで治るだろうしな。」
「そ、それが、、、かなり浸食していて、もう余命わずかなの。怪我や病気はパーフェクトヒールで治せるけど、寿命は伸ばせないでしょ。だから、、アルティメットヒールを使うしかないの、、。」
「あ、アルティメットヒール!?」
俺は驚く。そんなものはじめて聞いたぞ。
「マスター、アルティメットヒールは寿命さえも伸ばしてしまう禁忌魔法の一つです。」
なるほど。禁忌か。まあ、神の許しがあるのならいいのだろう。そもそも、俺も神だし。
「俺はアルティメットヒールを使えるのか?」
俺は一番肝心なところを聞く。使えなかったらこの話はそもそも成り立たなくなる。
「ええ、使えますよ。しかし、空間支配での遠距離使用はできません。対象に触れて、マスターの神気を流すことによって回復させます。」
「なるほど。触れることが必須になると。」
「はい。その通りです。」
「まあ、でもそこらへんはなんとかなるだろう。いいぞ、引き受けよう。」
「あ、ありがとうございます!!」
そう言って、運命神メイルは抱きついてくる。
なんかこの子うちの姉とかクリスに似ているな、、。抱きつく癖があるから、、。
「は、離れて下さい!!」
今度は桜が叱る。
「ご、ごめんなさい。」
俺は素直にメイルが離れるのを見たあと、人間界に戻ることにした。
「では、また会いましょう。」
「さようなら。」
俺はそう言い、桜の手を取って転移の準備をする。
「いつでもきて下さいね!」
「お待ちしております。」
「今度、戦ってみようぜ!」
こうして、俺たちは神界を去っていった。
俺たちはふと目を覚ます。どうやら、あれから時は立っておらず、祈りの姿勢のままでいた。まあ、時が進んでいたとしても、俺が戻したのだが。
俺たちは静かに立ち上がる。
「祈りは終わったようだな。」
「はい。父上。」
本来は神界などに行けるはずもなく、頭の中にステータスが浮かび上がることによって祈りが終わる。
「では、2人のステータスは屋敷に戻って夕食の時にでもゆっくりと聞くことにしよう。」
「「わかりました。」」
「では、セリナと馬車に戻っていなさい。」
「「「わかりました。」」」
俺たちは父上の言う通りに馬車に戻っていった。おそらく、司祭と話があるのだろう。
まあ、俺には丸聞こえなのだが。
「おい。一瞬、カイルたちと共に、神々の石像まで光ったように見えたんだが、、。」
「ええ。私もこの目にしっかりと見させてもらいました。おそらく、カイル様たちに、神々が反応していたのでしょう。このようなことは前代未聞です、、。」
「ああ。そうだな。わかっているとは思うが、このことは他言無用であるからな。」
「心得ております。」
「うむ。では。」
「またのお越しをお待ちしております。」
そのあと、父上が馬車にのり、屋敷へ戻ってきた。俺は今自分の部屋でくつろいでいる。
「おーい。ソフィア。俺たちの人間用のステータス見せてくれー。」
「はい。こちらです!
【名前:カイル・フォン・ウィルフィード
種族:人間族
年齢:5
レベル:1
状態:通常
HP:220
MP:350
攻撃:150
防御:80
速さ:180
固有能力:物質創造Lv.1
スキル:基本四元素魔法Lv.1 剣術Lv.1
鑑定眼Lv.1 練金魔法Lv.1
称号:魔法神の寵愛 大地神の寵愛
運命神の寵愛 生命神の寵愛
商業神の寵愛 技能神の寵愛
武神の寵愛
名前:サクラ・フォン・ウィルフィード
種族:人間族
年齢:5
レベル:1
状態:通常
HP:320
MP:250
攻撃:90
防御:150
速さ:120
固有能力:色彩操作Lv.1
スキル:基本全元素魔法Lv.1 鑑定眼Lv.1
                
称号: 魔法神の寵愛 大地神の寵愛
運命神の寵愛 生命神の寵愛
商業神の寵愛 技能神の寵愛
武神の寵愛 】
おいおい。称号がなんか増えてないか?前作った時は、三神ぐらいからの加護だけだったろ。
「どうやら、洗礼の時につけたようです。取り外し可能ですが、どうしますか?」
「と、取り外し可能って、、、とりあえず寵愛じゃなくて加護にしといてくれ。全神からの加護は珍しいが別にそれぐらい平気だろう。」
「それと、俺のスキルの欄に大回復魔法を追加しといてくれ。そうすることによって、お姫様を俺が治しても怪しまれなくなる。」
「そうですね。わかりました。」
ここで、俺のお姫様回復作戦の計画を説明しよう。
まず初めに家族に大回復魔法があることを教える。その話が王様に伝わる。そして、王城に行って治す。
という、至ってシンプルなものだ。この国には大回復魔法を使える人がいない。だから、たとえ5歳といっても、王城に呼ぶのは絶対だろう。
逆に、寝てる間とかに転移で治して帰ってきてもいいのだが、、、桜に変な目で見られそうだからやめとく。
ちゃんと正規の手続きを踏んで、治してあげるのだ。
ただ、そうなると王や貴族たちに目をつけられそうで嫌だな、、。まあ、瘴気は俺の責任なんだから、しょうがないと思うことにした。
「「「お、お待ち下さい。」」」
しかし、俺は3人の神に呼び止められる。技能神、商業神、運命神だ。
「ん?なんだ?」
「はい。これは技能神と商業神からの願いなのですが、人間界の文化水準を上げてくれませんか?2000年も経つというのに、未だ発展のない世界。魔法頼りの世界であり、娯楽すらないのです。」
「わかった。やってみよう。」
「「ありがとうございます。」」
じゃあ、運命神の話とはなんだろうか。
「えっと、私からのお願いは、お姫様を助けて欲しいってことなの!!」
ん?お姫様?
「というと?」
「はい!アステリシア王国の第二王女なんだけどこれがまた可愛くって!でも、邪神の瘴気のせいで病弱になってしまってね。私はなんとか助けてあげたいの!!」
「そういえば、あなた、あの子に寵愛なんてものあげてたわよね。それと、カイル様には敬語を使いなさい。」
生命神ラルムがまるでお母さんのように言う。
「ああ、敬語については構わないぞ。そもそも、俺も敬語を使ってないからな。それと、王女の件なんだが引き受けよう。パーフェクトヒールで治るだろうしな。」
「そ、それが、、、かなり浸食していて、もう余命わずかなの。怪我や病気はパーフェクトヒールで治せるけど、寿命は伸ばせないでしょ。だから、、アルティメットヒールを使うしかないの、、。」
「あ、アルティメットヒール!?」
俺は驚く。そんなものはじめて聞いたぞ。
「マスター、アルティメットヒールは寿命さえも伸ばしてしまう禁忌魔法の一つです。」
なるほど。禁忌か。まあ、神の許しがあるのならいいのだろう。そもそも、俺も神だし。
「俺はアルティメットヒールを使えるのか?」
俺は一番肝心なところを聞く。使えなかったらこの話はそもそも成り立たなくなる。
「ええ、使えますよ。しかし、空間支配での遠距離使用はできません。対象に触れて、マスターの神気を流すことによって回復させます。」
「なるほど。触れることが必須になると。」
「はい。その通りです。」
「まあ、でもそこらへんはなんとかなるだろう。いいぞ、引き受けよう。」
「あ、ありがとうございます!!」
そう言って、運命神メイルは抱きついてくる。
なんかこの子うちの姉とかクリスに似ているな、、。抱きつく癖があるから、、。
「は、離れて下さい!!」
今度は桜が叱る。
「ご、ごめんなさい。」
俺は素直にメイルが離れるのを見たあと、人間界に戻ることにした。
「では、また会いましょう。」
「さようなら。」
俺はそう言い、桜の手を取って転移の準備をする。
「いつでもきて下さいね!」
「お待ちしております。」
「今度、戦ってみようぜ!」
こうして、俺たちは神界を去っていった。
俺たちはふと目を覚ます。どうやら、あれから時は立っておらず、祈りの姿勢のままでいた。まあ、時が進んでいたとしても、俺が戻したのだが。
俺たちは静かに立ち上がる。
「祈りは終わったようだな。」
「はい。父上。」
本来は神界などに行けるはずもなく、頭の中にステータスが浮かび上がることによって祈りが終わる。
「では、2人のステータスは屋敷に戻って夕食の時にでもゆっくりと聞くことにしよう。」
「「わかりました。」」
「では、セリナと馬車に戻っていなさい。」
「「「わかりました。」」」
俺たちは父上の言う通りに馬車に戻っていった。おそらく、司祭と話があるのだろう。
まあ、俺には丸聞こえなのだが。
「おい。一瞬、カイルたちと共に、神々の石像まで光ったように見えたんだが、、。」
「ええ。私もこの目にしっかりと見させてもらいました。おそらく、カイル様たちに、神々が反応していたのでしょう。このようなことは前代未聞です、、。」
「ああ。そうだな。わかっているとは思うが、このことは他言無用であるからな。」
「心得ております。」
「うむ。では。」
「またのお越しをお待ちしております。」
そのあと、父上が馬車にのり、屋敷へ戻ってきた。俺は今自分の部屋でくつろいでいる。
「おーい。ソフィア。俺たちの人間用のステータス見せてくれー。」
「はい。こちらです!
【名前:カイル・フォン・ウィルフィード
種族:人間族
年齢:5
レベル:1
状態:通常
HP:220
MP:350
攻撃:150
防御:80
速さ:180
固有能力:物質創造Lv.1
スキル:基本四元素魔法Lv.1 剣術Lv.1
鑑定眼Lv.1 練金魔法Lv.1
称号:魔法神の寵愛 大地神の寵愛
運命神の寵愛 生命神の寵愛
商業神の寵愛 技能神の寵愛
武神の寵愛
名前:サクラ・フォン・ウィルフィード
種族:人間族
年齢:5
レベル:1
状態:通常
HP:320
MP:250
攻撃:90
防御:150
速さ:120
固有能力:色彩操作Lv.1
スキル:基本全元素魔法Lv.1 鑑定眼Lv.1
                
称号: 魔法神の寵愛 大地神の寵愛
運命神の寵愛 生命神の寵愛
商業神の寵愛 技能神の寵愛
武神の寵愛 】
おいおい。称号がなんか増えてないか?前作った時は、三神ぐらいからの加護だけだったろ。
「どうやら、洗礼の時につけたようです。取り外し可能ですが、どうしますか?」
「と、取り外し可能って、、、とりあえず寵愛じゃなくて加護にしといてくれ。全神からの加護は珍しいが別にそれぐらい平気だろう。」
「それと、俺のスキルの欄に大回復魔法を追加しといてくれ。そうすることによって、お姫様を俺が治しても怪しまれなくなる。」
「そうですね。わかりました。」
ここで、俺のお姫様回復作戦の計画を説明しよう。
まず初めに家族に大回復魔法があることを教える。その話が王様に伝わる。そして、王城に行って治す。
という、至ってシンプルなものだ。この国には大回復魔法を使える人がいない。だから、たとえ5歳といっても、王城に呼ぶのは絶対だろう。
逆に、寝てる間とかに転移で治して帰ってきてもいいのだが、、、桜に変な目で見られそうだからやめとく。
ちゃんと正規の手続きを踏んで、治してあげるのだ。
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