転生して、小魚から龍になる〜人化して国王に〜
第六十三話 洗礼とソフィアの真実
そして、ついに洗礼の日が来た。
結局、ステータス隠蔽はソフィアの意見をもとに、また、兄姉の5歳の時のステータスをもとに作った。もちろん人間ようだ。俺の今のステータスを弱めたとしても、称号の表示はないからな。そこは創造で新たに作る。
「では、教会に行くぞ。」
父上がそういい、俺たちは馬車に乗り込む。教会に行くのは、俺、桜、父上、母上だ。メイドは連れて行かない。
教会は日本でのキリスト教のような教会であった。
すると、出口にシスターのような格好をした2人の女性と、司祭と思われる1人の男がいた。
「ようこそおいでくださいました。改めまして、私の名前はカント。これより、カイル様、サクラ様の洗礼の儀を行います。それでは、中に入ってきてください。」
俺たちは、言われた通りについていく。
そこには、七体の石像が高く祀られていた。創造神であるゼイルはいないようだ。おそらく、すでに存在が伝説となっているようだ。
「では、お二人とも、神々の前で祈りを捧げてください。」
「「わかりました。」」
そして、俺たち2人は片膝をつき、手を組んで祈りをする姿勢を作る。
「では、カイル・フォン・ウィルフィード、サクラ・フォン・ウィルフィードよ。
偉大なるこの世界の創造主である七柱の神々が其方らに洗礼を行う。しっかりと祈りを捧げたまえ。」
そして、俺たちは祈りの姿勢のまま目をつむる。
祈り、、か。俺は今複雑な心境だ。なんせ、俺の前々世は、その七柱よりも上のくらいにいた創造神であり、しかも現在はその七柱と同じ神位の神なのだから。
それに、俺の命と引き換えに邪神を倒そうとした節があるし、、、。
「「「それは本当に申し訳ありませんでした!!」」」
ん?なんか声が聞こえるぞ、、、。
俺はうっすらと目を開ける。
そこにはあの石像と同じ姿をした七柱の神がいた、、、。
「此処はどこだ?」
俺は周りを見渡す。隣には一緒に祈りを捧げていた桜がこちらを見ていた。
「はい。ここは神界にございます。」
「し、神界!?」
人間界ではないと思っていたが、まさか、神界だったとは、、。
そ、ソフィアはいるか?
「はい!いますよ!」
颯爽とソフィアが妖星体の姿になって出てくる。
「こ、これは!?まさか!リーフィア様なのですか?」
7人全員が驚いたように目を大きく見開いている。そのうち、1人が聞いてくる。
リーフィア?ってなんだ、、?
「いえ。私はソフィアですよ。」
「し、しかし、リーフィア様にしか思えないご容姿に加え、ゼイル様やよくお話に聞いていたサラ様とご一緒にいられるので、、、」
「まあまあ、落ち着いて。ゆっくり席に座って話そうではないか。」
1人の神がそう言い出す。
「ああ、こっちもその方がありがたい。」
俺は敬語を使わずに言う。
「まずは、自己紹介からですな。私は大地神グラド。」
「私は生命神ラルム。」
「私は魔法神レナ。」
「俺は武神ダルム。」
「私は運命神メイル。」
「私は商業神マイル。」
「わしは技能神カルロス。」
次は俺たちか。
「俺の名前は改煉。今はカイルと名乗っているが。」
「私はサクラ。妹です。」
「私はソフィア。マスターの一部です。」
一通り、この場にいる全員の自己紹介が終わる。
「まずは、言わせて欲しい。あの件については申し訳ありませんでした。大昔、ゼイル様とそのように計画を立てていたもので、、。」
なるほど。あの計画には俺の前前世のゼイルまでもが絡んでいるのか。
「なるほど。了解した。それで、俺を呼んだ理由はそれだけか?」
俺は率直に聞いてみる。
「いえ、ぜひ貴方様とお話をしてみたいと我ら一同思いまして。」
「ああ。俺も同じ気持ちだったよ。ゼイルってのがどんな人物だったとかな。それと、邪神の今後についても話したいと思っていた。それと、話がもどるが、リーフィアっていうのは何者だ?」
俺は神々を見回したあと、最後にソフィアに目を向ける。ソフィアに知らないことはないのだ。
「わかりました。ここからは私が話しましょう。」
そうソフィアが言う。
「まず、リーフィアというのはアステリシア王国の初代国王レイルフォートの母親の名前です。」
「それってつまり、、、」
「はい。リーフィアは、ゼイルの妻です。」
やはりか、、。
「それで、私たちは、ソフィア殿をリーフィア様と間違えてしまったというわけですな。」
と、大地神グラドが言う。
「いえ、あながち間違いでもありません。」
「と、というと、、?」
「私はリーフィアの魂から作られた存在であり、一部、人格が影響を受けています。」
「えええ!?」
桜の驚く声が神界に広がる。神々たちも腰を抜かしているようだ。
「あまりおどきませんね。マスター、、。」
「ああ。なんとなくそんな気はしていたんだ。俺がソフィアの姿をはじめて見たときに脳に電撃が走ったんだ。この人は俺の大切な人だったってな。」
「そうですか、、。」
そう言って少し頬を赤くするソフィア。
「な、なるほど、、。道理でご容姿が似ているわけですな。」
「え、えっと、、つまり?ソフィアちゃんは、兄さんの前々世での元妻だったってこと!?」
「はい。完全にリーフィアと一致しているわけではありませんが、そうなります。マスターと共に進化していき、だんだんとこの人格を獲得していきました。」
「き、記憶はあるのか?ゼイルとの日々の。」
「いえ。記憶はありません。知識としてあるだけです。残っているのは人格のみです。」
「そうか、、。」
そして、俺とソフィアは顔を見合わせる。お互い少し顔が赤くなっているのがわかる。だって、妻だったって子が前にいたらなんか照れ臭いでしょ!
「なるほど!なるほど!運命だね!!」
そう運命神メイルが元気よく叫ぶ。ちょっと子供っぽいなこの神は。
「こら、メイル。慎みを持ちなさい。カイル様の御前よ。それと、この場合、ゼイル様の操作によるものが大きいかと思います。」
やはり、そうだよな。おそらくゼイルがそうなるように操作したのだろう。なんとも恐ろしいやつだな。そんなものを簡単に操作できるなんて。
「いや〜。驚いたぜ。まさか本当に兄貴の妻だったなんて。」
ゼイルのことを兄貴と呼ぶ武神ダルムがそう言う。
しばらくして、みんなが落ち着いたところで俺は話題を変えた。
「ところで、邪神についてはどうする?」
「それが、まだ私どもは人間界に降りるほどのエネルギーを持っておりません。正確にいうと、それはできますが、それをしてしまうと闘うなんてもってのほかぐらいの力しか残らないのです。そこで、また改煉様と桜様にお願いすることになります。」
「「「お願いします!!!」」」
全員が席を立ってこちらに頭を下げる。
「ああ。了解した。だが、邪神にこのままで勝てると思うか?」
「そこは私がお答えしましょう。」
ソフィアが言う。
「正直五分五分になりそうですね。今のままでは。おそらく、上位神級は超えてくるかと。もしかしたら神王級になってしまうかもしれません。」
「五分五分か。なら、俺はさらに強くならなければならないと言うことか。」
「はい。マスターが本来の力、ゼイル以上の力を獲得すれば容易に勝てるでしょう。」
「ぜ、ゼイル以上の力!?そんなものあるのか?」
全員が驚いたようにソフィアをみる。
「はい。ゼイルには創造の力しかありませんでしたが、今のマスターにはそれに加えて、終焉の力の片鱗があるじゃないですか。それを開花させればいいのです。」
なるほど。終焉の力の片鱗っていうのは、虚空之王のことだろう。
「そ、そのような力が本当に、、。」
「ぜ、ゼイル様より上の力、、。」
「だから、ゼイル様は転生なされたのか、、。」
と言った声が神々から上がってきた、、。
結局、ステータス隠蔽はソフィアの意見をもとに、また、兄姉の5歳の時のステータスをもとに作った。もちろん人間ようだ。俺の今のステータスを弱めたとしても、称号の表示はないからな。そこは創造で新たに作る。
「では、教会に行くぞ。」
父上がそういい、俺たちは馬車に乗り込む。教会に行くのは、俺、桜、父上、母上だ。メイドは連れて行かない。
教会は日本でのキリスト教のような教会であった。
すると、出口にシスターのような格好をした2人の女性と、司祭と思われる1人の男がいた。
「ようこそおいでくださいました。改めまして、私の名前はカント。これより、カイル様、サクラ様の洗礼の儀を行います。それでは、中に入ってきてください。」
俺たちは、言われた通りについていく。
そこには、七体の石像が高く祀られていた。創造神であるゼイルはいないようだ。おそらく、すでに存在が伝説となっているようだ。
「では、お二人とも、神々の前で祈りを捧げてください。」
「「わかりました。」」
そして、俺たち2人は片膝をつき、手を組んで祈りをする姿勢を作る。
「では、カイル・フォン・ウィルフィード、サクラ・フォン・ウィルフィードよ。
偉大なるこの世界の創造主である七柱の神々が其方らに洗礼を行う。しっかりと祈りを捧げたまえ。」
そして、俺たちは祈りの姿勢のまま目をつむる。
祈り、、か。俺は今複雑な心境だ。なんせ、俺の前々世は、その七柱よりも上のくらいにいた創造神であり、しかも現在はその七柱と同じ神位の神なのだから。
それに、俺の命と引き換えに邪神を倒そうとした節があるし、、、。
「「「それは本当に申し訳ありませんでした!!」」」
ん?なんか声が聞こえるぞ、、、。
俺はうっすらと目を開ける。
そこにはあの石像と同じ姿をした七柱の神がいた、、、。
「此処はどこだ?」
俺は周りを見渡す。隣には一緒に祈りを捧げていた桜がこちらを見ていた。
「はい。ここは神界にございます。」
「し、神界!?」
人間界ではないと思っていたが、まさか、神界だったとは、、。
そ、ソフィアはいるか?
「はい!いますよ!」
颯爽とソフィアが妖星体の姿になって出てくる。
「こ、これは!?まさか!リーフィア様なのですか?」
7人全員が驚いたように目を大きく見開いている。そのうち、1人が聞いてくる。
リーフィア?ってなんだ、、?
「いえ。私はソフィアですよ。」
「し、しかし、リーフィア様にしか思えないご容姿に加え、ゼイル様やよくお話に聞いていたサラ様とご一緒にいられるので、、、」
「まあまあ、落ち着いて。ゆっくり席に座って話そうではないか。」
1人の神がそう言い出す。
「ああ、こっちもその方がありがたい。」
俺は敬語を使わずに言う。
「まずは、自己紹介からですな。私は大地神グラド。」
「私は生命神ラルム。」
「私は魔法神レナ。」
「俺は武神ダルム。」
「私は運命神メイル。」
「私は商業神マイル。」
「わしは技能神カルロス。」
次は俺たちか。
「俺の名前は改煉。今はカイルと名乗っているが。」
「私はサクラ。妹です。」
「私はソフィア。マスターの一部です。」
一通り、この場にいる全員の自己紹介が終わる。
「まずは、言わせて欲しい。あの件については申し訳ありませんでした。大昔、ゼイル様とそのように計画を立てていたもので、、。」
なるほど。あの計画には俺の前前世のゼイルまでもが絡んでいるのか。
「なるほど。了解した。それで、俺を呼んだ理由はそれだけか?」
俺は率直に聞いてみる。
「いえ、ぜひ貴方様とお話をしてみたいと我ら一同思いまして。」
「ああ。俺も同じ気持ちだったよ。ゼイルってのがどんな人物だったとかな。それと、邪神の今後についても話したいと思っていた。それと、話がもどるが、リーフィアっていうのは何者だ?」
俺は神々を見回したあと、最後にソフィアに目を向ける。ソフィアに知らないことはないのだ。
「わかりました。ここからは私が話しましょう。」
そうソフィアが言う。
「まず、リーフィアというのはアステリシア王国の初代国王レイルフォートの母親の名前です。」
「それってつまり、、、」
「はい。リーフィアは、ゼイルの妻です。」
やはりか、、。
「それで、私たちは、ソフィア殿をリーフィア様と間違えてしまったというわけですな。」
と、大地神グラドが言う。
「いえ、あながち間違いでもありません。」
「と、というと、、?」
「私はリーフィアの魂から作られた存在であり、一部、人格が影響を受けています。」
「えええ!?」
桜の驚く声が神界に広がる。神々たちも腰を抜かしているようだ。
「あまりおどきませんね。マスター、、。」
「ああ。なんとなくそんな気はしていたんだ。俺がソフィアの姿をはじめて見たときに脳に電撃が走ったんだ。この人は俺の大切な人だったってな。」
「そうですか、、。」
そう言って少し頬を赤くするソフィア。
「な、なるほど、、。道理でご容姿が似ているわけですな。」
「え、えっと、、つまり?ソフィアちゃんは、兄さんの前々世での元妻だったってこと!?」
「はい。完全にリーフィアと一致しているわけではありませんが、そうなります。マスターと共に進化していき、だんだんとこの人格を獲得していきました。」
「き、記憶はあるのか?ゼイルとの日々の。」
「いえ。記憶はありません。知識としてあるだけです。残っているのは人格のみです。」
「そうか、、。」
そして、俺とソフィアは顔を見合わせる。お互い少し顔が赤くなっているのがわかる。だって、妻だったって子が前にいたらなんか照れ臭いでしょ!
「なるほど!なるほど!運命だね!!」
そう運命神メイルが元気よく叫ぶ。ちょっと子供っぽいなこの神は。
「こら、メイル。慎みを持ちなさい。カイル様の御前よ。それと、この場合、ゼイル様の操作によるものが大きいかと思います。」
やはり、そうだよな。おそらくゼイルがそうなるように操作したのだろう。なんとも恐ろしいやつだな。そんなものを簡単に操作できるなんて。
「いや〜。驚いたぜ。まさか本当に兄貴の妻だったなんて。」
ゼイルのことを兄貴と呼ぶ武神ダルムがそう言う。
しばらくして、みんなが落ち着いたところで俺は話題を変えた。
「ところで、邪神についてはどうする?」
「それが、まだ私どもは人間界に降りるほどのエネルギーを持っておりません。正確にいうと、それはできますが、それをしてしまうと闘うなんてもってのほかぐらいの力しか残らないのです。そこで、また改煉様と桜様にお願いすることになります。」
「「「お願いします!!!」」」
全員が席を立ってこちらに頭を下げる。
「ああ。了解した。だが、邪神にこのままで勝てると思うか?」
「そこは私がお答えしましょう。」
ソフィアが言う。
「正直五分五分になりそうですね。今のままでは。おそらく、上位神級は超えてくるかと。もしかしたら神王級になってしまうかもしれません。」
「五分五分か。なら、俺はさらに強くならなければならないと言うことか。」
「はい。マスターが本来の力、ゼイル以上の力を獲得すれば容易に勝てるでしょう。」
「ぜ、ゼイル以上の力!?そんなものあるのか?」
全員が驚いたようにソフィアをみる。
「はい。ゼイルには創造の力しかありませんでしたが、今のマスターにはそれに加えて、終焉の力の片鱗があるじゃないですか。それを開花させればいいのです。」
なるほど。終焉の力の片鱗っていうのは、虚空之王のことだろう。
「そ、そのような力が本当に、、。」
「ぜ、ゼイル様より上の力、、。」
「だから、ゼイル様は転生なされたのか、、。」
と言った声が神々から上がってきた、、。
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