転生して、小魚から龍になる〜人化して国王に〜

ドラ猫

第二十四話 自己紹介

家をどうしようか。位置から立てるのは流石に厳しいだろう。いや、立てることはできるんだが、時間がかかる。それまでに雨風凌げて、眠れる場所を用意しないといけない。それにこの場所は魔物の巣窟だ。単純に子供たちにとっては危険だ。

と、言うわけで、空き家をどっかからもらいたいんだが、どう思う?

【はい。私もそれがよろしいかと。それと、この家が最適かと。】

そう言って、叡智者はお勧めの空き家を紹介してくれる。

うーん。これか、、、いいじゃないか。この人数でも狭くないし、広すぎない。一般的な一階建ての家って感じだな。でも、少し汚いな。多分ずっと放置されていたのだろう。まあ、そんなの空間支配で一瞬で綺麗にできる。

よし!

(空間転移!)

その瞬間、俺たちの目の前に家が出現する。今まであった気はどこに行ったかと言うと、もともと家のあった場所に移動した。

「え?家!?」

「すっごーい」

当たり前のように子供たちは驚く。

「じゃあ、家の中に入ってみようか。」

「はーい!」

「やったー!たのしみ!」

そして、俺はこっそり空間支配を使って家をきれいにし、ドアを開ける。

「うわー!きれいー!」

「ここにすめるの?」

「ああ、そうだよ。改めて、俺の名前は改煉っていうんだ。クリス。それにユリアに、マリア。アッシュに、ルーク。これからよろしくな。」

俺は、改めて挨拶をする。

「うん!よろしくね!カイレンお兄ちゃん!」

それに、クリスが元気よく答える。

「よ、よろしくお願いします!カイレンさん!」

ユリアも少し遠慮しがちに答える。

「よ、よろしく。カイレンさん。」

アッシュは、少し気遅れ気味に答える。

マリアと、ルークはまだよくわからないみたいだな。なんだってまだ2才と3才だ。


「それと、こいつは、俺の妹の桜だ。」

俺は、みんなに桜を紹介する。え?鳥が妹とか頭おかしいんじゃないかって言われるって?

それがな、、、なんと今の桜は人化レベル7なんだ、、、、。それに伴って、今は人間の見た目に鳥の耳が生え、後ろに小さい鳥の翼がついている感じになっている。

ずっと子供達のことを考えていたから、桜に意識を向けていなかった。その間に桜はなんと進化をしていた。どうやら叡智者が手引きしていたみたいだ。こいつら俺の知らぬ間に仲良くなってるからな、、、。

そして、今の桜のステータスは、、

【個体名:桜
 種族:フレイムバード(変異種)
 ランク:C +
 レベル:1/60
 状態:通常
 HP:42,500
 MP:43,800
 攻撃:39,000
 防御:38,200
 速さ:41,350
 固有能力:音空魔法Lv.1 色彩支配Lv.1
     炎化Lv.10 雷魔法Lv.7
                   魔力感知Lv.10
 スキル:鑑定眼Lv.10 炎魔法Lv.9
                火魔法Lv.10 人化Lv.7
    超再生Lv.5 分身Lv.5
    痛覚耐性Lv.6 超回復Lv.5】

すごい強くなってます。能力値もなんですが、音魔法と色彩操作が音空魔法と色彩支配に進化したみたいです。色彩支配は単純に色彩操作の上位互換という感じで、音空魔法は、、、普通にやばかった。今までは、音圧で攻撃していたのだが、これからは、音によって空気も圧縮できるようになり、音空圧で攻撃できる。何が変わったかと言うと、単純に攻撃力が半端ない。

音があるところなら、どこでも音空圧を発生させられると言うことは、やろうと思えば視界にある相手全員の頭を吹っ飛ばすことも可能だ。まあ、俺の場合は、空間支配で辛うじて防げるんだが、、、、


まあ、そんなことはさておき、要するに、俺が子供の相手をしている間、桜が異常なほどに成長していたと言うことだ。もう見た目も獣人以上に人間に似ているし、、それに、、、かなり、いや、すごく可愛い。

多分、俺もそれなりにイケメンになったと言う自覚はあるのだが、魔物が人化すると、みんな顔が整って、美少女、イケメンになるのか?まあ、人化したやつって他に悪魔ぐらいしか知らないからな、、、あいつは、、そこまでイケメンじゃなかったな、、、むしろ悪魔のような顔つきだった、、、

【はい。人家した魔物みんなイケメンっていうことはないです。むしろ、魔物の特性や魂の表情が出てしまうので、イケメンになるのは少数派です。】

そ、そうか。それは誇っていい、のか、?
まあいいか。そんなことは。ってな感じで叡智者と会話してるんだが、俺には叡智者の超速思考ってのがあるから、子供たちにとっては、1秒も経ってないんだよな。これが。

「い、妹いたんだー!可愛いねー。でも、私たちと同じ亜人なの?」

クリスが答える。

「うーん。ずっと一緒に暮らしてるだけで、血は繋がってないんだよ。でも、俺は本当の妹のように思ってるから関係ないけどな。」

俺は本心を伝える。

「へー!カイレン兄ちゃんかっこいいし、サクラお姉ちゃんは幸せものだね!」

「う、うん。兄さんが兄さんになってくれて本当に嬉しかったよ。」

くっ!桜よ。嬉しいことを言ってくれるな。

まあ、そんなこんなで、俺たちは自己紹介を終えた。



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